風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

2016年 5月30日 月曜日

2016年05月30日 | 仕事場
ここ1年半に渡ってパステルの小品を優先して描き続けてきました。
時折は日本画の過去の作品に手を入れることがあったものの、日本画の新作からは遠のいていました。

パステルも面白く、私に向いている画材だと感じているのですが、さすがに食傷気味になりましたので
久しぶりに日本画の新作を描くことにしました。



◆ ロマネスクのレリーフ 日本画 20号 第1回

イタリア中部のウンブリア州にスポレート Spoleto という古い街があります。
その郊外の、古代のネクロポリス(大規模墓地)があった場所に
ロマネスク様式のサン・ピエトロ教会 Chiesa di San Pietro が建っています。

12世紀から建設が始まったという教会の正面壁には
ロマネスク彫刻を代表できるような秀逸なレリーフ(浮き彫り)が多数彫り込まれています。
これだけのレリーフで彩られた教会は、イタリアではそう多くはないように思います。

今回は、そのレリーフ群の中から一つをクローズアップして描こうと思います。



ロマネスクのレリーフと言えば
数年前にイタリア・ラツィオ州北部のトゥスカーニアという街に建つ
今回と同じ名前のサン・ピエトロ教会の正面壁を描いたことがありました。
この教会の正面壁にも、ロマネスク様式の見事なレリーフが彫り込まれています。
こちらは正面壁のかなり高い位置にある2層目に設けられたバラ窓の周辺にレリーフが集中していました。




 「黙する古堂」 日本画 50号 2014年




今回のスポレートのサン・ピエトロ教会は、建物自体がトゥスカーニアのものより規模が小さいようですし
1層目の正面入り口の周囲にレリーフは集中しています。

実際の正面壁の一部を、イタリア在住の友人の画家 shinkai さん提供の写真でご紹介します。
中央の四角い扉が正面入り口です。
これら以外にも、素敵なレリーフが壁に点在しています。





私が選んだのは”竜を襲う獅子”
この写真は小さいので分かりづらいと思いますが、右下に写っている車のすぐ左上にあるものがそうです。

スポレートのサン・ピエトロ教会について詳しくは shinkai さんのブログをご覧下さい。
教会全体の様子も分かりますし、レリーフが何を表現しているかの解説もあります。

古寺巡礼 サン・ピエトロ教会 スポレート




さて、実は私はこの教会を実際に見たことはないのです。
20数年前、スポレートには1度行っているのですが、当時はこの教会の存在を知りませんでした。
そこで例によって shinkai さんから提供していただいた写真と、ネットで集めた写真を資料にして描いて行くことにします。

作品の大きさは20号変型(72.7 × 40.5 cm)で、規格サイズのM型より細長いプロポーションです。




鉛筆と水彩(黒)による下描きの途中。

鉛筆で大雑把な形ができた段階から水彩を併用しています。

最初はレリーフ本体を画面一杯に描くつもりだったのですが
レリーフの構図を尊重してトリミングなどはせず、他のレリーフとの間を区切っている枠まで入れることにしました。
基本的に、ほぼ実物に忠実に描いています。
変えたところは、竜の羽根を僅かに上に伸ばしたくらいです。

石の継ぎ目や雨シミなどによる黒い汚れも、絵の要素として積極的に利用するつもりです。







彩色1

一通り色が入ったところ。
まだ細部の下描きが終わっていませんが、とりあえず色を入れてみました。

使っている絵の具は、赤口代赭の具(天然白亜を混入)・アイボリーブラック・ローアンバーのみです。
いずれも、一般的な岩絵の具で言えば、最も細かい白番に相当します。
可能な限り、最後までこれで押し通すつもりです。







彩色2

この段階まではレリーフ本体以外の壁を主体に描いています。
レリーフ本体は下描き以降、軽く色をつけているだけです。
壁を意図的に暗くしており、実物以上にレリーフが浮き出て見えるようにしているのですが、これは徐々に調整します。

