外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

オヤニラミは駆除されました? その代わりにBマスが…

2012-02-27 21:04:53 | 水生生物観察
お元気ですか、てらです。


連投になります。


先週の土曜日に濃尾に出かけたんですが、2日後の今日はズナガニゴイなどを探しに行きました


土曜日のように風がきつく、雪もちらついていて、終始鼻水が垂れてました



まず、カワムツです。


比較的サイズの小さいカワムツが結構捕れました。上の写真は捕れた中では大きい方です。カナディアンがお持ち帰りしました。


次に、スナヤツメです。


絶滅危惧種ですが、ぼちぼち捕れました。
若干体色が灰色っぽかった様な気がしました。
場所によって体色に差があるんでしょうか


そして、シマドジョウです。


今回の探索場所ではあまり捕れませんでした。


また、ドジョウも捕れました。



次に、ドンコです。


ドンコは2匹捕れたように思います。
めっちゃおとなしかったです


上の写真のようにリリースしてもその場にじーっとして動きませんでした。
決して水中写真ではないです

スジエビです。



そしてそして本命のズナガニゴイですが、いろいろと探していたらやっといました


生で見たのは初めてでした(*^ω^*)
小さいものでは3cm程度、大きいものでは7cm程度でした
ニゴイとよく似た形ですが、斑点が尾鰭などにあり、ニゴイほど大きくなりません。
結構がんばって探したので、そこそこ捕れました





また、カマツカが捕獲されました。


カマツカはグループ1、グループ2といった分類があるみたいです。
詳しいことは勉強不足で分かりません


さらにさらに、アジメドジョウも捕れました。


ただ、尾鰭が切れていました
3cm程度の小さなアジメドジョウでした。


また、写真にはないですが、ヨシノボリやオイカワなんかも捕獲されました。
ここでは他にイトモロコ、ムギツク、アカザ、ギギなんかもいるようですが今回は見つかりませんでした。



お昼ごはんを食べて、次の場所に移動しました
この場所では国内移入種であるオヤニラミを一目見ることを目的に探索しました。


まず、下の写真のような魚が捕獲されました。


オイカワでもなく、カワムツでもありません。
なんと、スゴモロコではありませんか
まさかこんな場所で捕れるなんて思っていなかったみたいで、おかかはテンションあがっていました


そして、いろいろと探し回ったんですが、オヤニラミがどこにもいません…
オヤニラミは駆除されたか、どこかに移動したのかもしれないという結論に至りました。


その他には、ギギ、ドンコ、ヨシノボリ、オイカワなどが捕獲されました。


おまけに、こんな魚が捕れました。


俗に言われているBマスです。
もちろんすぐに逃がしました。



最後の場所に移動して、下の写真のような魚を捕獲しました。


ヤリタナゴです(#^.^#)
しかもオスです
臀鰭に赤色の婚姻色が若干出ていました。


その他には、オイカワが結構捕れました。
フナもいました。



今回は新たな発見もあったりと、濃い時間を過ごせました(#^ω^#)


このような活動を通して、水生生物について考えていきたいです。


また機会があれば継続してやっていきたいです。

カワバタモロコはいずこに…

2012-02-25 21:56:44 | 水生生物観察
お元気ですか、てらです。


今日はカワバタモロコなどを探しに濃尾まで出かけました


前日まで今日の天気は雨の予報で心配していたんですが、ほとんど降っていない状態にまで収まってくれました


しかし、風が強くて、寒さと闘いながらの探索となりました



まず、今回の目的種の1つであったスジシマドジョウ小型種東海型が捕れました。


どう見てもシマドジョウに見えるのは気のせいかな…
スジシマドジョウは近年3種8型に分類されたため、種名がややこしいです
滋賀県の固有種であるスジシマドジョウ小形種琵琶湖型などとは背中の模様が全く違います。


次に、スジエビです。


結構捕れました。


下の写真は目的種の2つ目のデメモロコです。


群れで泳いでいたんですが、なかなか捕れずに苦労しました。
このデメモロコは濃尾で捕れたということで、デメモロコ濃尾型に分類されるのでしょうか。
間違っていたらごめんなさい

