富島健夫作品 読書ノート ~ふみの実験記録

富島健夫の青春小説を読み感じたことを記録していきます。

余談

2010-05-29 22:04:34 | 番外編
長ったらしくなってしまうので分けて書くことにした。

『制服の庭』の中で、出張から帰ってきた校長が、家でお茶づけを食べるシーンがある。

外食続きだったので、メザシとタクアンでお茶づけを食べたいのだ。


やがて、台所のほうから塩ザケを焼くにおいがしてきた。

「塩ザケでもいい」

校長はそう思った。メザシよりもいい。そう考えた。
あれをこまかくもみほぐしてご飯の上にかけ、ノリをもんでまく。
その上に熱いお茶をそそぎ、タクアンをかみながら胃に流し込む。



ああー!なんておいしそうなんだーー!!
『おとなは知らない』の、洋子が水野に作ってあげた料理、ビフテキの油で作った炒め物とか…もおいしそうだったなあ。
他の作品にも、いろいろあった気がする。


私は富島作品に出てくる、食べ物の描写が大好きなんです!!
それだけ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私もです (ちゃこ)
2010-06-03 10:12:48
ふみさん、こんにちは。おいしそうな記事ですね!

ハイジ や ぐりとぐら に登場する食べ物に憧れる人がいるように、私のグルメメモリーの一番最初は、富島健夫さんです。
(あとは吉田まゆみさんの描くラーメンです)

ラーメンとごはんを頼んで、ラーメンのスープとご飯を一緒に食べるラーメンライス。
『星と地の日記』ではなかったかなと思っているのですが、もうはるか昔に読んだので、定かではありません。
家のインスタントラーメンでやって「本のようにおいしくない」と文句を言って、姉に「あのラーメンはインスタント違うから(おいしいの)」と教えられたのを覚えています。
私が今年になって突然富島作品に戻ったのはこのラーメンライスの思い出によるところが大きいのです。

校長の描写を読んでいるだけでのどが鳴りますね。二作品とも早く読みたいなあ。
返信する
ちゃこさん (ふみ)
2010-06-03 22:00:01
こんにちは!

本当に食べ物の描写がうまいですよね~。電車の中で読みながらニヤニヤしてました。
ちゃこさんの前のコメント、「食べ物のガイド」というのもうなづけます(意味が違う?)。

どんなにグルメかと思いきや、古い記事によると、ご本人は菜食らしいですけどね。

『星と地の日記』(タイトル見るだけで胸キュン)!そうそう、「ラーメンなんておっさんぽいなあ~」と思いながら読んでいた記憶が…(笑)。見返してみたら、食べていたのはシャンハイメンとギョウザでした。あれ、違う?

でもちゃこさんのエピソードもかわいらしい!
読み返したくなる記憶を焼き付けたとは、さぞおいしそうなラーメンライスだったのですね。

私もそれ読んでみたい!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。