転勤族のいばらきブログ

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天皇賞(春) 回顧

2012-04-30 10:59:55 | 競馬
3冠馬オルフェーヴルの衝撃的敗戦。


とりあえず故障ではないようだ。敗戦の理由は後から色々言われてきているが、この馬は3冠馬、有馬記念まで優勝した。こんな負け方をしてはいけない、大横綱が平幕にコロッと負けてしまったようなもので、厳しく言えば、3冠馬の価値を落としたことになる許されないレースだった。


しかし、オルフェーヴルという馬はシンボリルドルフやディープインパクトとは違って、素直に常に走れる馬ではない。名馬は自分でレースに合わせて身体を仕上げ、自分でレースを作っていくと言われるが、この3冠馬はちょっと違う。2歳時はレースに集中せず凡走を繰り返していたが、厩舎スタッフ、池添騎手が懸命の調教を重ね、秘めた爆発的才能を引出したのである。

オルフェーヴルに宿る狂気のようなものが凱旋門賞を勝つには必要であり、オルフェーヴルならやってくれると期待していた。

しかし、あの阪神大賞典のレースで、池添騎手がレース中に手綱を引っ張って止めようとした瞬間に、オルフェーヴルの精神状態は2歳時に戻ってしまったようだ。走るのを自分から放棄してしまっている。それにしても3冠レースと有馬記念を完璧に勝ったオルフェーヴルが、まさかこんな状態に再びなってしまうとは思わなかった。

展開が向かなかったとか、馬場状態が良すぎたとかということは、レース前からわかっていたことだ。3コーナーで自分から動いていかなければ間に合わないので池添騎手も仕掛けたが、馬が全く反応しなかった。


オルフェーヴルの今後は正直厳しい。最近のGⅠ馬ではオークス馬サンテミリオンが3歳秋以降、なぜか全く走れなくなってしまった。1年以上かけて徐々にサンテミリオンは元の輝きを取り戻しつつあるが、オルフェーヴルには今日のような無様な敗戦はもう許されない。再度、着外に敗れるようなことがあれば引退の2文字も突きつけられるだろう。でも、また凡走してしまう可能性は相当ある。それは調教ではなかなか判断できないレース時のオルフェーヴル自身の精神状態が原因だから本当に厄介だ。


なんとか宝塚記念で復活して、勇躍凱旋門賞に挑戦してほしいと思うが、果たしてどうなるだろうか。




一方、香港で行われたクイーンエリザベス2世カップはリスポリ騎乗のルーラーシップが快勝した。3番手の内につける絶好の展開。4コーナーでポッカリ空いた内を伸びて、2着に3馬身半差の圧勝だった。好走と凡走が交互のルーラーシップだが、勝つ時のルーラーシップは相当強い。凱旋門賞挑戦の話も出るかもしれないが、イギリスのインターナショナルS、アイルランドのチャンピオンSといった欧州の2000mレースに挑戦するのも見てみたい。

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