そろそろ壁とレリーフの描き込みのバランスが崩れつつあり、レリーフ本体を描き込む必要があります。







彩色3

相変わらず壁の描き込みを主体にしていますが、それと併行してレリーフの細部を描き進めています。

ロマネスクの彫刻は、一見稚拙とも思える形の中に鋭い観察力と造形感覚を感じます。
ロマネスクらしくて、しかも良い形を描くのは予想していた以上に難しいものです。

レリーフ本体は、まだ細部を描いていないところもあって、徐々にヌルっとした印象になってきています。
竜の体はウロコや筋肉があるのでまだ描きやすいのですが
獅子は体毛もなく筋骨隆々でもないのでメリハリのある形を描くのは厄介です。








◆ オビドスの自転車 パステル 4号 第1回

オビドス Obidos とは、ポルトガルの首都リスボンから真北へ、直線距離にして70キロほどのところにある街、と言うより村です。
13世紀後半、時のポルトガル王デニスが、スペインから嫁入りしたばかりの王妃イザベルにこの村を贈ったことから
その後は歴代王妃の直轄地となり「王妃の村」とも呼ばれているそうです。

「谷間の真珠」と形容されるオビドスは、城壁に囲まれた小さな村なのですが
建ち並ぶ家々はオレンジ色の瓦と白壁のコントラストが美しい地中海リゾート風の(実際は大西洋に近い)佇まいです。
白壁の一部には、黄色(黄土)や青の帯状の鮮烈な塗り分けが施されており、一層異国情緒が漂います。

そのオビドスの路地に置かれた自転車を描いています。
とは言っても本物の自転車ではなく、土産物屋の店先に置かれた鉄製のオブジェです。
手前に子鹿(トナカイ?)を従えた可愛らしい置物です。


ポルトガルも私には未知の領域です。
よって、こちらも shinkai さんの写真を元に描いています。
ネットにはオビドスの家並みの写真は多数あるのですが、このオブジェを写したものは1枚も見つかりませんでした。

新開さんのブログのオビドスの記事はこちら。
この作品の元になった写真も掲載されています。

オビドス その1・ポルトガル








鉛筆による下描き。

自転車の背後の壁は描きながら決めていきます。
数多くの写真を見てオビドスは花の街という印象を受けましたので
何も入っていなかった自転車の前カゴに花の鉢植えを追加します。







彩色1

最初に水彩で、壁の青い部分と自転車のみ軽く下塗りしてからパステルの彩色に入っています。
赤錆色に覆われたオブジェと、壁の青とのコントラストがこの作品の肝になると思います。







彩色2

現在思案していることは、青い壁を左に若干延長すべきか否か。
壁の右上にぶら下がる3連のカゴが必要か否か。

ロマネスクのレリーフはほぼモノクロですので
併行して明快な色のある作品を描くのは気分転換にも最適です。



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付記

昨日(29日)は、冨田勲さんを偲ぶテレビ番組を2本観ましたので
今日は一日中トミタ・サウンドに浸りながら仕事をしています。

冨田さんの仕事場の様子は何度も映像で見ていますが
狭い空間にギッシリ積み重ねられた電子機器の数々にあっ!と息を呑んだものでした。
電話黎明期の交換台さながらに、多数のコードが蜘蛛の巣のように張り巡らされたアナログ・シンセサイザーは
スタジオと言うよりも町工場のような、奇々怪々かつファンタジックな空間を連想させ
これぞ”手作業の仕事場”という強烈な匂いをプンプンさせていました。

鉄腕アトムやエイトマンの、外観よりも内部の”機械”に強く憧れた元”空想科学少年”には
冨田さんの仕事場は一種の桃源郷のように感じられたものです。


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聴き比べ:カヴァーとオリジナル Vol.2

2016年05月23日 | ペンタトニックス
アメリカの若きア・カペラグループ「ペンタトニックス」が発表した曲の内のカヴァー曲を選び
オリジナルとの聴き比べをメインとしてご紹介を続けています。
もう終わったのか?と思いきや、まだまだ続きます! きゃはは!

