アラムコIPO中止の観測

【ドバイ＝岐部秀光】サウジアラビアの実力者ムハンマド皇太子が進める急進的な改革の行方が不透明になってきた。国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開（ＩＰＯ）が中止となる見通しが強まり、改革推進の切り札となる資金調達に黄信号がともったためだ。脱石油と経済の多角化の実現が遠のけば、皇太子の強権的な手法にも疑問符がつきかねない。

ロイター通信は22日、アラムコがめざしていたロンドンやニューヨークなど国外上場だけでなく国内でも株の放出を取りやめる方針と報じた。アラムコ会長でもあるファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は23日、報道を否定したが、市場参加者の多くはＩＰＯの棚上げを織り込んでいる。

(日経)

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サウジのムハンマド皇太子が求めるアラムコの株式時価総額２兆ドルが高すぎる、サウジは原油埋蔵量などの情報公開をしたくない等がIPO中止の理由に挙げられています。

脱石油と経済の多角化が実現できるのでしょうか？