外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

アブラボテにアブラボテにアブラボテでした

2012-04-30 20:49:23 | 水生生物観察
こんばんは おかかです
暖かくなったのでそろそろシロヒレタビラでも釣れるかなという感じで先日一人で釣りに行きました
天気も非常に良く風も少なく絶好の釣り日和でした


現地についてみるとかなりの魚影が!
一瞬興奮しました がなんとアユでした…
ポイントを一通り見たのですが魚影は全てアユ、アユ、アユ
しかし他の魚も混じっているかもしれないと釣り始めました
…が釣れません 時々あたりがあるのですが釣れるのは


ヌマチチブのみです 何かの間違いでイサザでも釣れれば良いのですが
結局シロヒレは釣れませんでした まだ時期が早かったのでしょうか
退散です

このまま帰るのも癪なので帰りに水路に寄りました
ビワヒガイやヤリタナゴでも捕れれば良いと思ったのですが


トウヨシノボリです
色が綺麗に出てる個体が多かったです
あと妙に大型の個体ばかりでした ビワヨシノボリは見つからず


ウキゴリです
こちらも妙に大型の個体ばかりでした
抱卵個体もちらほらいました


ウツセミカジカです
相変わらず厳つい顔してます


ドンコです
ミニサイズから風船みたいなのまで捕れました
こうして見ると今回捕れたのは底物ばかりってことに気付きました


ドジョウです
とんでもなく大きく太かったです
ケースが20cmなのでこのドジョウは18cm程度はあるかと思います
ここまででかいとウナギですね






ボテ、ボテ、アブラボテです
今回底物以外の魚はなんとこいつだけでした
妙にたくさん生息していました 他のタナゴ類は全く見つからなかったのに謎です
以前は同じ場所でヤリタナゴやらビワヒガイやらが捕れたのですが

遠出した割になんとも言えない成果になりました…
まあボウズじゃないだけマシと思っておく事にします



今回の水生生物観察とは何も関係ないですが水替えのついでに撮った家の魚の写真もどうせなのでのせます


ビワヨシノボリです
結構滋賀県に広く生息しているようですが自分との相性が悪いのか全然見つけられません


イチモンジタナゴです
テラから貰いました 濃尾で捕まえたものです
滋賀県では採集禁止なのでご注意を まず見つかりませんが


ゼゼラです
採集出来る時期は多分今ぐらいです
タモ網で捕まえてみたいんですがやっぱり難しいと思われます


デメモロコ濃尾型です
琵琶湖のデメモロコとは結構違っているようです
とはいっても滋賀県のデメモロコを捕まえたことが無いのではっきりと言えません


近いうちに行う予定の水生生物観察は今回の分色々頑張りたいと思いますそれでは

解剖~脾臓?~

2012-04-27 22:18:15 | 研究
お久しぶりです(^^)
のぶです。


今回は、4月21日に行われた定例会で捕獲した外来魚(オオクチバスとブルーギル)の解剖作業の報告をします。
解剖は24日に行いました。

捕獲した個体は

これですね。

産卵の時期とあってさすがにデカイです。
今後の活動でもさらに捕獲できるでしょう。

18時にいつもの実験室(U先生、研究室の皆さまいつもありがとうございます)に集合して作業開始です。

今回の参加者は、リーダー、つー、まいさん、僕、そして・・・
新入生が2人も来てくれました\(^o^)/
一人は21日の定例会にも来てくれており、もう一人は「解剖!」と聞いておもしろそうだと来てくれたみたいです。

まず、全長・体長・重さを測ります。


そして解剖の開始です。
まずリーダーによる新1回生向けの模範演技
そして魚の部位の説明がありました。
実は私も解剖は初でしたので、1回生に交じり聞き入りました。



「これが脂肪」
「これが精巣」
「これが胃」
「これが浮き袋」
「これが脾臓」

と説明が進む中新1回生から
「脾臓ってなにするところでしたっけ?」
との質問があり我々新3回生は
「・・・血液を作るところ?」

正解は、人においては免疫機能・造血機能をもち、また血液の破壊・血液の貯蔵などを行う臓器のようです。
(by Wikipedia)

新一回生のなんでも吸収しようとする姿勢は、我々にとってよい刺激となっています。


そんなこんなで作業を進めていくと胃の中から・・・



ホンモロコやフナがきれいな形をしたまま出てきました。
食べたばかりだったのでしょうか。
こういう光景を直に見ると、改めて在来種への影響の大きさを感じます。

また、メスは大きな卵をお腹に抱えていました。
危うく産み落とされるところでした。

最後に耳石(年齢がわかる、木の年輪のようなもの)をとって終了です。
だいたいの工程が終わったときに新1回生を帰し、最後は新3回生だけで行いましたが、実験室を出るときはまもなく21時でした。
これでも数個体は解剖できませんでした。

しかし、解剖が大変だからと言って捕獲の手を抜くことはできません。
いかにこの時期に産卵個体を捕獲できるかが駆除の効果に大きく影響を与えることは言うまでもありません。

解剖しきれないくらい捕獲できるよう、これからも定例会がんばっていきます。

まったり交流会

2012-04-26 23:36:09 | イベント

こんにちは、まいです。

遅くなってしまいましたが、
今回は4月21日の定例会後に行われた
交流会(懇親会?)について書きます。



参加者は滋賀県立大学の
県大バサーズ、エコキャンパスプロジェクト、
近畿大学をはじめとした関西の大学生による
南河内水生生物研究会の
3グループ合同で開催しました