傑作「ダフト・パンク」は7曲を組み合わせていますが
さすがのペンタトニックスをもってしても、これほど多くの曲を自在に組み合わせるのは至難の業だと思います。
これ以外には見当たらないからです。
多数の曲を組み合わせる、いわゆる一般的なメドレー仕立てにしたものでしたら
前回ご紹介しました「 Evolution of Music 」をはじめ
マイケル・ジャクソンの曲を組み合わせた「 Evolution of Michael Jackson 」
ビヨンセの曲を組み合わせた「 Evolution of Beyoncé 」などがあります。
しかし、これら3曲と「ダフト・パンク」とは全く発想も表現も異なります。

カヴァーであれ、オリジナルであれ
再び「ダフト・パンク」級の衝撃を与えてくれる曲の出現を期待しています。



さて、「ダフト・パンク」級は他にありませんが、2曲を組み合わせたものはいくつかあります。
そこで今回は2つの曲を組み合わせたカヴァーを3曲ご紹介し
その後、1対1、つまり組み合わせではない一つの曲のカヴァーを2曲ご紹介します。


2つの曲と言っても、同じミュージシャンの2曲という場合と
別々のミュージシャンの曲という場合があります。

まずは同じミュージシャンの2曲という組み合わせ。
「セイヴ・ザ・ワールド / ドンチュー・ウォーリー・チャイルド Save the World / Don't You Worry Child」

これは、スウェーデンの3人組スウェディッシュ・ハウス・マフィア Swedish House Mafia というグループの

「Save the World」
「Don't You Worry Child」

この2曲を組み合わせたものです。


Swedish House Mafia - Save The World (Lyric Video)



[House] : Swedish House Mafia - Don't You Worry Child [HD]






そして、ペンタトニックスのカヴァーではこうなります。
実は、私がペンタトニックスを気に入るきっかけとなった曲なのです。

[Official Video] Save the World/Don't You Worry Child - Pentatonix (Swedish House Mafia Cover)







次は別々のミュージシャンの曲を組み合わせたものを2曲。
最初は 「ラ・ラ・ラッチ La La Latch」 という曲です。

ノーティ・ボーイ Naughty Boy というシンガーの 「La La La」 という曲と
ディスクロージャー Disclosure というグループの「Latch」という曲の組み合わせです。
どちらもシンガーのサム・スミスがヴォーカルとして客演しています。


Naughty Boy - La La La (Official Audio) ft. Sam Smith




Disclosure - Latch feat. Sam Smith (Official Video)






そして、ペンタトニックスのカヴァーです。

[Official Video] La La Latch - Pentatonix (Sam Smith/Disclosure/Naughty Boy Mashup)








もう1曲は、As Long As You Love Me / Wide Awake

ジャスティン・ビーバー Justin Bieber の As Long As You Love Me
ケイティ・ペリー Katy Perry の Wide Awake の組み合わせです。


元々の As Long As You Love Me のミュージックヴィデオは長いので
ここでは曲だけをトリミングしたヴァージョンを。

Justin Bieber - As Long As You Love Me (Audio) ft. Big Sean




Katy Perry - Wide Awake





そして、ペンタトニックスのカヴァーです。
このヴィデオのタイトルには [Official Video] とは入っておらず、 Live Videos としてアップされています。
曲・映像ともに軽めに仕上げたということのようです。

As Long As You Love Me / Wide Awake - Pentatonix (Justin Bieber / Katy Perry Cover)








では、ここからは1対1となります。
複数の曲の組み合わせではなく、オリジナル1曲のカヴァーです。

今回は2曲だけのご紹介ですが、次回から、少なくともあと数回はご紹介を続けます! きゃはは!
この選曲がなかなかの難題なのです。
良い曲がたくさんあるからです。



ウェア・アー・ユー・ナウ Where Are Ü Now

スクリレックス・アンド・ディプロ Skrillex and Diplo ( ジャック・ユー Jack Ü とも称する)というグループの曲で
客演はヴォーカルのジャスティン・ビーバー。

Skrillex and Diplo - "Where Are Ü Now" with Justin Bieber (Official Video)





[Official Video] Where Are Ü Now - Pentatonix (Jack Ü ft. Justin Bieber Cover)







ラザー・ビー Rather Be

イギリスのグループ、クリーン・バンディット Clean Bandit の曲。
ヴィデオに登場する主人公の女性は、ロンドン在住の日本人女優が演じており
ご覧の通り、ロケは日本で行われています。

Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]




対するペンタトニックスのヴィデオのロケ地はアメ横。
本家クリーン・バンディットに倣ってのことだと思われます。

[Official Video] Rather Be - Pentatonix (Clean Bandit Cover)







