スフィンクスの魔女vol.3 価格:¥ 1,200(税込) 発売日:2011-05-01 |
Amazonで同人誌の取り扱いが始まってて吃驚。僕はメロンブックスで買いましたが!
つーわけで、早速読んだんですけど、漫画パートのほうはまさかの引きで次回に続く、という展開。いつもと同じで一話完結ものだと思っていたので意外でした。このあと「絶体絶命!→ピンチから大逆転」みたいな展開で、次回あたりで幕引きになるのかなあ。スエズ運河の奪回まで描くとしたらもうちょい長くなりそうですけど。
や、ぶっちゃけ僕は軍事関係の知識とか皆無なので、状況を追うので精一杯ッスわ。この先の展開を予想するのは絶対にムリダナ。
しかしよくもまあ、こんな原作者さんたちが生み出した作品が、萌えヲタ御用達みたいな企画にまで昇華できたもんだよなあ。ホント世の中なにが起こるかわかりませんね。
あと、小説パートのほうは、マルセイユのプロフィールでのみ明かされていた「使い魔が一度死んでしまって墜落したことがある」という裏設定を補完するようなエピソードが収録されていました。
これはいい話だったわー。僕はてっきり、マルセイユの使い魔は寿命(そもそも使い魔は生きたまま契約するのかとか、使い魔との契約というものがどういうものなのかサッパリわからないですが)で死んでしまったのだとばかり思っていたのに、主人を助けるために命を燃やし尽くしたって感じだったとは。この手の話には昔から弱くてなあ。
ただ、身も蓋もない話をすると、内容的にはアニメ『ストライクウィッチーズ2』のジェットストライカー回に似ていましたね。開発部が現場の声に耳を傾けなかった結果、現場が欠陥機を押しつけられてトラブルが起きるって筋書きは同じですし。こういうことは軍隊に限らず〝よくあること〟なので皮肉ってるんでしょーか。もしこの事件でマルセイユが命を落としていたら、カールスラントは大騒ぎだったことでしょう。
で、最後に加藤さんがマルセイユやマティルダに「鷲」と言われていたのは、この事件を経たことで加藤さんがマルセイユのパートナーとしてふさわしいウィッチに成長できたってことなのかな。事故で退役してから、イマイチ張りを失っていたおっぱい心にピリッとした緊張感が戻ってきた、みたいな?
このへんの「かねてから設定にあったエピソード(マルセイユの使い魔の話)を、作品におけるメインキャラクター(加藤)の成長エピソードと絡める手法」は見事ですのう。なるほど、こう繋げるのか、という感じで。
なにはともあれ、これまた続きが楽しみです。
発案者の一人である鈴木さんのブログによると、劇場版も鋭意製作中とのことでまだまだ『スト魔』の火は消えませんねということで一つ。