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確かにR15指定。

2005年07月26日 | 映画

【マイ・ボディーガード】

なんだかオヤジになってしまってから、
あまり良い作品が無かったデンゼル・ワシントン。
これは久々のヒットじゃないだろうか。

酒におぼれ、人生が破綻している男クリーシー。
メキシコで暮らす少女ピタのボディーガードを引き受けた事から、
徐々に自分を取り戻す。しかし、ピタは誘拐され殺害の宣告が。
クリーシーは全てをかけて復讐に立ち上がる。

前半は少女とのふれあいに全力投球し、
後半は残酷かつむちゃくちゃな復讐劇。
その落差が強烈な印象を与える。
デンゼル・ワシントン扮するクリーシーは無感情で、
これまでの軍人生活から人生を諦めきっている。
そこに射した一筋の光がピタだ。
ダコタ・ファニングは、そのはかなさを感じさせるキュートさで、
全く“光”そのものだ。それを奪われた時どうするか。
自分の命なんて端から考えないで、とにかく復讐の鬼になりきる。
でも復讐ってそういうもんだろう。
その復讐の課程で明らかになる誘拐の全貌と
お金中心の大人たちのエゴ。良いストーリーだ。

中南米というと麻薬と誘拐が思い浮かぶ。
舞台となるメキシコシティでは60分に一回誘拐が起こっているそうだ。
よくそんなストレスの中で生活できるもんだと思うが現実だ。
そんな街を撮るにはこの映画のようなコントラストの強い映像が最適だ。
妙な不安感・生々しさと人間臭さが浮き彫りにされる。


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