Funan
ジャンル:アニメ
脚本 デニス・ドゥ Magali Pouzol イリース・チン
出演者ベレニス・ベジョルイ・ガレルコレット・キーファーAude-Laurence Clermont BiverBrice Montagne
んと繋がるんですね。
***
ラストにふわっと風が吹くんですが
それが何だったのか観客にはわかる。
ちゃんと観客と映画が一つになってくる。
めちゃくちゃ恐怖の話。
私をくいとめて(2020年製作の映画)
原作 綿矢りさ 出演者 のん(能年玲奈)林遣都 田あさ美 若林拓也 片桐はいり 前野朋哉 山田真歩 橋本愛
東京国際映画祭で観て素晴らしくてですね。
もう一回見てからレビュー書こうと思ってたんですが、、
おそらく観に行かなそうなのでレビュー書きます。
『勝手にふるえてろ』っぽさを感じて足が向かない方もいらっしゃるかと思うんですけど、
当たり前ですが全然違うから。
メンヘラ女子が1人でうだうだ言ってるだけの映画ではないですのでご安心を。
『勝手にふるえてろ』も好きですし名作ですが
今作の方がもっと広がりがあるし
サブキャラもいいし
ジェンダー的な意味合いもかなり深く描かれていますよ。
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ハイスペック男とデートしたあと
ハイヒールを脱いで
裸足でゆっくりと踵を床につけるシーン、良かったですね。
じっくり映してました。
ハイヒール。
あんなにも爪先立ちしているものなのか!と改めて驚きました。
サブキャラみんないいんですが、
林遣都が素晴らしい。
イッヌ役ですね。あれはイッヌ。人間でも男でもない。
イッヌを飼うかどうか迷ってる女子の話。
しかし実はイッヌではなかった(当たり前)。
じわじわと雄(オス)感が出てきて
「え……、この生き物、人間の雄だったの?」とのんが感じていくのが面白かったですね。
あ、でもこんなのセリフで説明してませんからね。
全部映像のみですから。
僕の解釈です。
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観に行って!!
上映日:2020年12月25日製作国:日本上映時間:119分
ジャンル:青春 監督 山田篤宏 脚本 山田篤宏 出演者 吉沢亮若葉竜也落合モトキ寛 一 郎馬場ふみか川島潤哉永岡佑森矢カンナ(森カンナ)中村まこと
おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)
上映日:2021年01月08日製作国:日本上映時間:101分
面白かったですよ。
ヒガシパートで2回泣きました。。
まさか泣かされるとは。。
元のイタリア版の『おとなの事情(原題『完璧な他人』)』も観てましたし大好きです。
18ヶ国でリメイクされてきただけあって
話が整理されてますし
「日本らしさ」を強めてるのもわかります。
**
イタリア版だとやっぱ知らない俳優さんが7人出てくるし
名前もペッペとかロッコとかレレとかなので、、、
誰が誰の何色の何なのか覚えるので大変。。
その点、
日本版は馴染みのある俳優さんばかりなのでそこにエネルギー使う必要はない。
テレビドラマで活躍してきた俳優さんによるセリフ演技がほんとに上手い。自然。しかも面白い。
映画俳優さんって意外とセリフになると棒だったりしますけど、、、
常盤貴子、田口浩正、益岡徹、ヒガシあたりは本当に上手い。
不自然なシチュエーションなんだから不思議なセリフも多いはずなのに。
とくに常盤貴子が面白い。。。。
ちょっとふざけてますよね、あの人。。
映画の中でめちゃくちゃ自由に動いてくれてる。
田口浩正もそう。
こういう自由なキャラがいてくれると映画は嬉しい楽しい。
**
鈴木保奈美もセリフは上手いんだけど
目の表情がね。。
夫である益岡徹との対決の時、もっと目に表情を出してくれると良かったんだけど。。
これはネタバレなので詳しく書けませんが
ヒガシパートを中盤で持ってきたのは正解でしたね。
たしかイタリア版では彼のパートは最後の方だったはず。
かなり早い段階でヒガシの秘密が示唆されるので
ヒガシの心模様を丁寧に描けるので大正解。
しかもその時の田口浩正のセリフもとても良くて、泣いちゃったよ。。
イタリア版のラストは、かなりホラーなのです。。
『完璧な他人』ですからね。。
めっちゃ怖いのです。
日本版は確かに「日本らしい」。
日本らしい、と言えば
しつこいほどに情感豊かな音楽と
親切すぎるキャラ紹介文と
三谷幸喜的なラストの鈍重さと
くどい「伏線回収しました!」アピール
が日本らしい。。。
イタリア版のソリッドさと比較すると
日本版が受け付けられない人多いと思います。。
もうほんとにくどいから。。
ただ、
情感に訴えさえすれば
それがいくらくどかろうと嘘臭かろうと
観客(一般市民)の感情をコントロールできる
と思ってること自体、とても日本らしい。。。
ラストもなんか自己啓発セミナーみたいな感じだった。。
これで「あ〜良かったね!」って映画終われると思ってんだから、ほんと日本的。。
なので、
日本版は日本らしさを強調しようと思って作ったのであれば、大成功!
冒頭ですごいしつこく結婚指輪をピカピカさせてて
「なんなんだこれは」と思ってましたけど、
あれは月食のダイヤモンドリングとかかってたわけですよね。
月食で月が一旦消えて真っ暗になるけど
反対側からまた月が現れて
その時ダイヤモンドリングのように輝く。
それと結婚指輪をかけてたんだぁ、
だからあんなにしつこくピカピカ光らせてたんだなぁ
と思ってたら、、
まさかダイヤモンドリングが現れるとこを見せないっっ!