お知らせ

7月27日にペンタトニックスの新CDが発売されます。
これは日本だけのスペシャル盤とのことで「ペンタトニックス(最強版)」というタイトルらしいです。

4月6日に YouTube にアップされた最新カヴァー曲「No」(視聴回数1千万回超え)をはじめ
”超スペシャルな新録音源”も入るそうです。
今のところ公表されている内容は以上ですので完全な新曲はないということになりますが
最強版と銘打つ以上は、今までに発表された全ての曲からチョイスするということになるのではないかと私は予想しています。
今後の情報を待って、またお知らせします。


では、次回に続きます。
カヴァーとオリジナルの聴き比べ以外にも、再び「ダフト・パンク」の特集も予定しています。


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追悼 冨田勲

2016年05月16日 | 随想
世界的なシンセサイザー奏者で作曲家の冨田勲さん(以下、敬称略)が5月5日に逝去されました。(享年84)

私は学生時代からずっと、そろそろ40年になりますが、飽きることなく聴き続けてきました。
最初に知ったのはいつだったのか、どの曲だったのか、もう思い出せなくなっています。
坂東玉三郎が主演した泉鏡花原作の映画「夜叉ケ池」だったような気もするのですが
もはや記憶の奥底に埋もれかけていて定かではありません。




シンセサイザーによるクラシック音楽のアレンジで名を馳せた方ですが
演奏手法に関係なく、冨田勲の名作として絶対に忘れられないのが
1963年から放送が開始されたNHKの「新日本紀行」のテーマ曲です。
この曲は後年リメイクされましたが、私の脳裏に焼きついて離れないのはオリジナル・ヴァージョンです。

放送開始当時は録音技術が未熟だったせいか、アナログテレビから録音されたもののせいか
ご紹介するヴィデオの音質は良くありませんが、これがオリジナル・ヴァージョンです。
何度聴いても、聴けば聴くほど、名作だという想いを新たにします。

余談ですが、このタイトル文字も大好きでした。
NHKのデザイナーが書いたものだと聞いた記憶があります。
確かに他の番組のタイトルでも同じ書体が頻繁に見られたことを覚えています。

新日本紀行 BGM用








では、冨田勲を偲んで、その作品群の中から何曲かご紹介します。

● ドビュッシー「月の光」と「沈める寺院」

数ある冨田のシンセサイザー・アレンジの中で
最も広く知られていると思われるのは「月の光」でしょうか。
ドビュッシーの曲だけを集めたアルバム「月の光」の表題曲です。

アルバム「月の光」収録曲
1. 雪は踊っている 「子供の領分」第3曲
2. 夢
3. 雨の庭 「版画」第3曲
4. 月の光 「ベルガマスク組曲」第3曲
5. アラベスク
6. 沈める寺院 「前奏曲集 第1巻」第10曲
7. パスピエ 「ベルガマスク組曲」第4曲
8. 亜麻色の髪の乙女 「前奏曲集 第1巻」第8曲
9. ゴリウォークのケークウォーク 「子供の領分」第6曲
10. 雪の上の足跡 「前奏曲集 第1巻」第6曲

その中から、まずは「月の光」を。

Clair de Lune ~ Claude Debussy - Isao Tomita






そして「沈める寺院」です。
これは前述した映画「夜叉ケ池」で使われたものの中の一つです。

Tomita - The Engulfed Cathedral








● ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ラヴェルの作品の中では最もよく知られた曲でしょう。
ラヴェルの曲だけを集めたアルバム「ダフニスとクロエ」の中に収められています。

アルバム「ダフニスとクロエ」収録曲
1. 組曲「ダフニスとクロエ」第2組曲
2. 亡き王女のためのパヴァーヌ
3. ボレロ
4. 組曲「マ・メール・ロワ」第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ
5. 組曲「マ・メール・ロワ」第2曲 親指小僧
6. 組曲「マ・メール・ロワ」第3曲 パゴダの女王レドロネット
7. 組曲「マ・メール・ロワ」第4曲 美女と野獣の対話
8. 組曲「マ・メール・ロワ」第5曲 妖精の園

ISAO TOMITA - PAVAN FOR A DEAD PRINCESS.








