FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2011-12-16 10:57:49 | クライミングレッスン報告
12月2日

メンバー:タクミ(小6)、ユキ(小3)

この曜日のこの時間帯にしては珍しく初級からの参加者がいなかったので
準備運動の後ルートでアップ。
アップ時には前回同様、登るリズム、ホールドの持ち方、足置き、無理のない重心位置等の
基本事項に気を配って登る。
自分にとって簡単なグレードをゆったりと、同じリズムで登ることはとても大切だ。
それを実現するためには、基本的な筋力やムーブの知識のほかに
視線の素早さとその情報を瞬時に捉えてムーブを組み立てる頭脳的な技術習熟が必要となる。
タクミはそれが少し苦手
でも、私に駄目出しをされながらも意識をするようになって、大分改善されてきた

アップの後の今日の本気トライ

ユキちゃんは「タワー」壁の緑/10bにチャレンジだ。
このルート、上部のハング帯の数手が空間に体が出るために恐怖を感じるせいか多くの子どもたちが苦労している。
怖がりのユキちゃんなので、かなり心配して見ていたが、
こちらの心配をよそにぐんぐん高度を稼ぎ、見事オンサイト
あらら 何が起こったのかしら
見ているこちらは嬉しい誤算。
降りてきた彼女、「奥壁の10bが登れたことで自信がついた」とのこと。
奥壁のルートにトライ中、クリップ姿勢を学べたことも大きかったかな?
先にクリップしておけば、恐怖心をおさえて頑張ることが出来るものね

一方タクミの目標ルートは「一反木綿」壁の白+10d。
核心に入るまでによれてしまうので、下部をいかに余力をもってこなせるかが勝負となる。
まさに今の彼に必要な要素が求められる課題である。
頭脳的に登ること。目線を素早く、そしてキャッチした情報をすばやく理解して処理すること。
そのことに留意しながら登りだしたタクミ。
「おっこれは行けそう
下部の様子を見ていた私はそう感じた。
いつもと登りが違うのだ。正確で安定したムーブを繰り出し、核心に到達。
核心では持ち前の精神的強さを発揮して、見事レッドポイントした

二人がポン と大きく前進した瞬間だった。

最後に少しだけビレイの練習をして終了。