月食で消える時に逆リングになる瞬間はあったけど、、
出てくる時は映さなかった。。
こんなにもくどい映画なのに、、、なぜにっ!!!
窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
上映日:2020年09月11日製作国:日本上映時間:130分
監督としては
BLでもLGBTQでもないものとして作った、と。
さらに
「恋愛でジタバタもがくより人生に大事なことあんだろ」
っていうセリフも出てくるんだけど、
僕は初めて、
日本の〝ゲイ〟の〝恋愛映画〟を観れたなと思いました。
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いわゆるBLっぽいファンタジーもあるし
大倉忠義がほとんどサイコパスだったりもして
「リアリティ」の観点で言うとだいぶ遠いんだけど、、
やっと、逃げずに、正面切ったゲイ日本映画が生まれたなぁと思いましたよ。
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「ゲイものを扱うから慎重にならなきゃ!」っていうことで時間がかかったわけではなく、
饒舌な原作漫画の映画脚本化が大変だったそう。
それだけ時間をかけたという事実と
あとたぶんこの原作と向き合った時点で監督が「ゲイもの」に対してフラットな視点を持っていたんだと思います。
そのおかげで、すごくどっしりと腹の坐った映画になっていますね。
「叩かれませんように!」って言うオロオロ感が全くない
なんか
「あっちにも気を遣わなきゃ!」
「LGBTQに理解があること示さなきゃ!」
「叩かれませんように!」
って言うオロオロ感が全くない。
後半長々と裁判し始めたりもしない。
ただただこの2人の男を描くことに注力していて
そのためには「周辺の」女性も描く必要があることもわかってる。
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夏生先輩の、女としてのプライドのためだけに戦ってる感、怖いし、面白い。いそう。ありそう。
たまきちゃんは、パッと見カテゴライズされたゆるふわ美女って感じだけど、結局誰にも内面を見てもらえない彼女の悲しみが伝わりましたね。
いろんな察知能力が高いし、彼女は別に「天然ちゃん」ではないので、
ブチギレしてコーヒーをぶっかけそうなシーンでも、しない。座ってる。そのリアリティ。。コーヒーぶっかけるのは映画の中のキャラクター。実際は何もできず座ってるだけでしょう。。
リアルなキャラクター。
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主演2人の覚悟や思い切りに驚きつつも、、話が動かないので、、飽きてきたんですが、、
後半の1時間が怒涛でした。。
大倉忠義がサイコパスで。。。
大倉忠義ってなんでこんなに素晴らしい演技ができるんでしょうか。。
僕、BLの勉強しようと思って原作漫画を2年くらい前に読んだんですけど
全員めんどくせーヤツだしすんごい喋るので、、
漫画は僕は乗れなかったのです。。
この映画ではほとんど台詞を廃しまして、基本的に映像で語る。映像で見せる。
その分セリフの印象が強まる。
「そうやっていっつも私が何か言うのを待ってる空気がもう…気持ち悪いの…」
とか最高!
二人で相談して作ったオーダーメイドカーテンが届いても1週間段ボールから出さない、っていうティテールも最高。
そしていちいち
「どうして1週間も前に届いてるのにカーテン出さないの!」って言うセリフもない。
それは観客が心の中で思うこと。
観客を信頼してくれる映画。ありがたい。
恭一がは今ヶ瀬からもらった灰皿を捨てられなかった。
「これだけは置いといてくれって頼まれたんだ。捨てたって忘れられるわけないのに」と恭一がたまきに話した、その灰皿。
恭一とたまきは婚約したっぽいが、
恭一がその灰皿を棚に隠してあるのをたまきは発見。
カーテン段ボール入れっぱなし事件や
ハンバーグ全然事件もあり、
たまきはその日帰宅。
「今日は帰るって」と、恭一は今ヶ瀬と会う。
恭一と今ヶ瀬はセックス。
恭一「恋愛でジタバタもがくより人生に大事なことあんだろ。一緒に住もう。」と提案。
翌朝、今ヶ瀬はいない。
灰皿がゴミ箱に捨ててある。
喫茶店。
恭一はたまきに別れ話。
たまき「その女性が戻ってこなかった時にまた私を頼ってくれればいいじゃないですか」的なことを言うも、恭一は心ここにあらず。
恭一が席を立ったあと、たまきは席を立てず、一口も飲まれていないコーヒーと紅茶を見つめる。
今ヶ瀬、誰か他の男とセックス。
今ヶ瀬、泣き出す。
恭一、灰皿をゴミ箱から取り出し、洗って、再び飾る。
満足げな顔。
カーテンを元のやつに戻して、今ヶ瀬がよく座っていた椅子に座る。
笑顔。
終わり
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このあと2人がどうなるかはわかりませんが、、
恭一は「戻ってきて欲しい誰か」ができた自分が気に入ってるだけでしょうね。。
誰かを欲することができる自分に悦に入ってる。
実際戻ってきたらめんどくせーし、サイコパス発動してしまうだろうし。。
それはおそらく今ヶ瀬も同じ。
「愛する人とは結ばれない自分が」が楽。
結ばれると恐怖。
わからないでもない。
スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)STUNTWOMEN THE UNTOLD HOLLYWOOD STORY 上映日:2021年01月08日製作国:アメリカ上映時間:84分
ジャンル:ドキュメンタリー
ハスラーズ(2019年製作の映画)
Hustlers 上映日:2020年02月07日製作国:アメリカ上映時間:110分
Disclosure: Trans Lives on Screen 製作国:アメリカ上映時間:107分