富島健夫作品 読書ノート ~ふみの実験記録

富島健夫の青春小説を読み感じたことを記録していきます。

富島健夫研究会について

2019-10-31 13:38:01 | 富島健夫研究会

ブログにお越しいただき、ありがとうございます。更新せずにずいぶん月日が経ってしまいましたが、まだ、どなたかの目に触れることもあるでしょう。

2017年1月(実際は2016年の12月?)、荒川佳洋さんによる『ジュニアと官能の巨匠 富島健夫伝』が刊行されました。わたし自身、その時期は初の書籍の出版の準備に取り掛かっており、そのなかで『富島伝』刊行の流れがあったのです。

わたしの本はともかく、『富島伝』は雑誌や新聞等の書評で取り上げられ、著名人からの声も多数紹介されました。まあ、硬派な富島論なので、イロモノを期待したひとの期待にはそえなかったと思いますが、逆に言えば、そうではない方々から富島作品は一目おかれることとなったわけです。

ここで、富島健夫という作家に正当な評価を、という荒川さんの目的は、いったん果たされました。

わたしのこのブログの目的は、じぶんが富島作品を読んで得た感動を、だれかと共有したい、ということでした。おかげさまで、年齢や性別を越え、多くの方との出会いがありました。そのなかで、「富島健夫研究会」というまとまりが自然と生まれていきました。それはとても私的なものでした。

『富島伝』の刊行から、荒川さんの立ち位置も公的なものになりました。荒川さんの活動をネットを通じて広めることのサポートをしてきましたが、その必要もなくなりました。

残されたのは、わたしと富島作品の関係のみ、です。

毎日欠かせなかったオークションや古本市のチェック、つぎはなにを読もうかと富島作品に手がのびることもなくなっていき、わたし自身、なにかひとつ完結した思いでした。

ブログの目的も、研究会のまとめ役としての役割も、充分果たした、
あとは「富島健夫研究の第一人者」にまかせよう、自然にそう思いました。

現在、研究会は活動停止中です。「富島健夫ライブラリー」も閉鎖しました。富島健夫についてのお問い合わせは、ブログやツイッターを通して、荒川佳洋さんに直接おこなってください。わたしからお答えできることはあまりないと思います。

このブログは残します。ここに書いたことは、過去となりましたが、そのときのわたしのほんとうの思いですから。
わたしの「遅れた青春」に、なにか感じてくれる方がいたら、それはうれしいことです。

いま、荒川さんもわたしも、2冊目の本を書いています。出版が決まりましたら、そのときは報告します。

ありがとうございました。富島健夫が大好きなふみは、いつでもここにいます。また会いにきてください。


富島健夫ライブラリー建設中

2019-10-31 13:30:58 | 富島健夫研究会

これは戦後日本の青春文学の代表的作家であり、文学のジャンルにこだわらず自己の信じる文学世界を切り拓いた作家・富島健夫を顕彰するための、電子版富島健夫記念館です。

スローペースではありますが随時更新していきますので、サグラダファミリアのように建設過程を見守っていただければ幸いです。
叱咤激励のメッセージをいただければ、管理人(ふみ)もあせるかも? なーんて。 
草葉のかげからでも応援よろしくお願いします。 

2015/7/5 書影「富島健夫小説選集」 更新しました。 

http://tomishimatakeo.sakura.ne.jp/index.html

※この記事は一番上に来るよう設定しています。最新記事は↓↓↓をご覧ください。


富島健夫ライブラリー公開しました!

2014-12-30 00:46:25 | 富島健夫研究会

すっかり放置していたこのブログ…更新を待たれていた方がいらっしゃったら申し訳ありません…。

健夫を忘れていたわけではないのです。今年中には3作分感想を書こうと思います。

研究会活動をサボりまくっていた罪ほろぼしに、今日、構想3年くらいの「富島健夫ライブラリー」を世界公開いたしました!

http://tomishimatakeo.sakura.ne.jp/

よく見えませんね…。

といっても、まだ未完成です…。きっちり設計図書いて作るの苦手なもので…
それにcssも苦手なので、レイアウトおかしいところがあるかもしれません(それで先に進まなかったのです)。

でも、それでは永遠に公開できないので、思い切って工事中のままで公開することにしました。

今回は年譜と書影を少し上げています。
サーバーの年間契約して自分を追い込みましたので、これから徐々に情報を追加していくつもりです。
更新をお見守りいただければ幸いです。

また、激しいレイアウト崩れなどありましたら、コメント欄でご指摘いただけるとありがたいです。

今年も読書欲がかき立てられる年でした。ブログの更新も頻繁にできるようにがんばります。
とりあえず、明日までにあげないと…ですね。


一年ぶりの墓参

2012-05-28 19:21:24 | 富島健夫研究会

先週22日、愛知県より富島ファンのしょうさんがいらっしゃり、荒川さんと三人で富島三昧の二日間を過ごしました。

荒川さんと同年のしょうさんは、ファン歴46年。著書はもちろん、当時の雑誌・新聞切り抜きまで今も大切に保管されており、資料を提供していただいたりとお世話になっています。

文学全般に造詣が深く、荒川さんとは文学論議を戦わせ?、丹羽文雄の「小説作法」が富島作品に与えた影響など、しょうさんの“富島論”も聞くことができました。
もっと読書をしてお二人の会話についていきたいなあ、と富島バカのわたしはつくづく思いました。
(荒川さんもしょうさんも、ちゃこさんも吉行淳之介についての評価が高いんですね。ああ、読まねば)

しょうさんが映画「君たちがいて僕がいた」のセリフを暗唱できると聞き、いい気になって飲み屋のカラオケで歌ったらすっかり盛り上がり、そのままカラオケ屋に直行。もうこの歌は、“富島健夫研究会”のテーマソングに決定ですね(意義認めず!:笑)。

二日目には先生のお墓参りに。前回よりはしっかりした花束とハイボールを買い、墓前で乾杯を。前日は大雨で心配しましたがいい天気に恵まれ、ちょっと遠足気分で霊園でゆっくりしました。

荒川さんとは丸々二日間(飲み通しで大変でした:笑)、わたしとは一日半、いくら時間があっても足りないほど話は尽きることがありませんでした。

ほんとにほんとに楽しい二日間でした。しょうさん、またお会いしましょうね。


更新履歴【初出不詳】

2011-10-01 16:49:26 | 富島健夫研究会

最近すっかりリンクをはり忘れている初出情報ですが、またひとつ「群衆の中のひとり」が明らかになりました。

冨島家提供の切り抜きからたどってたどっての判明です。旺文社、学研の学年誌は国会図書館に十分所蔵がなく、飛び石の調査しかできていません。これらをがさっと調査できればかなりの初出不詳作品が見つかると思うのですが…。

『ジュニアライフ』『中一~高二時代』『中1~高3コース』系の雑誌をコレクションされている方にもぜひご協力いただきたいと思っています。