 |
フォトカノ 電撃コミックアンソロジー (電撃コミックス EX) 価格：￥ 893（税込） 発売日：2012-04-27 |
おー、『フォトカノ』のアンソロジーかー。まあ好きな作品だしお布施気分で買うかー。
とか思って軽い気持ちで買ったら、死ぬほど大当たりだった件。
やべえやべえやべえー！ コレ『フォトカノ』好き必携のアイテムですよ！
そもそもアンソロジーって、当たり外れで言えば外れのほうが圧倒的に多くて、値段が高いわりには中身がショボくて満足度が低いものですけど、たまにこういう当たりが潜んでいるから買うのを止められないんだよなー。そういえば、『アマガミ』のアンソロも最初のころはすごく満足度高かったです。最初のころは。
つーわけで、『フォトカノ』のアンソロジーですが、最近の傾向なのかエロ漫画家の人ばかりが参加している模様。まあ、オフィシャルコミカライズを担当している柚木N'さん（ラジオで名前の呼び方を始めて知った）からしてエロ漫画家なので、推して知るべしという感じではあるんですけど。
でもこれって読者としては嬉しいんだよなあ。なにせ、ここ数年は絵描きさんのレベルがぐいぐいと上がっていて、上手い人がどんどん出てきますもんね。エロ系は持ち込みのハードルが低めということもあり、「デビューはエロ系→その後一般誌へ移籍」みたいな例がよく見られるようになっているので、いわばこのアンソロジーって熟しつつある美味しい果実を先んじて食べているようなものですし。あとは総じて作家さんのモチベーションが高くて、正しい形の二次創作を読めるというのも嬉しいです。
その中でも、Hisasiさんの『ヒロイン争奪戦』はトップバッターを飾るだけのことはあって、もうなんていうか、「そうそう！ こういうフォトカノが見たかった！」と思わず唸ってしまう内容。あれだけ目立つ写真の撮り方をしていたらヒロイン同士で鞘当てがあってもおかしくないという意味でも、だっつんの被写体としてのポジションを取り合う新見さんとののかが可愛すぎるという意味でも最高でした。
あと何気に「コレだ」と思ったのは、楠見らんまさんの四コマの室戸先輩。
「待ちなさい！ 規則違反よ！」
「えっ、でも撮影禁止なんて校則には書いてな――」
（室戸先輩が突きつけた生徒手帳に「私以外の女の子を撮らない！」って書いてある）
このネタがすげー室戸先輩っぽくて萌えました。
よくキャラを捉えてるつうか、これ描いた楠見さんは室戸先輩推しなんじゃなかろうか。他のヒロインの漫画に比べると飛び抜けて可愛かったですし。
ともあれ、ゲームをプレイした人には是非とも読んで頂きたい一冊でしたということで一つ。