外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

学内外来生物退治!

2014-08-31 23:29:46 | 活動記録
こんばんは ダイスケです。
最近になって、秋の気配を感じるようになりました。
夜は窓を開けていると少し肌寒いくらいです

さて、そんな中でまだまだ夏休みの我々大学生ですが、普段もちょこちょこと大学に行っていますと、学内の池で何やら見慣れない魚が・・・
なんと、オオクチバスの小さいのが優々と泳いでいるではありませんか

これは危険だということで、早速投網を投げ、捕獲しました。

しかし、まだ残っているようです。
どうやら、数匹だけ駆除を逃れていた個体がおり、今年産卵してしまったみたいなのです!
学内の池は、カモやアヒルが泳いでいるため、刺し網を仕掛けることができなかったのですが、投網だけでは捕り逃しがあるようです

結局、1時間ほどで30匹近くのオオクチバスを捕獲しました。


学内の池にはフナやムツ類など、たくさんの在来魚もいます。これがいなくなってしまわないようにしなければなりません。
まだまだ先の長い戦いになりそうです。


おまけ
ウシガエルのオタマジャクシも捕獲されました。
さすが、オタマジャクシも圧巻の大きさ

大きいもの小さいもの

2014-08-25 22:47:39 | 活動記録
こんばんは、環境科学部1回生の西山です。
今回は夏休みに入って初の定例会でした!

今回の定例会では神上沼には大きなものから小さなものまで様々なものがいたりあったりすることを実感しました。

ではまず小さいものから

まずはフナです。

次にオイカワです。 こいつは毎回見かける常連さんです

そしてツチフキです。 カマツカと似ていますが口の長さで判別するそうです

小さいものの写真の最後は代表さんがたも網でヨシ林をガサガサして獲ったドジョウです。 こんなに小さくてもよく見ればしっかりヒゲがありました

他にもブルーギル(小)やブルーギルの稚魚、スジエビなどが大量にいました。

次に大きいものです

われらが仇敵オオクチバスです! このオオクチバスいつもより漁獲量が多く、あまり見かけない場所にもいました。
他にも大きな魚はブルーギル(大)が1匹いました。

そして神上沼にあった大きなものは、写真は無いのですがとても大きな木の板やどこからか取れてきたのか鉄の棒がついた岩がありました。特にこの木の板は私の第一投で引っかかり、こいつが見えたときには網を引き揚げているときの重さに対する私の「大物が獲れたか!?」という期待も吹っ飛びました…。

今回最も驚いたことは鳥が乗れるほど神上沼の出口あたりの植物が成長していたことでした。他にもヨシなどの植物も長く成長していたので、網が投げにくい場所もあって自然の大きさを感じました。

以上が今回の定例会の報告でした。

固有種の話

2014-08-20 23:14:25 | 雑談
こんばんは
技術担当者です
暑いですが、みなさまどうお過ごしでしょうか。


夏休みは暑いため、BASSER'Sの活動も少し落ち着いています。
ですので、今回は、少し琵琶湖の固有種について書こうかと思います。

400万年の歴史を持つ世界でも3番目に古い古代湖である琵琶湖。ちなみに1番古いのはバイカル湖、2番目がタンガニーカ湖です。
その琵琶湖には、琵琶湖にしか生息していない[琵琶湖固有種]と呼ばれる生き物たちが生息しているのです。
琵琶湖に生息している淡水魚では、約80種のうち16種が琵琶湖固有種です(亜種レベルの関係で若干異なります。)
ビワコオオナマズやビワマスが思いつきますね
我々のフィールドである神上沼では、ホンモロコやゲンゴロウ・ニゴロブナ、ビワヒガイなどがみられています。
淡水貝類においては、なんと67種中30種類が固有種です。
淡水水生生物の固有種を合計すると、なんと61種もいるそうです

これだけ多くの固有種が生息する琵琶湖。それではほかの地域にはどんな固有種がいるのでしょうか?
―――じつは、ほとんどいないんです。
長野の諏訪湖にはスワモロコ、秋田の田沢湖にはクニマスという固有種がいましたが、現在では絶滅してしまっています。ただ、クニマスはさかなクンが西湖で発見したというニュースがありましたね。

このように、琵琶湖は、異常とも言えるほどに独特な生き物が多いのです。
これは、なぜなのでしょうか?
理由は色々と考えられますが、琵琶湖はただ広いだけでなく、その環境が非常に多様であるため、それに伴って多様な生物が生息、そこで進化してきたのだと言われています。
400万年前に誕生し、40万年前に現在の琵琶湖になってから、40万年という長い時間をかけて生き物を育んできたわけですね

ですが、近年の環境変化によって、その生き物たちが危機にさらされていることも事実です。
「なぜ減ったのか」という原因を考え、「どうしたら増えるのか」という解決策を考え、実践していくことが大事ですね。

滋賀県が世界に誇れる母なる湖【琵琶湖】。
多様な生物を守り、後世に伝えていくために絶え間ない努力が必要ですね。

小定例会~真夏の風物詩とともに~

2014-08-01 00:22:46 | 活動記録
こんばんは ダイスケです
最近の彦根は、先週の厚さを乗り越えて小休止といったところでしょうか、少しではありますがましな気温ですね。

さて、昨日、ふらっと定例会に行ってきました。
テスト前ではありますので、行けるメンバーも限られ、かなり小規模ではありましたが。


涼しいであろう夕方に行ったので、思ったよりもしんどくはありませんでした。

水温も高めでしたが生き物は豊富で、

小型のコイ


フナ、綺麗な顔してます


モツゴ


スゴモロコ


婚姻色の綺麗なカネヒラ。もう1匹、つがいだと思われる個体も確認できました。


そしてワタカ!ワタカが捕れると、神上沼も夏だなあ…って感じがしますね!

その他は、写真を撮り忘れてしまったのですが、オイカワがたくさん確認できました。


外来魚は、手のひらサイズのオオクチバスやブルーギルがちらほら捕獲されました。



生き物がたくさんいるのはいいのですが、一般的には夏休みに入り、ゴミが多いような気がします。
神上沼にたくさんの人が訪れるのはいいことなのですが、ゴミを捨てていくのは、なんだか悲しいです。
持っている袋が小さかったので取りきれませんでしたが、次の時はもっと大きなゴミ袋を用意したいと思います。