外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

久々の神上沼出陣!!

2011-09-26 23:44:18 | 活動記録
こんにちは、リーダーです☆
久々に神上沼で活動がありました。

9月はそれぞれが夏休みでなかなか集まれず、活動がご無沙汰でした;

今回もお魚キラーを用いた生息在来魚調査と投網を用いた外来魚駆除を行いました


神上沼に生息する生き物たちも季節変化があるようでした。
今回の活動で捕獲された魚種は、オオクチバス・ブルーギル・モツゴ・カネヒラ・フナ・コイでした

前回(8月)まではお魚キラーに多くのフナの稚魚が入っていたのですが、今回はギルがわずかに入る程度・・・
おまけ程度にモツゴが1尾入っていました

投網での外来魚駆除は、今回は体長12㎝程度のオオクチバスが数多く捕獲され、バスだけでも駆除した数量は40尾以上になりました




今回の活動日は日曜ということもあってか、普段はあまりバサーがいないのですが、5~6人のバサーと会いました

出会ったバサーのうち2人の方が体長20㎝を越えるオオクチバスを釣っていました
神上沼でもまだまだバスが釣れることに驚きつつ、釣られたオオクチバスは譲ってもらって胃の内容物調査にまわさせていただきました

胃の内容物を見たところ、バスは鮎やフナをしっかり食べていました
小型のバスたちも多くのエビを捕食しており、まだまだ在来種への捕食圧は高いなぁと実感しました

↑フナです《泣》


↑鮎やエビたちです《泣》

今回の駆除活動ではオオクチバスとブルーギルが数量ではおよそ同じほど捕獲され、沼の中の環境の変化を感じました。

こうした活動を継続して、今後も神上沼における生き物の季節変化を見ていきたいと思います。


活動の常連になりつつあるワタカ

2011-09-14 20:10:33 | 滋賀の魚
3連続更新のおかかです

またかよと思われるかもしれませんが今回も滋賀の魚についてです

と言う訳でワタカについて紹介します


ワタカは琵琶湖淀川水系の固有種で大きさ30cmほどになる魚です

バサーズの活動では15cm前後の個体がよく捕獲されます

鱗がかなりはがれやすく酸欠や傷に弱いので取扱いに気を使わないといけない魚です

雑食性ですが水草を良く食べることで知られています 僕と違ってベジタリアンです

初夏あたりに産卵するようです

神上沼では春に捕獲されることはありませんでしたが夏になると毎回のように捕獲されてます
基本的に琵琶湖や内湖に生息しています 滋賀では湖南に多いみたいです

滋賀では釣りで時々混じって捕獲される程度で数は少ないのではないでしょうか

なんと滋賀県のレッドリストで最も上位の絶滅危惧種、環境省のレッドリストでもかなり危険な絶滅危惧IB類に指定されています

神上沼での生息数は多いようですが滋賀県ではかなり希少な魚であると思われます


しかし移植されている場所ではかなり増えて定着しており問題になっているところもあるようです

本来の生息地では減少しており移植先で増殖している現状が何とも言えないです

見るからに弱そうな魚スゴモロコ

2011-09-02 22:04:55 | 滋賀の魚

おかかです 台風がすごいですね

こんな時に川やらに行くのは自殺行為なのでやめましょう

前回に続いて滋賀の魚について紹介します

今回はスゴモロコです

大きさは最大10cm前後の小魚です

雑食性で水生昆虫なんかをよく食べるみたいです

滋賀県には姿が似ているデメモロコ、イトモロコという魚も生息しています

他にも姿はそこまで似ていませんがタモロコ、ホンモロコ、カワバタモロコといったモロコも滋賀に生息しています


スゴモロコは湖南や湖東に多く生息しているとの噂が

神上沼でも結構な数が生息しているようですが私たちが使用している投網は外来魚を捕るため穴が大きいので中々捕獲出来ません

滋賀県で時々スーパーで煮付けとして売られていることがあります

そしてなんと環境省のレッドリストで準絶滅危惧扱いになっております

神上沼で数が減らないように守っていきたい魚ですね~