転勤族のいばらきブログ

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フォア賞 回顧

2012-09-17 13:05:58 | 旅行
16日、フランス・ロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の前哨戦、フォワ賞(3歳上・仏GII・芝2400m)は、C.スミヨン騎手騎乗のオルフェーヴルが、ミアンドルの追撃を一馬身退けて優勝した。




レースは帯同馬のアヴェンティーノが逃げたものの極端なスロー展開。前半の1400m通過は1分36秒3である。200mあたり13.7秒というペースとなる。5頭立ての超スローペースをスミヨンは最後方からなだめて走らせた。後半の1000mは57秒9、600mは35秒4。完全に上がりだけのヨーイドン。スプリントレースのような展開だった。

直線、手綱を懸命にしごいて、差が1馬身は物足りなくも見えるが、有馬記念同様、こんな展開では差はつかないのは当たり前。見た目以上に遥かに強い競馬だった。


しかし、オルフェーヴルにとって、コースだけでなく、輸送からパドックも含めて、ロンシャン競馬場を経験できた効果は限りなく大きい。フォア賞を使うと、中2週で本番と短いことがデメリットであり、ディープインパクトはあえて凱旋門賞直行を選択したが、宝塚記念から3ヶ月半ぶりでいきなり本番では万全には出来ない。今回、オルフェーヴルはほぼ後半1000mの競馬だったので、さほど疲れは残らないだろうし、本番に向けて体調が上がってくるだろう。

そして、賛否両論だったスミヨン騎手への乗り替わりだが、今日の競馬を見せつけられては正解だったと言わざるを得ない。池添騎手では、今日の展開では抑えきれず、逃げてしまう可能性は高い。それでも勝ったかも知れないが、本番に向けて、かかって逃げてしまったでは不安を残すことになる。故意に出遅れて、最後方から内に入れて、直線、馬の内側から抜け出すという、5頭立てでも凱旋門賞本番を睨んだ競馬をしたスミヨンはさすがである。


そして、グッジョブだったのは帯同馬のアヴェンティーノ。3歳年上のアヴェンティーノは、今回のオルフェーヴルの遠征に同行したフォア賞当日も、パドックからレースの前後に至るまで、常にアヴェンティーノの後ろをついていたオルフェーヴル。やんちゃなオルフェーヴルにとって、アヴェンティーノが一緒にいることは精神的に効果は大きい。出来れば、アヴェンティーノも凱旋門賞に一緒に出走してほしい。


本番に向けて相手関係だが、欧州最強馬フランケルは英チャンピオンS出走、本命候補だった3歳最強キャメロットは15日に行われたセントレジャーで2着に敗れ、英国3冠はならず、凱旋門賞は回避となるらしい。よってライバルは、昨年の勝ち馬で今年もキングジョージVI世&クイーンエリザベスステークスを優勝しているデインドリーム、愛チャンピオンS優勝のスノーフェアリー、そしてナサニエル、シャレータ、セントニコラスアビー、ミアンドルといったところ。抜けた馬はおらず大混戦だ。オルフェーヴルかデインドリームが一番人気だろう。


とにかく無事にいってほしい。凱旋門賞は10月7日、日本時間で午前0時頃。楽しみです。




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