左:集英社 1976(昭和51年)年12月初版(写真は77年10月 第4版) 装丁:土居淳男
右:集英社文庫 1981(昭和56)年6月初版(読んだのは83年9月 第8刷) カバー:土居淳男
読了してから一か月くらい経ってしまい、内容をだいぶ忘れてしまった。
良平の性体験はかなり『女人追憶』じみてきており、「ほんとに高校生の話なのか」と疑ってしまう。
対して生徒会での「右翼」と「左翼」の争い?はおもしろい。今の学園生活ではこれほどのドラマは生まれないだろうな。
ひとつ、良平は美子にプロポーズしている教師の石井に密通を知られる。主人公が弱みを握られてしまったわけだ。主人公はあくまで良平であり、ある意味富島の分身だ。石井の言い分のほうが正当だというジレンマはこの先解消されるだろうか。
いよいよ良平は進路選択を迫られる。って次は「早稲田の阿呆たち」だから結論は見えているのだが…。
今回はこのへんで、三部に進もう。
2012年9月19日読了