外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

今年も晴れのちシャーシャーでした~釣り大会協力スタッフ~

2012-07-22 17:42:11 | イベント

お久しぶりです。

てらです。

梅雨も明けて、暑い日が続いていますが、熱中症などお身体には気を付けてください。

 

7月21日土曜日のことですが、滋賀県琵琶湖政策課レジャー対策室主催の外来魚駆除釣り大会に協力スタッフとして参加しました

大津市浜大津アーカス前で開催されました。

岐阜から2時間30分くらい電車に揺られましたが、始発に乗っても集合時間には間に合いませんでした。

すでに他のみんなは旗を設置していました。

天気が心配だったのですが、大会開始時は曇り空で時々太陽が顔を出してくれました

 

去年も参加させていただいたんですが、今年も参加者数が多く賑わっていました。

滋賀県のみならず、京都や大阪、兵庫といった遠方からの参加者も多かったです。お子さんたちが大会当日から夏休みということもあって、親子連れの方が多かったように思います。

 

釣り巡回指導だけでなく、大会の準備もお手伝いさせていただきました

協力スタッフのやることは、釣りの巡回指導がメインでした。ライフジャケットを身に着けて、巡回しました。この大会の参加者が釣った外来魚の針を外したり、からまった糸を交換したり、エサの取り付けや取り外しなどをしました。

釣れていた外来魚はほとんどがブルーギルでオオクチバスは少なかったです。

ブルーギルは餌であるエビに群がっていました。

 

試行錯誤しながら、初めて釣りをする方もいました!!!

 

 

そして、ふと西の方に目をやると、空が真っ黒に・・・

雨降ってくると思った時にはすでに遅く、ゲリラ豪雨みたいに短時間にものすごい量の雨がドシャーっと降ってきました

服もべちゃべちゃになりながら、とりあえず大会本部のテントの中に一時避難しました。大会に参加していたほとんどの人たちもテントだったり、屋根のあるところにダッシュしていました

ちょっとしたら、さっきの雨もうそみたいに止んで、また巡回指導を再開しました

 

もう雨は降らないだろうと思っていたら、さっきみたいな短時間の大雨が降りました

この雨で、靴が浸水して、ズボンの色は洗濯したあとみたいに変わっていました。

 

12時すぎくらいにお昼休憩をして、その後は撤収作業まで行いました。

 

また、外来魚の堆肥で育てたスイカを試食させていただきました。スイカは思っていたよりも甘く、おいしくいただきました

 

豪雨だったりといろいろありましたが、いい経験をさせていだたきました(#^ω^#)

滋賀県主催の駆除釣り大会に参加できることはめったにないことなので、この経験を県大BASSER'S主催の駆除釣り大会に活かしていきたいです。

県大BASSER'S主催の外来魚駆除釣り大会in神上沼は今年の10月に開催予定です。

  

 


内湖の日 ~幻のワタカ~

2012-07-16 10:52:53 | 活動記録

こんにちは!

つーです!

 

昨日7月15日、内湖の日(本当かはわかりません)に

神上沼にて定例活動を行ないました!

 

夏バテ(?)なのか体調不良のメンバーが多く

参加者はリーダー、だいすけ、僕の3人でした!

 

今回は、おさかなキラー、投網を用いて調査しました!

 

まず、おさかなキラーをみんなで設置。

この時点で汗ダクでした(~_~;

 

設置し終わり、お次は投網です!

第一投目で僕の網にワタカが!!

しかし、ミスで逃がしてしまいました(^^;;

その後は、フナ、バス、ギル、

スゴモロコ、コイが確認されました!

 

フナです!

 

バスおよびギルです!

 

スゴモロコです!

 

コイです!

 

一方、おさかなキラーではギルとフナ稚魚が!

 

フナ稚魚です!

 

今回、もっとフナ稚魚が入ると思ってましたが

1尾のみでした!

 

暑さもあったため、早めに切り上げました!

 

今回は3人という少人数でしたが

最低限の調査ができたと思います!

今後の運営体制を考えるいい機会でした!

 

これからは暑さがより厳しくなると思うので

野外で活動する方はお気をつけて!

