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サブカルとサッカーの話題っぽい

【サッカー】J1リーグ第13節

2012-05-26 | サッカー・アルビレックス新潟

 vs柏。アウェイで対戦。
 0-2で負け。→スタッツ
 久しぶりに普通のサッカーを見た気がする……。


東口*:6.0 幾度となくビッグセーブでピンチを救うが一失点目の対応ミスが痛い。
村上*:5.5 ジョルジワグネルに苦戦したが、攻撃よりも守備に比重を置いていた。
大井*:5.5 前を向いて対応できればそこそこやれる選手。繋げないのは痛い。
石川*:6.0 カバーを含め守備の破綻はなかった。ロングフィードは使い物にならない。
菊地*:6.0 レアンドロに苦戦。抑えたとは言い難いが不慣れなポジションでよく対応。
三門*:5.5 ポジショニングが甘い部分はあったが運動量活かし球際で身体を張った。
本間*:5.0 ポジショニングが中途半端でフィルタになれず。二失点目も痛恨の対応ミス。
藤田*:6.0 決定機にはよく絡んだが決めきれなかったのが全て。
田中亜:5.5 守備でよく効いていたが攻撃面で積極性が足りない。もっともっとできる。
矢野*:5.0 バランスを考えると高さや運動量の面で外せないが細かいミスが多すぎる。
ロペス:4.5 決定機を作れていた時間帯に周りを使わなかったのが勝負の分かれ目に。

鈴木武:6.0 投入直後はチャンスを作れていたが長い時間観ないと評価はできない。
金永根:5.0 流れの中でプレイする回数が少ないが致し方なしか。
平井*:-.- 出場時間短く採点無し。

監督*:6.0 これが普通の采配。お疲れ様でした。12節も無駄にした新潟……。

主審*:4.0 中村太氏。目が悪いし運動量もスピードも足りない。J1レベルじゃない。


 残念でした。でも久しぶりに新潟の「球蹴り」じゃない「サッカー」を見た気がします。

 前にも書いたんですが、90分間チームが破綻しないで機能するためには、バランスというものが最重要になります。もちろん、「どうしても点を取りにいかなければならない」というときや「どうしても失点を防ぎたい」というときには、バランスが度外視されたりもしますが、それはあくまでもバクチにすぎません。通常であれば、選手の特性とチームの状態を見て、極端にバランスを崩したりはしません。
 今日の新潟は、前節のうっちーの負傷とジンスの出場停止により、最終ラインの選手が足りなくなってしまいました。そこで右から、村上、大井、石川、菊地という並びで急増の最終ラインを形成することになります。まあ、急増といっても村上は昨シーズン途中からずっとスタメンでしたし、大井はブランクと呼ぶほど試合間隔が空いているわけではないので、そこまで悲観的なメンバーではなかったんですけどね。とはいえ、本職ではない菊地を左サイドで使うというのは、やはり苦しい台所事情を現していたと思います。

 しかし、今日はバランス的には整っていました。
 より正確に言うと、まずはじめに最終ラインのメンバーを決めて、そこからキチンと逆算してチームが作れていました。

 ぶっちゃけ、今の新潟のメンバーを考えると、村上、大井、石川、菊地という並びは変えられないのですよ。つまり、GK東口と、この最終ラインの四人をベースにするのが、もっとも理に適ったチーム作りであるがゆえに、監督の思考は「この最終ラインからどのように攻守の形を作っていくか」というものになったと思います
 で、どういう見込みが立つかというと、理想としては村上と亜土夢のコンビを右サイドに作る形なんですけど、そうすると左SHの適正の持ち主がいなくなってしまいます。そこで、「1.ここ数試合チャンスメイクの回数が多い征也を右に置き、器用な亜土夢を消去法的に左SHとして使っていました。ただし、菊地が本職SBではないのは言うまでもなく、亜土夢も単独でボールを運べる選手ではないので、まずこの時点でほぼ左サイドからの攻撃というのが死にます。」
 逆に、「2.単独で突破できてクロス精度が高い征也と、前への推進力のある村上の組み合わせというのは、連携皆無であってもある程度攻撃の形が作れる見込みが立ちますが、同時にこの二人だと右サイドの守備に不安が残ります。」
 この1と2の要素を合わせると、「今日の新潟は、左サイドは守備で大崩れをしない反面カウンター以外で攻撃するのは難しいが、右サイドは守備に不安が残る反面流れの中からチャンスを作れる」となるわけです。イメージとしては、右から攻撃、左で守備、という感じでしょうか。このへん解説の倉敷さんも言ってましたが、柏のキーマンであるレアンドロ・ドミンゲスは右サイドからのプレイを特に得意にしているので、そこに菊地を当てられるというのを考えても、わりと良い感じだったんじゃないでしょーか。

 まー、これはあくまでも机上の空論なんですけどねー(^q^)

 実際に試合がどうなったかというと、急増最終ラインは裏を取られるのが怖いのでズルズルと下がってしまい、勲と三門がどうしても横並びになってしまうため、最終ラインとボランチの間のスペースを常にレアンドロ・ドミンゲスに使われていました。結局、最後までレアンドロ・ドミンゲスをまともに捕まえることができなかったので、東口が当たっていなければこの試合も大量失点していたのは間違いないと思います。
 でも、意図を持ってこういう形にしていたのはいいことだと思うんですよ。交代カードも最初は亜土夢→ムサシ(右サイド同様、単独突破可能な選手を左サイドにも置く。守備のバランスは菊地がいるから、ボランチコンビとの連携で大崩れしないと考える)というのもよくわかりますし、二枚目の交代カードが征也→ヨングン(第一にプレースキッカーをピッチに一人置かなければならない。守備に関しては疲れきった征也とヨングンなら後ろの負担はさほど変わらないし、90分走れる貴章が最前線にいるのを見越している)というのも理解できます。
 そして、最後の交代はロペス→平井でしたが、選手の特性とチームのバランスを考えればこれも当然なんですよねえ。これまでなら貴章→平井とか、最悪、勲→平井みたいな交代をしていたと思うんですけど、上記したように二人目の交代をした時点で後ろの守備負担を貴章が請け負う仕組みになっているので、そこを平井にしてしまうと確実に守備が破綻します。もしこんな交代をしていたら、また終了直前に失点するいつもの流れになっていたと思います。
 勲を攻撃の選手と交代させるというのは論外ですね。まあ、その論外が長いこと続いていたのが新潟というチームだったんですけど……。
 まあ、チームの置かれた状況を考えると、「久しぶりにマトモに闘えたねえ」なんて言ってる余裕はまったくありません。監督交代すれば、すぐに勝てるようになるほどサッカーは甘くもありません。
 が、一筋の光明は見えました。
 しっかりと意図を持って全員で同じサッカーができれば、新潟は思いも寄らないことが起こせるチームです。だからこそ、これまでの意図の見えないサッカーが、選手もサポーターもすごく苦痛でした。
 反撃はここから。頑張りましょう。



 最後は余談。
 主審の中村さんは、これから先J1でマトモな笛が吹けるようになるとは思えないスキルの低さを見せつけてくれますね! なんで試合開始10分で汗ダラダラなんだよ!w走れてなかったじゃん!!!! 次はホームの新潟川崎戦吹きにこいよ! カウンターの応酬で足攣らせてやるわ!