映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

過小評価しちゃってない?大泉洋主演「探偵はBARにいる」シリーズが第3弾まで製作されるワケ!

2017-12-13 | 映画イラスト

『探偵はBARにいる』シリーズの紹介記事書きました!近頃少なくなった邦画の実写シリーズものです。しかもエンタメに硬派な社会派を忍ばせた良作。



『探偵はBARにいる』シリーズはほんとに好きだし面白いし『釣りバカ』以来のシリーズものとして活躍してほしい。そのためには興行収入5億でも続けられるシステムが必要。釣りバカはテレビ放映で稼げたから興収3億まで下がってもやれてた。


エロやバイオレンスも魅力の『探BAR』だからテレビ放映は期待できないとなると、『あゝ荒野』がやった劇場公開と同時期のネット配信か。これは衝撃だったもんな。。


#探偵はBARにいる2 はゴリ演じる手品が上手な“ゲイのマサコちゃん”殺人事件から大きな事件へ繋がっていくのですが、現代社会のヘイト感情への痛烈な批判になっています。ラストは完全にヘイト感情というものを断罪したものになっており意外と硬派な社会派映画なのです。2が評価低かったり興収低かったりするのはわかる。ヒロインは尾野真千子じゃなかったんだもん。だけど事件や犯人の意外性、テーマの社会的意義からするとなかなかの名作なんだよ。






























聖なる鹿殺し

2017-12-02 | 映画イラスト






『籠の中の乙女』『ロブスター』のヨルゴス・ランティモスの新作。再びコリン・ファレルを主演に据えて、さらに妖艶な妻役にはニコール・キッドマン、家族を恐怖に陥れる謎の少年にはなんと『ダンケルク』のバリー・コーガン。







ヨルゴス・ランティモス監督の映画といえば〝あるルール〟に翻弄される人間の愚かさをユーモア交えて描きますが、今回はそのルール自体がネタバレになるの書けません。。













鍵を握るのはバリー・コーガン演じる謎の少年。バリー・コーガンは『ダンケルク』では特に印象に残らなかった(主演なのに…)けど、今作では夢に出て来そうな怪演。。怖い怖い。顔が怖い。。こんなにも恐ろしい演技のできる人だとは。。








「生と死を司る」心臓外科医として世界のトップに君臨して理想的な家庭を持ったハイクラスなコリン・ファレルを追い詰める役としてバッチリです。








やっぱ面白い。。この作風が大好きだってのもあるけど、この監督が進化していく様を同時期に見守れるってのは幸福なことです!









でも、これ知らずに観た方がいいと思います。




何も知らないままこの映画の世界に引きずり込まれることをオススメします。