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爽やかな朝なのに。

2005年10月06日 | 日々の生活
とても気持ち悪い話なので、
虫関係に弱い人は読まないように。

先日、芋掘りに行ったときの事。
道端でカマキリが踏まれて死んでいた。
カマキリ自体が80mm程度のなかなか大柄な奴だ。
その周りに100mmを超えるハリガネムシが3匹。
うねうねと蠢いている(汗)。

ハリガネムシは子供の頃に一度見たことあるし、
カマキリによく寄生するというのも知っているが、
久しぶりに見てみると発狂しそうなほど気持ち悪い。
実際、一緒にいた娘はパニック寸前で大泣きし、
なだめるのに苦労した。

そこで、帰ってネットで調べると興味深い話があった。
ハリガネムシは成虫は水中で暮らすために、
カマキリの腹の中で大きくなったら中枢神経に作用し、
水辺に連れて行くらしいのだ。
そこでお尻から出て、カマキリはそのまま死んでしまう。
バッタに寄生して水に飛び込ませるなんて奴も。
その他、鳥の体内に入る為に、まずカタツムリの体内に入り、
目立つ場所に連れて行き目玉をぐりぐりさせる(!)
寄生虫なんかもいるらしい。

この“操られる”事への恐怖!
寄生生物に対する潜在的な恐怖は、
死や苦痛への恐怖だけではないのだ。
いやー、悪い夢見そう。

実際、長く熱い。

2005年10月05日 | 
大藪晴彦【長く熱い復讐(ころし)】

記憶を失った鷲尾は暴力団を5人殺害し、服役していた。
いったい何があったのか、自分の過去はどんなものなのか。
集団で脱獄した鷲尾は自分の過去を知る為、
そして、復讐の為に組織に戦いを挑む。

【蘇る金狼】や【野獣死すべし】等で有名な
大藪晴彦の30年位前の作品だ。
近所の人が「片づけるのがめんどくさい」
と言う理由で貸してくれたので読んでみた(笑)。

当時の男臭い復讐物で、かなーり直球勝負。
武器・車・航空・暴力・拷問・サバイバル・男の料理など、
タフでマッチョな男を演出する作者のうんちく盛りだくさんだ。
途中、「もう銃やナイフの説明はいいから」と思わんこともないが、
たまにはこういう小説も面白い。結構グイグイ惹きつける。

チンピラの口を割らせて徐々に大物に迫る手法も典型的だが、
やはり人間は拷問の苦痛と恐怖には耐えられないんだろう。
しかし、ボディーガードは当然だが、
情婦からお手伝いさんまで、とにかく皆殺しにしていく。
女は犯す。死体は解体し遺棄する。
徹底しているが、もうむちゃくちゃ。
自分の復讐の為に、関係ない一般人も殺しまくるのはちょっと。
ラストの大規模な死闘までひたすら加速していく。

僕の頭の中での鷲尾像は「極悪な藤岡弘、」で、
ずっと彼を若くした感じの鷲尾が動き回っていた。

夕景。

2005年10月04日 | 音楽

DragonAsh【Rio de Emocion】

アルバムタイトルの【Rio de Emocion】は、
“感情の川”という意味らしい。
このスペイン語のタイトルがなんとも絶妙に思えてくる。
ラテンの魅力はその明るさの中の哀愁にあると思っているが、
そうした切なさを充分に表現するメロディー。
しかし、相かわらずポジティブなリリック。
神経質に刻むドラムンベースが全く違和感なく、
逆に心地良くなってくる。
今回はハードすぎないロックなギターにも
かなりのこだわりを見せていて、
これぞ新しいスタイルのミクスチャーといった感じ。
全編そうした方向性がキッチリ決まっていて、
ドラゴン・アッシュとしては珍しく
隅々までまとまりのあるアルバムだ。

陽気なサスペンス。

2005年10月03日 | 映画

【セルラー】

ある日、男たちがいきなり家にのり込んで来て、監禁される女。
壊れた電話を使って、外部との連絡を取ろうとする。
知らない女から誘拐されたと言う電話を受けた青年は、
電話だけを頼りに救出に向かう。

なかなか良いシナリオ。
エンターテイメントとして成り立たせながら、
ストーリーの辻褄もキッチリ合わせてくる、
こういう発想ができる脚本家ってすごい。

いい加減な奴なんだけど、正義感のある青年や、
リタイヤしたんだけど事件の臭いを感じ取り、
首を突っ込まずにはいられない警官など、
キャラクターの設定もなかなか見事だ。
この二人の話が同時進行していくのが面白い。

一つ、個人的に好きになれないのは、
やたらコメディータッチの演出が多い事かな。
これが軽さを出していて、
この映画の味になっているんだけど、
ちょっと鼻につくし緊迫感が薄い。
これは全く好みの問題だけどね。