この魚地味な見た目の割にかなり珍しく、現在絶滅の危機に陥ってるようです。
この場所では結構たくさん生息していますが、正直生息地を見つけるのはめちゃめちゃ大変です。


そして、ほんの少し移動してメダカを捕りました。



ここでもデメモロコやスジシマドジョウ小型種東海型が捕れました
スジシマドジョウ小型種東海型は絶滅危惧種に指定されているとは思えないほどわんさか捕れました。

スジシマドジョウ小型種東海型の他にドジョウも捕獲されました。
シマドジョウは捕獲されませんでした。


そして、探しても探しても目的種の3つ目であったカワバタモロコがいません

おかかが言うには、3年前にこの場所に来たときには水草が生えていて、そこにカワバタモロコがいたみたいです。
しかし、今日行ってみたら、3年前にはあったはずの水草がなくなっていました。
カワバタモロコよ、いずこへ~


カワバタモロコはどこかに行ってしまって、もうこの場所には生息していないと思っていたその時、モロコが捕れました。


上の写真のモロコはカワバタモロコではなくて、モロコ界のタモさんことタモロコではないですか。


モロコ界のカワバタさんはやはり生息していないのか…


このままでは終われないということで、周辺をぐるぐる探し回った結果、なんとやっとの思いでカワバタモロコを捕ることができました



あまり数は捕れなかったんですが、実際にカワバタモロコを見ることができて満足しました(#^.^#)
濃尾には結構いるようですが滋賀ではまずお目にかかれない魚です。
この魚も例に漏れず絶滅危惧種です。


その他の魚種としては、ウキゴリやオイカワ、ヨシノボリなども捕れました。


今回の探索では、目的種であったデメモロコ、スジシマドジョウ小型種東海型、カワバタモロコが捕獲されたと同時に、外来種であるタイリクバラタナゴも採捕されました。下の写真がタイリクバラタナゴです。


在来魚を守っていくためにも、外来種問題を考えていかなければならないと思いました。

また機会があれば、このような活動もやっていきたいです。

外来魚講演会 ~様々な発見~

2012-02-23 23:58:49 | イベント
はじめまして のぶです(^.^)
レアキャラですが、これからはもっと積極的に参加していきますので
よろしくお願いします。


本日、滋賀県立大学交流センター研修室にて、外来魚講演会が開かれました。

参加したのは滋賀県大バサーズのメンバー10人とM大学のKさん、そして・・・


琵琶湖博物館の学芸員Nさんをお招きしました。


技術担当者が中2の頃、琵琶湖博物館を訪れたときにN学芸員と知り合ったそうです。


そんなご縁で今回、わざわざ彦根まで来ていただき、このような会を開くに至りました。
人生はいつ、だれとつながりができるかわかりませんね(^^)

ちなみに私がN学芸員とお会いするのは3回目。
そして県大バサーズの活動に参加するのも3回目です。
偶然にも、私はN学芸員が関係されているイベントにしか参加したことがありません。
贅沢ですね(^_^;)




まず、「外来魚問題の現状と全国の事例を基にした学生団体のあり方」という演題で、N学芸員による講演会が行われました。



最初に、外来生物(主にオオクチバス、ブルーギル)についての基礎知識や、現在のような生息状況に至った歴史などを学びました。

そこで印象に残ったのは、琵琶湖でブルーギルが繁殖した理由の一つに、エビを主食とした生物が他にいなかったという話でした。
エビはどんな魚でも大好物のような印象を持っていたので意外に思い、そしてそのエビを主食とする枠にブルーギルがすっぽりとはまってしまったという事実に強い衝撃を受けました。


次に、具体的な外来魚の駆除方法について学びました。
人工産卵床や、ブルーギルが繁殖コロニーを持つことを利用した方法などがありました。

駆除には、駆除の対象となる生物の生態を知ることが重要で、また様々な手法を用いた際に、その手法が成功した(失敗した)理由を知ることも大切だと学びました。
成功した手法も、環境が違う他の場所ではうまくいかないことがあることも知りました。


最後に、駆除の意義と生物多様性について学びました。

世間では(自分もそうですが・・・)外来種が悪いということを前提として議論している場合が多い気がします。
しかし、今日N学芸員の話を聞くと、外来種や在来種といったことは関係なく、