● ホルスト 組曲「惑星」

ホルストの「惑星」全曲をアレンジ・収録したアルバムです。
最初はガチャガチャした騒々しいアレンジだなという印象もあったのですが
今では、気分が落ち込んだ時、気持ちを奮い立たせるために聴く曲の一つになっています。

フル・アルバムですので50分を超えますが、是非聴いてみてください。

Isao Tomita The Planets 1976 Full Album








フル・アルバムをもう一つ。

● ドーン・コーラス

ドーン・コーラス Dawn Chores とは、直訳すると「夜明けの合唱」となりますが
夜明けに無線機の中から鳥の声や口笛に似た音が聞こえることがあるという、電磁波などの影響で引き起こされる自然現象なのだそうです。

このアルバムは、ブラジルの作曲家ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」を中心に構成されています。
全8曲から成り、演奏時間は40分を超えます。

アルバム「ドーン・コーラス」収録曲
1. ドーン・コーラス (ブラジル風バッハ第4番プレリュード)
2. ホイッスル (ブラジル風バッハ第2番トッカータ)
3. ペガサス (ブラジル風バッハ第7番トッカータ)
4. パルサーからの呼びかけ (ブラジル風バッハ第4番コラール)
5. 天界のアダージョ (アルビノーニ「アダージョ」)
6. コズミック・コラール (バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」)
7. ヴォカリーズ (ラフマニノフ「ヴォカリーズ」)
8. 三ツ星のカノン (パッヘルベル「カノン」)

因に私は「ドーン・コーラス」と「パルサーからの呼びかけ」が特に好きです。

Isao Tomita Dawn Chores Plasma Symphony Orchestra Tribute to Tomita 1984 Ful








● ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」第2楽章

アルバム「宇宙幻想」に収録されている曲。

アルバム「宇宙幻想」収録曲
1.スペース・ファンタジー
 R・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
 ワーグナー「ワルキューレの騎行」
 ワーグナー「タンホイザー序曲」
 R・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
2. オネゲル「パシフィック231」
3. アイヴズ「答えのない質問」
4. ウィリアムズ「スター・ウォーズのテーマ」
5. ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」第2楽章
6. グリーグ「ソルヴェーグの歌」
7. ティニク&ハイフェッツ「ホラ・スタッカート」
8. ソラリスの海
 バッハ「3声のインヴェンション 第2番」
 バッハ「我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」
 バッハ「3声のインヴェンション 第2番」

Isao Tomita - Concierto De Aranjuez








● ストラヴィンスキー「バレエ組曲・火の鳥」から「王女たちのロンド」

アルバム「火の鳥」に収録されている曲。

アルバム「火の鳥」収録曲
1. 火の鳥「イントロダクション」
2. 火の鳥「火の鳥とその踊り」
3. 火の鳥「火の鳥のヴァリエーション」
4. 火の鳥「王女たちのロンド」
5. 火の鳥「カスチェイ王の魔の踊り」
6. 火の鳥「子守歌」
7. 火の鳥「フィナーレ」
8. ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
9. ムソルグスキー「交響詩・禿山の一夜」

Tomita - Stravinsky - Firebird - Round of the Princesses








では最後に、冨田作品の中で私の最も好きな曲をご紹介します。

● バッハ「G線上のアリア」

オーケストラやヴァイオリンをはじめ、様々な演奏形態のものを聴きましたが
私の聴いたものの中では「これが一番!」と信じているのが冨田のアレンジです。
アルバム「バッハ・ファンタジー」に収録されています。

アルバム「バッハ・ファンタジー」収録曲
1. 早起き鳥 (カンタータ第208番「楽しき狩りこそ、わが喜び」)
2. アヴェ・マリア (平均率クラヴィーア曲集第1巻・第1番)
3. 電気仕掛けの兵隊の行進 (カンタータ第78番「イエスよ、わが魂を」)
4. 時計の幻想 (カンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」)
5. 主よ、人の望みの喜びよ (カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」)
6. 惑星ソラリスの海 (3声のシンフォニア第2番・コラール「我なんじに呼ばわる、主イエス・キリストよ」)
7. 笛を吹く少年 (2声のインベンション第13番)
8. 砂漠の大旋風 (カンタータ第36番「喜んで舞い上がれ」)
9. G線上のアリア (管弦楽組曲第3番)
10. トッカータとフーガ

Isao Tomita - AIR ON THE G STRING





謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


-------------- Ichiro Futatsugi.■

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