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時間の無駄。

2005年11月08日 | 映画
【1.0(ワン・ポイント・オー)】
よくこんなくだらないシナリオを真面目に映画化するなぁ。
しかも、いかにも新感覚ムービーといった感じで、
プロモーションするところがまたムカつく(笑)。

こういったストーリーは、
たとえそれが実際の技術的には荒唐無稽なものであっても、
ある程度観客を納得させるだけの論理が必要だ。
この映画には全くそんな物はなく、
ナノテクって言ってるがただごく小さいものと言うだけ。
ただ流行の言葉だから使ってみたと言うのがバレバレのシナリオ。

もっと細かい事を言うと、ナノテクって言うのは、
ナノの世界ではそれ以上のサイズの世界では起きない様々な現象が起こり、
それを有効に活用したテクノロジーの事だ。
そんな事を考えもしないといった陳腐なシナリオでナノテクを前面に出し、
しかも内容も支離滅裂で最悪という映画。

ただ現在、マイクロマシンというのは随分発達してきていて、
学会などでも沢山発表されている。
マイクロマシンと呼ぶにはまだまだ大きいが、
これまで苦痛を伴っていた内視鏡検査も、
カプセルを飲み込むだけで行えるようになっている。
こういったマシンは人間が扱いやすいように全体サイズこそミリメートルだが、
内部に使われている技術はミクロンやナノの技術だ。
もちろん学会などでは人間の入れないところの検査や、
医療への応用など、良い方向の発表ばかりだが、
この技術が進むと、本人に気付かれず体内に装置を組み込む事も可能で、
悪用される可能性もまた出てくるんだなという事に気付いた。

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