映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『音楽』 誠実で勇気があってエンタメの力を信じてる映画

2022-08-03 | 映画感想
音楽(2019年製作の映画)
上映日:2020年01月11日製作国:日本上映時間:71分
監督 岩井澤健治
原作 大橋裕之

目次

  1. 素晴らしいなぁ!
  2. あと最高なのは音楽。
  3. あと、観客の描写。

素晴らしいなぁ!

でも配信で見ちゃうと冒頭10分くらいで見るのやめる人いるかも。
ものすごく淡々としたスタートだし、〝間〟も異常に長いので。
止めずに見てほしい。
どんどんずっと面白いから。

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まず画力。

人物の動きが有機的。
3Dモデリングじゃないよね、これ。
人物がすごく立体的に動いてる。
線はシンプル極まりないのに。
すごい画力だと思うんですよね。

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あと最高なのは音楽。

最初の3ピースバンドの初期衝動曲、なにあれ!
まさにだよね。
どんな勇気があったらあの曲で行こう!って決断できるんだろう。
シンプルこの上なのにかっこいいしずっと聴いてられる。
音楽楽しい、演奏楽しい、が発現した音楽。

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あと、観客の描写。

ほとんどの人が真顔。
これ、素晴らしい。
実際はこうですよね。
真顔だからってつまんないわけじゃない、乗ってないわけじゃない。
既存の音楽映画のわざとらしい盛り上がりを見せてる観客描写を批判するかのような、
リアルで愛情のある観客描写。

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こういう誠実で勇気があってエンタメの力を信じてる映画を今後も観ていきたい。


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