帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

命がけのウインドサーフィン

2005年08月19日 | ウインドサーフィン 
朝9時半に家を出て、三浦についたのは午後1時半、渋滞は珍しい事ではありませんが。 しかし・・・・・・
到着後、早速セイルを張り、海に出ます。
ただ今日は娘と家内の道具のみで私の道具は出してません。
とにかくジャイブの成功率を高めない事には、スーパー8では勝てませんので、とにかく練習あるのみです。
何故か夏には珍しく、風があり、スピードは5-8mくらいでしょうか。
何度か沖と浜辺を往復し、果敢にもジャイブに挑みますが失敗、失敗又失敗。
ジャイブはウインドサーフィンの基本的ターンの一つですが、非常に難しく、
とにかく練習をし、私たちのようにサンデーセイラーでは取得するまで何年もかかるのは普通です。
セイルサイズは3.4ですが、体重が私の半分ですから、体重換算でセイルさいずは7近くにあたります。
周りのセイラーは5.5-7.0くらいを使用していますから。
走れない事は無いのですが、風が非常にガスティーで、ブローが入ったかと思うと次の瞬間抜けて全く無いに等しくなったり、走りずらい状態です。
他のセイラーもかなり苦労しているようです。
時間も夕方になり、さてそろそろ終わりにという所で、家内がお父さんと競争したらというので、私は家内の道具、を借りて、沖まで、ミニレース。
よーいドンで出たのはいいのですが、なんと私はスタート直後に落ちてしまい。
あわてて、再スタート、娘は早い早い、全く追いつきません。
とにかく風が不安定で、プレーニングまで行く前に風が落ちます。
体重半分の娘は同じ風でもいきなり加速し引き離していきます。 かなり沖まで来てしまい、そろそろ戻らないと危険な為に、大声でターンを指示、戻ろうとした時です、
突然10mオーバーのブローが連続して続き、他のセイラーがばたばたと倒れます、さらに私も5.0のセイルをコントロールするのが難しいほど、強風に変ってしまいました。 強烈な不安が頭をよぎります、やはりというか、娘はセイルをコントロールしきれなくなっています。
三浦はサイドクロスの風ですから、必ず浜には着きますが、沖までの距離を考えると、このまま流されると2,3キロ先の浜までは間違いなく流されます。
また所々にテトラポットの堤防が堤防があり、そこに巻き込まれると大怪我する事は間違いありません。
やばいという気持ちであせりますが、ウインドサーフィンは基本的に一人の乗り物、誰かが助けてくれるわけではありません。 自分しか頼る事は出来ないのを私も一人のセイラーですから嫌というほど解っています。 
娘の力をひたすら信じ、娘との距離が開かないように、私も同じように流されながら、娘を見守る事しか出来ません。
途中で、ベテランセイラーの人達が何人か、娘の近くまで来て、周回を始めました。 誰かが危険になれば、それを助けに他のセイラーが集まってくる。
ウインドサーフィンだけの持つ連帯感の特徴です。
心配して、見守ってくれているのですね。
娘はなんどもセイルを倒され、そのたびに水の中に叩き込まれ、それでもセイルをあげては、岸に向かって走ります。
体中に恐怖走っているのが少し離れたところにいる私にもわかります。
もう少しで岸までというところに来て、最悪の状態となりました。
娘のたどり着くであろう先にはテトラポット・・・・・
あそこに打ち付けられたら、ただではすみません。
風が強いせいで波もかなり高くなってきていますから、こちらもあせって先回りする為に、少しはなれたところに向かいます。
そのときテトラポットの上を他のセイラーが娘のほうにむかって渡っています。 先ほどの見守ってくれていたセイラーの一人でした。
丁度娘がテトラポットに着くのと同時に、そのセイラーも娘の所に着きました。
私は大急ぎで浜にボードをつけ、泳いでテトラポットに向かいます。
堤防の先端にたどり着くと、波が強く、登るのが非常に危険です。
先ほど助けにきってくれたセイラーもすでに足を切り、あちらこちらから血が出ています。 娘に先に戻れと言い、浜辺でテトラポットの上を渡らせます。
表情が恐怖で凍りつき、震えているのが解ります。
こわがって、歩けないでいるのを、私は「死にたいのか!」と怒鳴りつけます。
私も何とか登れるところを見つけ、波のタイミングを見はからい、テトラの上に上がると、さきに助けに来てくれたセイラーと話をして、ボードとセイルは風下の海に投げ込みその先の砂浜まで流す事にしました。
私が海に飛び込み、というか波で足元をさらわれ、落ちたので、そのまま投げ込まれたボードとセイルを引っ張り泳いで浜に上げました。
砂浜にあわててきた家内、娘、私の三人は何度も何度もお礼を言いました。
その方は、三浦にある艇庫”すずひろ”の店長さん、の鈴木さんという方です。
http://homepage2.nifty.com/suzuhiro/
 一緒にいた他のセイラーの方が教えてくれました。
とにかく危険を顧みず助けてくれた事にはひたすら感謝するしかありませんでした。 ほんとうにありがとうございました。
ボードとテトラで破れたセイルをあげ、3人でぼとぼと元の浜辺場でもどりましたが。
途中で山田プロがいて、声をかけてくれました、突然の強風で事故が無いか見守りに浜まで出ていたのです。
もちろん娘の流されていたのを知っていて、始めから終わりまで見守っていてくれたそうです。
何か有ればすぐにレスキュー艇を出して、救出に向かうウインドサーフィンシヨップの山田、香村、国枝の3プロと店のスタッフ、ためがいさんと中村さん。
このすぐ後、マストが折れたセイラーを救出する為に出動していました。
それぞれのシヨップの人達が安全を常に見守る、この津久井浜は、とても素晴らしいところです。
道具を全部方ずけ、TEARSに破れたセイルの修理の話で伺いました。
明後日のスーパー8までの修理は不可能との事、でも店で何とかしてあげるから、セイルを乾かしてあした朝、もう一度来てくださいといっていただきました。

風が涼しくなり、今日は津久井浜に泊まります。 駐車場からバーべキューの道具を浜に運び、家族だけでの焼肉。
浜辺の前に大きく上がった月と、そのつきの明かりが照らしだす。
輝く海を見ながら、今日の反省と、明日の話をして、過ごしました。
しかし、危なかった・・・・・・
 

青空

2005年08月19日 | ウインドサーフィン 

透き通るような青空です。
今日は休暇をもらいました。
21日行われるスーパー8(18歳以下の青少年を対象に行われるウインドサーフィンレース)にでるために、今日から三浦でミニ合宿です。
昨年はそれなりの成績だった娘ですが、今年はどうでしょうか?
運の良いことに風が期待できそうですが。
まだジャイブの失敗率が高く、なんとか成功率を高めなければなりません。
最低でも7月31日に参加した、中里プロのウインドキャンプでのレース成績くらいは欲しいのが親の欲目というか、わがままというか、何というか・・・・・
この3日間は、MRCのレベルアップコースに参加しているとき意外は、私と常にくっついて過ごさなければならない、甘ったれの娘。
直に訪れるはずの反抗期、彼女がどう変化していくのかは、親の私にもわかりません。 見えるようで、見えないのが親という立場だからです。

そんなわけで、多分月曜日まで日記はお休みです。