外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

4.19 学内調整池:小琵琶湖での死闘再び・・・

2012-04-19 22:36:44 | 活動記録
こんばんは☆技術担当者です

本日4月19日、講義が思いの外、早く終わったので
新芽が芽吹きだした滋賀県立大学の学内調整池(通称:小琵琶湖)にてノブと例の
“主”とよばれる大型オオクチバスの捕獲を試みました

リーダーが目視確認した情報によれば、小琵琶湖に残留している体長30センチを超える個体はこの“主”のみだそうです。

この“主”さえ捕獲できればあとは1歳魚の子バスがじょろじょろしているだけですので、投網なり釣りで完全駆除が達成できるはず!!


さぁ、主狩りの始まりです


まずは木に登って主の居場所を確認します


その後、捕獲しやすい場所に追い込み、すかさず刺し網を仕掛けます
今回も刺し網は2号1目120㎜の2重構造で挑みます!!

まぁ、なんやかんや言ってますが、私、バサーズの技術を総括している身ですから、
この技術を駆使すれば主など敵ではありません 
 

主は最先端の駆除技術の下、捕獲されました
全長46センチの個体でした


その後、残留している子バスたちを投網で一掃します


投網2投で17尾の子バスを駆除しました


確認した感じでは、あと小琵琶湖に残っているオオクチバスは体長10センチ程度の子バスが8尾ってとこですかね

あとは、凄腕釣り師のつーに任せて釣ってもらいます!!

今回はついに主が捕獲されたので、ほっとしています

県立大学ができて、かの有名な「ゼゼラノート」の著者がいた頃から長年学内に蔓延っていたオオクチバス。
私たちバサーズの力でその忌まわしい歴史に終止符を打ちたいと思います!

滋賀県大バサーズの活躍に今後ともご期待下さい



次回のバサーズ神上沼定例会は4月21日です☆
またまたデカバス大量捕獲となるか

お魚解体@らぼ。

2012-04-17 23:28:41 | 研究

こんばんは!
お久しぶりです、つーです!

今日、4月15日の活動で捕獲した
外来魚たちの解体を行ないました!

この魚たちですね!!!


参加したのは、ひえちゃん、リーダー、まい、僕でした!

大型個体が多く解体しやすい!

ひえちゃんは初めて魚をさばくとのこと。。。
見た目に反しておどおどさばいてて微笑ましかったです♪


ひえちゃんは途中で用事のため、さよなら!

そこからは新3回生、3人でもくもく、、、

僕はひたすら解体、
リーダーはひたすら耳石摘出、
まいは書記、書記!!!

やはり産卵期。
大型個体は大きな卵を持っていますね!



これらがすべて産みつけられていたらと
考えるとぞっとしますね。。。


ちなみに活動時、投網で2匹同時に
捕獲したのですが、やはりオスとメスで
ペアリングしていたと考えられます!!

また胃の中にも
ホンモロコなど在来種がちらほら。

外来魚の脅威を思い知る瞬間ですね。


まだまだ産卵期。
今月は気合い入れてがんばりますよー!!


毎回らぼを貸してくださるU先生、
この場をお借りして感謝申し上げます。

また研究生の皆様、かぐわしい香り
申し訳ありませんでした。笑




定例活動 ~4月15日 神上沼~

2012-04-15 22:29:28 | 活動記録

すっかり春らしい温かい季節となりました。

学内の桜も満開です!

どうも、みつはしです!!



2012年4月15日(日)は、県大BASSER'Sが定期的に行っている神上沼での活動がありました。


参加メンバーは、リーダーさん、つーさん、おかかさん、カナダさん、僕の5人でした。




今の時期は、ブラックバスのスポーニング(産卵活動)が最盛期なようなので、比較的大型~中型の個体が多く捕獲できるそうなのです。



期待に胸をふくらまし、いざ活動開始


今回は投網とお魚キラーでの魚捕獲を目指しました





すると、開始早々・・・


40cmオーバーのブラックバスを次々捕獲




やっぱり、春はいいですね~


不肖、私めも初めて大きなバスを捕獲できました




また、つーさんがスポーニング中だと思われる、バスのペア2匹を一度に捕獲


どちらも大型だったので、大量の卵が産み付けられるところでした・・・




それからも、どんどん大型~中型のブラックバスを捕獲



残念ながら、お魚キラーでの捕獲はほとんどありませんでしたが、

本日全体では、11kgもの駆除量を達成

在来魚はモツゴが今年初確認されました。その他はホンモロコ、フナ、コイが捕獲されました!





個体でいえば、40cmオーバーのブラックバスが5匹、50㎝オーバーが1匹で、重量の方も2匹が2kgオーバーという、バサーズ史上最大級の成果を上げることができました




今日はバサーの方々もたくさんおられたのですが、今回の成果をご覧になられて、とても驚かれていらっしゃいました







胃内容物の確認や解剖は後日行われて、その様子はまたブログにUPされます!







