6888郵便大隊(2024年製作の映画)
The Six Triple Eight
製作国:アメリカ
上映時間:127分
監督 ・脚本 タイラー・ペリー
出演者 ケリー・ワシントン エボニー・オブシディアン
目次
- 黒人女性が活躍していたけど歴史から隠されていた件について
- 実在した黒人女性部隊
- 女性ならではの活躍
- どうやって戦争に吸い込まれていくか
- ウェエイドな作りでわかりやすく感情を乗せられて終盤まんまとボロボロボロボロ泣きました。。




黒人女性が活躍していたけど歴史から隠されていた実話の映画かというと『ドリーム』(2017)がありますね。
黒人女性部隊は存在していて訓練も十分されていたのにも関わらず女性・黒人という二重の差別により、事務的な仕事だけで任務らしい任務につけていたなかった。
(白人男性軍人から侮辱されてもいた)
「戦地で戦う兵士と家族の手紙の不達が増えている。これを黒人女性部隊なら解決できる」と進言。
婦人運動家でリベラル派のエレノアとルーズベルト大統領が許可し、第6888中央郵便ディレクトリ大隊が結成された。
現地スコットランドについてびっくり!
手紙と荷物は1700万通あった。
これを6ヶ月以内に配達しなきゃいけない。
戦地にいる兵士はほ男性、
手紙を送るのは母や恋人、女性。
もちろん父や兄弟、友人もいたでしょうが、多くは女性。
それが原因で宛名が滲んで読めなくなったりもするんだけど、、
香水に詳しい女性隊員が香水を判別して手紙を投函した州を判別して届け先を推測できた!
女性ならではの力で作戦を遂行する姿がかっこいいし、
手紙を送った女性と仕分ける女性の連帯が生まれている感じもまた感動でした。
前半の主役は学生レナ。
白人の恋人が戦争に行ってしまって、「ヒトラーを倒すため」にレナは入隊を決意します。
大した情報もない時代。戦争や軍がどういうものがちゃんと考えての決断とは言えなかったのでは。
また、他の黒人女性は旦那や父からの暴力から逃げるために女性だけの隊に入隊したエピソードもありました。
冷遇されている黒人女性部隊の長として分厚い壁を何枚も蹴り破っていく姿はカッコいいでしかないです。
郵便配達の大事さをイマイチわかっていなかったアダムズが、レナの悲しい事情を知って、手紙がどれほど兵士とその家族の力になるかを知ることにもなるので、
やはり主役が2人いることはこの作品にとって大事なことだったかと。
主演のケリー・ワシントンの演技が大げさっていう評もあって、なるほどとは思いましたが、
あれは冷遇されている黒人女性部隊を率いる黒人女性軍人のトップとしてめちゃくちゃ気を張っている女性を演じているわけだから、
二重の演技をしている、と解釈してました。
結構話がスコスコ進むし
キャラクターもみんな愛らしいし
ラストのご本人登場にはもう僕はまんまとボロボロ泣かせていただきました。