Angel Beats! The 4コマ① 僕らの戦線行進曲♪ (電撃コミックス EX 148-1) 価格:¥ 893(税込) 発売日:2010-12-18 |
ここだけの話、僕は『Angel Beats!』を好きではないです。
ここだけの話、僕はこもわた遥華さんの漫画が好きです。
天秤がどちらに傾いたのかは、〝購入〟という結果が物語っているがなァ!
ちゅうかホントは同日発売の『ら~マニア』二巻が欲しかったんですけど、残念ながらそっちはまだ店に並んでいませんでした。明日も本屋に足を運んでみます。チクショウ。
というわけで、『AB』の四コマ。
なんか作中ではほっとんど掘り下げられなかったくせに作外で猛プッシュされてライブツアーまで行ってしまった不自然バンドこと、ガルデモのメンバーをメインに据えた話が多いですね。ギャグ方向にベクトルが向いてますし、あとがきでこもわたさんが「全てが公式ではない」と断り書きをしているので、どこまでアテにしていいのか分からないという部分はありますが、「ああ、関根や入江ってこんなキャラだったんだ」と理解できたというか、「ああ、こいつらって関根と入江って名前だったんだ」というレベルなんですけどね、僕! アニメ本編では声優までキャスティングされていたのに、OPで名前が出てきただけに等しい扱いだったもんなあ。
ただまあ、岩沢が音楽のことしか頭にない天然だったり、入江が小動物系だったり、関根がノリ重視で生きてたりって味つけはつまらなくはないんですけど、どうしても本編のイメージと重ならない(そもそも本編で描写がないんだから当たり前)せいで、「キャラクターが生き生きしている」とかって感想を抱きにくいのも事実なんですよね。だから逆に、キャラ的にはそれほど好きではなく、特別思い入れがあるわけでもない直枝だったり、それこそゆり、ユイあたりのメイン格のキャラのネタのほうが読んでてしっくりくるってのは、やはりそういうことなんだろうなと。二次創作は原作がしっかりしてないと魅力が一気に薄まるということを再確認できました。
そんな中で輝きを放っていたのが、最後の天使メインの物語。コレはアニメで言うところの音無がかなでと和解(?)するエピソードをアレンジしたものになっているわけですけど、「このゆりという子は――人の話を聞いてくれない」というコマには思わず吹き出してしまった。
なんだかこの話だけやけにパロディ臭が強くて、アニメを観ながら誰もが突っ込みたかった部分に触れているというか、たしかにゆりって「おそらく~~」「きっと~~」「~~のはず」って決めつけで行動していて、それが全て的外れでしたからね。
というか『AB』ってひょっとして、そのへん全て含めてギャグとして楽しむのが正しい姿勢だったんでしょうか。でも二話に一度の高頻度で挟まれるシリアスパートとか、最後のお涙頂戴演出を見ていると、そういうワケでもなさそうなんだよなあ……。振り返ってみると、ホントに高度なアニメだったわ。
なにはともあれ、『AB』が好きな方は楽しめるんじゃないでしょうかということで一つ。
こもわたさんスキーってだけだと、ちと厳しかったかな。『ら~マニア』楽しみ。