 

では失礼します(^^)

 

 


七夕定例会~強風・雨・フナ~

2012-07-07 08:43:13 | 活動記録

ども技術担当者です

7月7日七夕の日にバサーズ定例会をおこないました

この日は風が強く、時折雨も降っていて久々に厳しい条件でした;

6月30日のイベントで投網を1投しただけでフナが30尾近く捕れてしまったので、

今回は混獲を防ごうと釣りによる駆除をおこないました

当日は風が非常に強く、風裏でなんとか釣りました

 

大雨の後だったため、水が濁り、魚の動きがイマイチでしたが

ブルーギルが溜まっている場所を見つけ釣っていきました

 

この時期の神上沼ではワタカが回るのですが、今回は釣れませんでした;

その代わり、大量に生息しているフナがぽろぽろブルーギルに混ざって釣れました

今年はフナの1歳魚がたくさんいるように感じます。

昨年は春時期の琵琶湖水位が高く、フナの再生産が多くされたので、その影響かと思われます☆

在来種が増える環境は嬉しいですね

今年も春は琵琶湖水位が高かったので、多くのフナ稚魚が出そうな予感です

 

在来種が増えるその反面、混獲が問題になってくるので駆除する手法に苦労します;

 

今回の定性調査では、風が非常に強かったので、投網は数投だけ打つことにしました

混獲を防ぐため、小型のフナが掛からない目合いの投網を用いたのですが・・・

30㎝を超えるフナが捕れました;

フナは小型のみでなく、大型もいるということで、将来神上沼が

『小ブナ釣りし、かの川(沼)』のような環境になったらいいですね~

 

けれども、オオクチバスも相変わらず捕れます。。。

投網を打った数の努力量からすると捕獲量が多かったので、いかがなものか・・・

胃内容物にはフナ稚魚やテナガエビが出てきました;

今回の駆除結果です。

左が投網、右が釣りによる結果です。

 

おまけ:在来種の稚魚の出現をみようと調べると、フナの稚魚の他、背びれに黒点のある魚(おそらくカネヒラ)、ワカサギ、オオクチバスが捕れました。 ワカサギが産卵していることが分かり、驚きです


世界最悪の外来種問題 『ビクトリア湖の悲劇』

2012-07-06 18:34:19 | 雑談

ども、技術担当者です

今回は、先日の駆除釣り大会後のBBQで食べた、ナイルパーチについて

考えていこうと思います

ナイルパーチ(Lates niloticus

最大体長2m、体重200キロ。

原産地は西アフリカ、ビクトリア湖を除くナイル川流域

写真出典:http://tomo2008.tea-nifty.com/blog/2012/02/post-a320.html

日本に生息している希少巨大魚『アカメ』に似ていますね。

この魚は日本にも輸入されており、レストランやコンビニ、学校給食などで白身魚として広く利用されています。皆さんも知らず知らずのうちに食べているかも知れませんね

一般的に白身魚のフライといえばナイルパーチのことが多いようです。時折、スズキと言われてナイルパーチだったりすることも・・・

 

 

 

この『ナイルパーチ』という魚は、世界最悪といっても過言ではない外来種問題を引き起こした魚です。現在では世界の侵略的移入種ワースト100に選定されています

 

 

 

     ビクトリア湖の悲劇

 

 

 

   という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

この事件は、このナイルパーチによって引き起こされました

 

 

ビクトリア湖は、ケニア・タンザニア・ウガンダに囲まれた世界で2番目に巨大な湖です

その大きさは琵琶湖の約100倍、6万8800キロ平方メートルを誇ります

ビクトリア湖には400種ほどの固有種が生息しており、「ダーウィンの箱庭」と呼ばれるほどに生物多様性が豊かな場所でしたそれまでビクトリア湖に生息していた在来魚はほとんどが草食性でした。

