78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎ある少女の朝【即興小説削除作品供養会場】

2014-07-21 01:47:46 | ある少女の物語
※『即興小説トレーニング』(http://sokkyo-shosetsu.com)に匿名でひっそり投稿しひっそり削除した作品を、勿体無いので投下し供養する主旨です。
※現在は「当方128」というHNで投稿しています。興味があればお立ち寄り下さい。



お題:今日のこだわり 制限時間:30分 文字数:363字

 その眩しい光は、2枚の透明な長方形をいとも簡単に通り、寝ている私の目元をこれでもかと照らす。目覚まし時計がうるさく揺れる前に起き上がることが出来たのは必然だった。
 部屋を出て階段を降り、真っ先に風呂場へ。38℃の水飛沫を全身に浴び、リンスインシャンプーとトリートメントで髪を潤し、ついでに洗顔もする。
 脱衣所に出ると体を拭き、ドライヤーで髪を乾かし、下着、スカート、ワイシャツ、ネクタイ、ブレザーの順に身に纏う。そして再び階段を上がり、自分の部屋に戻る。

 姿見と睨めっこし、ヘアゴムをくわえながら手さぐりで髪型を作る。

 その姿に見とれる私。おそらく彼とデートをする今日一日通しても、今が一番格好良い姿なのだろう。その為だけにヘアスタイルは常にポニーテールにこだわっている。



 さあ、もうすぐ私の出来上がり。

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