ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫) 価格:¥ 609(税込) 発売日:2010-07-21 |
読了。
何とも言い難い話でした。既に面白い、面白くない、という評価を突き抜けたところにある作品になったというか、随分前から『マリみて』ライクな引き延ばし(似たような展開の繰り返し)に入ってる感があるので、正直70%くらい惰性で買い続けているんですけど、今回は多少なり物語が前進したという点を見れば、それなりによかったと言えるのかもしれないなあ――。
以下雑感。
・「サイトとエルフ側のキャラクターを絡ませる」&「デルフリンガーの復活」のふたつのフラグを強引な急展開で回収したのは、少し前だったらかなり眉をひそめていたと思うが、既に僕の脳が「『ゼロ魔』であまり細かいことを気にしてもなあ」というサイクルに入っているので、これはこれでいいような気がする。
・ていうかエルフ側がこのタイミングで虚無の使い手とその使い魔を拉致ることに決めた理由って説明されてたっけ? これだけ圧倒的な能力の差があるなら、中途半端な形で戦争に肩入れしたりするんじゃなくて、最初から使い手の一人(もしくはその使い魔)を拉致っちまえばよかったのでは。なんか後付けの設定くさくて、整合性とか考え始めるとどんどんボロが出てきそう。
・ヴィットーリオとジュリオが黒幕って展開は、一度あんな形でちゃぶ台返ししておきながら、まだ引っ張るつもりなのか。どのような形であれ、最終的にこのふたりはサイトたちにボッコボコにされるべきだと思うんだけど、果たしてヤマグチノボルにそれが書けるか否か。正直「思想、信条は対立はしているけれど、どちらかが正しいというわけではない」みたいなテツガク的な結末は、誰もこの作品に望んでないと思うんだけどなあ。
・テファの都合の良い女っぷりがすごい。
・でも奇乳はちょっと……。
ていうかこの作品の唯一のポイントだったはずのキャラ萌えが消えかけてね?
分量的に少ないわけじゃないのに、(サイトに好意を寄せる)キャラが増えすぎて、キャラ全員の出番が少なくなって、全体的にキャラが薄くなってるってのは本末転倒なのでは。個人的には、あまりルイズを可愛く感じなくなってるのがキツイな。
みんなはどうなの? これでいいの?