生態系のバランスを崩して増加した生物

に対して駆除を行う必要があるという考え方が重要だと知りました。
そのため、駆除の対象となる生物を根絶できなくても低密度に保つことができればそれだけで悪影響を軽減でき、効果はあると学びました。
しかしながら、低密度に保つためには持続することが必要であることも同時に学び、その持続性を高めるために様々な手法が考えられていることも学びました。


また、現在成り立っている生態系は長い年月を経て成り立っていることから、それを保全することは時間への畏敬の念がこめられているという話が印象に残りました。



N学芸員の講演会が終わると、参加者からの質問が行われました。

外来魚の駆除方法から魚の飼い方まで幅広い質問がされ、一つ一つに真剣に答えて頂きました。

中には、「調べて」や「知らん」と返答されるものもありましたが(笑)
そんな質問にもアドバイスやポイントなどを付け加えられていたのが印象的でした。


予定の2時間はあっという間で少しオーバーしても足りないぐらいでした。
まだまだ質問したかった人もいたようです。


今日のことを胸に、さらに意識を高めて活動していきたいと思いました。



最後に、琵琶湖博物館の学芸員のNさん、
貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました。

神上沼出陣

2012-02-21 18:44:47 | 活動記録

どうもこんばんは、まいです。

一度書いた記事が消えてしまって、
戦意を失いつつあります・・・(;Д;)ウッ

更新が遅くなってしまいましたが、
21日の神上沼での活動について書きます!




神上沼へ向かう前に、大学にて
投網の練習をしました。

私は授業で少しやった以来だったので、
網の持ち方から再確認です

・・・おいおい精進します。





そんなこんなで、神上沼へ!

先日頂いたばかりの投網を使わせていただきました。
(↑投網については2月11日の記事にて)



すると・・・



見事、バスを捕まえられました!
なかなかに立派なサイズです。
投網をくださったAさんには、本当に感謝です。



このほか、目の細かい投網では
子ギルが3匹とエビがとれました。

お魚キラーと刺し網も仕掛けたのですが、
そっちは何もかからずでした。





今日は釣りに来ていた地元の方から
たくさん声をかけてもらえました(・∀・)

未熟な私たちを見かねて、
投網の持ち方や投げ方の指導もして頂けました

頂いた手製の投網については大絶賛で、
「おまえらにはもったいない」と
言われてしまいました・・・

“もったいない”状態を抜け出せるように
頑張っていきたいと思います!



こうして、地域の方とも交流がもてるのは
バサーズのいいところだと実感した活動でした


投網修行~入門編~

2012-02-20 18:31:42 | 雑談
どうも、カナダです。

本日、技術担当者の指導の下、人生初投網を投げ、練習をしました。
打ち方は琵琶湖でよく用いられている『土佐打ち』を教わりました。



やはり、難しいですね。
なかなか丸く広がらず、横に広がってしまうことがほとんどでした。

技術担当者曰く、
『遠心力を使ってしまっているな』
との事で、意識して練習したのですがなかなかうまくいきませんでした。


2時間程度の練習中に2,3度多少はうまく広がったので、
まあ、良しとしましょう。

再び技術担当者曰く、
『投網を上手く使うには慣れが必要』
『網に触れる時間が長ければ、構造も理解でき上手くなる』
との事だったので、
網に遊ばれずに私も大きく広げることが出来るようになりたいものです。
『投網は友達、怖くない!』


技術担当者の方も、以前の記事で報告した投網(大)で遠投投法『肥後打ち』の練習をしていましたが、
なかなかに悪戦苦闘といった感じでした。
『漁師への道は遠い』とのこと。
技術担当者でもそんな感じの投網を投げるなんて
『僕にはとてもできない』
まずは軽い投網から、ですね。

練習途中、近所の恐らくは小学生と推測される少年達が寄ってきましたが
投網について授業で習ったとのことでした。
さすが、近くに琵琶湖があり盛んに行われているだけあって
学校で教えるのだな、と感心しました。

今回は陸地での練習でしたが、今度は実際に魚を捕ってみたいものです。