Groovista Blog

Copyright©2006-2010 Groovista All rights reserved

こんな人たちもいたんだ。

2005年02月19日 | 
高橋克彦【火城】
黒船来航せまる幕末に、日本の未来を見据え、
蒸気船製造に取り組む男達がいた。

幕末というと志士の活躍が思い浮かぶが、
この小説は科学者や技術者を主人公とした物語だ。
秀才といわれながらも自分はコーディネーターに徹し、
あの手この手(得意の泣きも)を使って人の心を動かし、
さまざまな思想が渦巻く中で、日本を救うのは技術力だと信じて進む。
たまに生じる迷いもふっきって進む。
この時代、外国との技術の差は、とても取り返しの付かないほど離れているが、
こんな人たちがいたから今の日本があるんだなぁと妙に納得。
主人公に理解を示す藩主とのやり取りにもジーンと来た。
良い上司と優秀な部下の見本だなぁ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