このビクトリア湖に、ナイルパーチが移入されたのは1954年のことです

ナイルパーチが移入されたのは、当時ビクトリア湖では長年の淡水魚の乱獲で漁獲量が激減し始めていたためです

そこで、漁業で生計を立てているビクトリア湖周辺住民は解決策として、繁殖力が強く、大型に成長するナイルパーチを移入しました

ナイルパーチはオオクチバス同様に魚食性の魚で、ビクトリア湖の在来種をどんどん捕食し、漁業者の思惑通りに漁獲量は飛躍的に上昇しました

しかし、それとは対照的に在来の魚や甲殻類は激減しました

さらに、その在来魚の主なエサは沿岸の藻であったため、その藻を食べる魚がいなくなることで、ビクトリア湖では藻をはじめ、ホテイアオイやアオコがが繁茂しました

それによって、水中では酸欠状態となり、より多くの在来魚が絶滅の危機に陥りました

一説には、ナイルパーチの移入から、在来魚類の200種以上が絶滅、もしくは絶滅危惧状態に追い込まれたと言われています。

 

しかし、これだけでビクトリア湖の悲劇は終わりません。

 

ナイルパーチは大型になる魚であり、多く捕れることから輸出するようになりました。輸出用に加工処理されますが、ナイルパーチは脂肪分が多いので燻製にして加工されます

その加工の際に燃料用の樹木が必要になります。それに伴って、ビクトリア湖周辺の森林の破壊がそれまで以上に進みました

ナイルパーチは湖の水中の生態系だけでなく、周辺の陸域の生態系まで悪影響を与える魚となりました

 

     身近に利用されている魚が実はとんでもない問題を起こしているのです。

 


第3回外来魚駆除釣り大会開催 in神上沼

2012-07-01 18:11:18 | イベント

 どうも 初ブログを書きます 一回生のダイスケといいます。

これからBASSER'Sの活動に度々出現します。

よろしくお願いします

 

 

さてさて、滋賀県大BASSER'Sは6月30日に神上沼にて第3回外来魚駆除釣り大会を開催しました

 

 

週刊の天気予報では少しお天気が心配だったのですが、当日は暑いぐらいに晴れました

そのおかげか、たくさんの一般の方の参加がありました。

リーダーたちの話では、今までで一番参加された方の数が多かったそうです

 

そんなこんなで釣り開始です

4時間ほど行われ、 釣果としては10センチ未満のブルーギルやフナがほとんどでした。

一番大きかったのは、とあるお父さんの釣った15センチほどのフナだったように思います。

小さい女の子達も参加してくれていて、ブルーギルをたくさん釣ってくれていました

 

また今回は釣りだけではなく、投網見学やブラックバスの解剖体験も催しました。

子供たちも参加してくれて、保護者の方からは、「普段は体験できないことですね」という声などもいただきました

バスの方の調子もよく()、この季節に珍しい子持ちの個体やエサを丸呑みにしていた個体など、解剖には最適の個体がたくさんいました。

 

自身の感想としては、今回は思っていたよりもギルの数が少なく、フナが大量に上がっており、駆除活動をしている自分にとっては喜ばしい結果でした

 

参加してくださった方々、暑い中ありがとうございました。皆様のご協力のおかげで、事故もなく安全な大会となりました。またのご参加、お待ちしています。

また今回来れなかった方も、10月に開催予定の第4回の方に来て頂ければ・・・とおもいます

 

 

そして今回はもうひとつのイベントが

ななな・・・なんとBASSER'SでBBQをやっちゃいました

大会後、ギルの計測や片付け、買い出し等を終え、いよいよ点火

今回のメインディッシュはお肉以外にも・・・

 

ナイルパーチをホイル焼きにして食べました。真ん中にある肌色のやつです。意外と臭みもなく、大きく分厚い身で食べごたえもあり、とても美味しかったです

ナイルパーチとはアフリカのヴィクトリア湖に生息している、大型のスズキのような白身魚です。とても美味しいのですが、現地では湖固有の魚を絶滅の危機に追いやり、要注意外来生物に指定されているそうです。

日本にも冷凍されたものが出回っています。

これも外来魚駆除の一貫・・・かな

 

ともかく、駆除釣り大会にBBQと、とても貴重で濃い時間を過ごしました。

そろそろ梅雨も明け、どんどん暑くなっていきますが、倒れない程度に頑張って活動を続けていきますので、これからも変わらないご支援をよろしくおねがいします。