滋賀の風物詩 ホンモロコ釣り

2012-04-11 18:29:52 | 水生生物観察
こんばんは おかかです

滋賀の春の風物詩ホンモロコ釣りに行きました

といっても数週間前の話ですが

現地に行くとおびただしい数の人が…釣るスペースなんてほとんどありませんでした

平日だったので昼からでも大丈夫かと思っていたのですが予想外です

数年前に行ったときには休日でもここまで人が多く無かったような気がするのですが…やはりネットの影響でしょうか

他府県ナンバーの車も結構な数で有名ポイントなんだと実感しました

なんとか場所を見つけて釣りを開始しました と言っても1時間ほどしか釣れませんでしたが

初っ端にあがってきたのが、なんとフナでした



写真の通りかなり大きく25cm程あったような気がします…

ホンモロコ釣りの仕掛けでもちぎられなかったのが幸運でした







逃がしてもしばらく岸近くから動きませんでした

気を取り直してもう一度仕掛けを投げると本命が来ました



ホンモロコです!神上沼でも結構生息しているのですが釣りあげるとやはり嬉しいです!

その後もポツポツと釣れました

この日は岸近くよりも川の中心の方がよく釣れていたような気がします



1時間でホンモロコを6~7匹ほど釣りあげる事が出来ました

数回フナのような引きがあったのですがバラしました…釣れてもどうしようもないんですが

家に持ち帰って食べるには微妙な数なのでリリースしました

しかしあれだけの釣り人がいてもまだ釣れる事に驚きました

絶滅危惧ⅠA類でもいる場所にはたくさんいるんですね!

とは言っても正直ここまで人が多いと減少していくのではないかという不安もありますが…

ここでホンモロコ繋がりでホンモロコに関するニュースでも

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伊庭内湖周辺 ホンモロコ漁獲禁止

四月一日から三十日までの一か月間、東近江市などの伊庭内湖周辺におけるホンモロコの漁獲が禁止される。
琵琶湖のホンモロコ漁獲量は、かつては三百トン前後で推移していたが、平成七年を境に急激に減少し、十六年以降は十トン以下の状態が続いている。

一方、伊庭内湖周辺では近年ホンモロコの生息が多く認められ、県の調査でも産卵場としての重要性が明らかとなった。

このような中、繁殖保護を図りたいという地元漁業協同組合の希望があり、他の関係漁業協同組合からも繁殖保護について、理解が得られたことから、漁業者に対して伊庭内湖周辺におけるホンモロコの採捕禁止に係る琵琶湖海区漁業調整委員会の指示を行うことになったもの。

なお遊漁者(釣り、陸からの投網)は今回の規制の対象にはなっていないが、遊漁者の採捕量を調査した上で、今後制限の必要があるかどうか検討していくという。

禁止区域は、近江八幡市にある伊崎半島北端と東近江市栗見出在家町地先にある愛知川左岸尻を結ぶ線と湖岸線とに囲まれた区域および大中の湖埋立残存水面のうち東部承水溝(通称伊庭内湖および同湖から琵琶湖に通じる水路)。

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とまあホンモロコ保護のために生息地周辺での漁が禁止されてます

今のところ個人の釣りは規制されていませんが何れモロコ釣りも禁止される可能性も大いにあります

保護のためとは言え昔ながらの伝統が行えなくなれば少し寂しいですね

4月10日 ~4.10死闘の日~

2012-04-10 21:46:09 | 活動記録
どもども、技術担当者です。

これは調整池(通称:小琵琶湖)での親バスとの死闘の記録です
 

先日、学内の環濠ではオオクチバスの完全駆除が達成されましたが、
まだ調整池には目視でも30個体ほどのオオクチバスが残留しています。

私は、小琵琶湖の監視をしておおまかですが、残留個体を把握しています。

まず、大きな個体は全長50センチほどで、2尾確認しています
その次に大型のものは全長40センチほどの個体が1尾、
全長30センチほどの個体が1尾で、
その他は全長10~15センチほどの去年生まれの個体です。

その調整池で現在、県大BASSER'Sでは学内の調整池(通称:小琵琶湖)に人工産卵床を設置しています。

春のこの時期にオオクチバスは産卵のため、産卵床を作ります

人工産卵床は、その習性を利用してオオクチバスが、その産卵床を人工的に作り、そこに産卵させて卵から駆除する手法です

そして、
     4月10…
          天然産卵床ができました…

 人工産卵床のすぐ横、1メートルほどの距離にできていました;
 
 これはマズい!! ということで、急遽その産卵床を作った親魚の捕獲を行いました。


ペットボトル2つ浮いているものが人工産卵床です。

親魚は全長50センチほどの大型個体でした
そのため、2号のナイロン糸で1目120㎜の刺し網を2重にして捕獲を試みました

なぜ、2重かというと、1重で1度試したのですが、破られたのです


産卵床の下流に追い詰めてから、刺し網を張り、追い込みます
青いカッパはバサーズ希少種エコキャン代表のまるです
鋭いまなざしで刺し網を見つめていますが、この時、彼はトイレに行きたがっていました;

そんな中でしたが、追い込み専門の、ノブの大健闘で刺し網に追い込むことができ、
2尾の親魚のうち1尾を捕獲できました


私の足ですが、26㎝ですので、その大きさが分かるかと

とりあえず、ペアリングは防ぐことができましたが、まだ残留個体は残っています。

引き続き、この春は小琵琶湖で死闘が展開されそうです…
その模様はまた後日...