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サブカルとサッカーの話題っぽい

【ラノベ】僕は友達が少ない4

2010-07-26 | ライトノベル
僕は友達が少ない 4 (MF文庫 J ひ 2-22) 僕は友達が少ない 4 (MF文庫 J ひ 2-22)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2010-07-21

 読了。

 一巻→二巻→三巻と順調にパワーダウンしていたので不安でしたが、四巻は一巻に次ぐ面白さでした。夜空の正体バレによるテコ入れ大成功だなー、コレ。

 以下雑感。

・今回はカラー口絵に選ばれたシーンが総じて面白かった。星奈がストーカーじみた巨大ポスターを貼ってるネタはともかく、テストの答え合わせをしているときの「中二のときの隣の席の山本さんと同じこと言わないでよ!」という台詞は妙にリアルで笑えない。いや笑ったけど。

・星奈が他の追随を許さない残念キャラとして作品を引っ張っているのとは対照的に、夜空は髪を切った途端ヒロインレベルが上がった気がする。このままヒロインとしての道を進むのだろうか。それともまた初期のころみたいにレイプレイプ連呼するキャラに戻るんだろうか。

・新キャラであるマリアの姉が出てきたが、色んな意味でいっぱいいっぱいだなコレ。とてつもなく下品という方向でキャラを立てるのかと思ったら、畳みかけるようにシスコン設定を押し出してくるとは。凄い力業でキャラを成立させられてしまった気分。

・作者さんがどこまで狙っているか分からないけど、隣人部の面々の仲が順調によくなっているように(描写されているように)思える。次への引きも用意してあるし、この作品もそのうちアニメ化しそうだなあ。

 しかし、この『僕は友達が少ない』しかり、『ゼロの使い魔』しかり、MF文庫ってひょっとして最近だと一番ラノベっぽい作品を輩出してるレーベルなんじゃなかろうか。キャラ小説としてそこそこ面白くて、一冊一時間足らずで読めるってのはホントに手軽で「まさにラノベ」って感じがする。
 同レーベルの他の作品もチェックしてみようかなあ。外見だけよくて中身がスッカスカの電撃とか、電撃より多少マシだけど体裁にこだわりすぎてかえって微妙になってる角川スニーカーとか、王道ファンタジー崩ればかりの富士見ファンタジアなんかに比べると、MF文庫は良い意味で独自色を打ち出していると思う。同じような話ばっかりだと飽きるので、それぞれのレーベルに色があるのはいいことだと思いますが。