南河内水生生物研究会は
和歌山大阪府南河内地域を中心に活動する団体で、
カワバタモロコの保護や
アメリカザリガニの駆除等も行っています。

エコキャンパスプロジェクトは
主に県立大学内で生物の調査・保護を行っています。
大学内にある植物を調理して食べたりと、
身近な生物の利用も考えています。



まずは自己紹介
そして、ご飯を食べながら
互いの団体について和やかにプレゼンで説明
今回はわたしがプレゼンさせて頂きました



プレゼンの後は
外来魚のポケット拡散や
環境問題解決のコーディネーターについて議論!
そこからはフリートークでした



水辺の外来生物や在来生物に関心のある学生が
集まっての懇親会だったので、
いろいろと熱い議論ができました

楽しく勉強になったので、
またこういう機会を持っていきたいと思いました。


~追記・訂正~
リーダーです☆
南河内水生生物研究会さんの紹介にミスがありました;ごめんなさい

南河内水生生物研究会さんは、大阪府南河内地域における河川や水域環境において
地域の方々と共に水生生物の生息調査や啓発活動、調査手法の開発をされている団体です
水域保全活動をしている学生団体はあまり多くないので、こうした繋がりを今後活かして行きたいと思っております
今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

ホンモロコにホンモロコにホンモロコでした。

2012-04-25 21:32:30 | 水生生物観察
お久しぶりです。
お元気ですか。
てらです。
最近黄砂が観測されましたね。


先週になりますが、おかかとホンモロコ釣りに行ってきました


まずは餌の赤虫を買いに行きました。
しかし行ったお店が定休日…
出鼻をくじかれたーと思ってたんですが、次に行ったお店は営業していて無事に赤虫を手に入れることができました☆


そしてそして釣り場に向かったわけですが、平日にも関わらず釣り人が思いのほかいました。
やっぱしこの時期だけしか釣れないということもあって、人気の釣り場なんやな~って実感しました!!
先客さんたちがホンモロコを釣っているのを見て、俄然やる気が出てきました。


今回はワカサギ用の仕掛けを使用しました。
使用した仕掛けは7本針であったため、すべてに赤虫をつけるのがかなり大変でした。


赤虫をすべてつけ終えた後で、一投目!!!
期待しながら数分後に引き上げたところ、すべて赤虫が食べられていました…



始めに釣っていた場所はうちらとの相性が悪いかもしれないと思い、少しポイントを変えることにしました。


場所を移動してまた赤虫をつけて、二投目!!
今度は竿先を見ていたら、竿先がビクビクビクッと動きました。
絶対なんかしら釣れたと確信しました。
そしたらなんと、ホンモロコが同時に4匹も釣れました(#^.^#)



初めてホンモロコを釣ることができたので、テンションあがりました!!!!
そして予想以上の大きさにびっくりしました。



また、川の底に木があったのかわかりませんが、よく引っかかりました。
おかげで仕掛けの針の数がどんどん減っていきました


前回にこの釣り場に来たときのように、おかかはフナみたいな引きがあったと言ってましたが、途中で逃げられたので真相はわかりません。

一応20cm程のフナ(ギンブナ?)は釣れたのですが、写真を撮る前に誤って逃がしてしまいました。

それからぼちぼち釣れましたが、釣りに行った当日は風が強くて、ズナガニゴイやデメモロコを探索しに行った時のように天候にはあまり恵まれませんでしたσ(^_^;)
ですが、こぼしたホンモロコも含めると、二人合わせて全部で20匹くらいは釣れました(^o^)/



実はこの場所にはホンモロコだけではなくて、スゴモロコやゼゼラなどといった魚種も生息しているみたいです。
そちらも狙っていたのですが、すべてホンモロコという結果でした。

絶滅危惧ⅠA類のホンモロコが一番よく釣れるなんて不思議な感じがしました。
詳しいことはわかりませんが、養殖とかで釣り場にはホンモロコの数が多かったかもしれません。


また来年もホンモロコ釣りをするためにも、ホンモロコなどの在来種が生息している環境を維持する必要があると思いました。

神上沼活動~新入生に新魚種~

2012-04-22 12:21:37 | 活動記録

どうも、おかかです

4月21日の神上沼活動について報告します
今回の活動にはなんと次世代のバサーズを担ってくれる新1回生が2人来てくれました!

参加メンバーは合計8人となり、車2台に荷物や人を無理やり詰め込んでの状態で出発です

この時点で天気はほどよく晴れていて活動しやすい気候でした

現地に着き、リーダーとカナディアンは刺し網を仕掛けに
そしてその間つーとタケによる新入生への投網講習会が行われました
僕も一緒に投網講習受けました

なんと新入生の2人は初体験とは思えないほど投網が広がってました
僕よりよっぽど広がってたように思います

その後カナディアンに肥後打ちと言うものを教わりました
こちらの方がよく広がったのでこれからは肥後打ちメインでいこうと思います

その後2手に分かれていつも通り神上沼をぐるっと1周しながら投網をうちまくることになりました
僕はカナディアン、まいさん、タケと一緒のグループに
僕たちのグループは網の目が細かいので主に在来魚が捕獲されました


最初の内はフナが大小結構な数入りました



恐らくニゴロブナです
他にもギンブナやゲンゴロウブナ(ヘラブナ)らしきフナも捕獲されました

その後も投網を打ち続けると見慣れない魚が・・・
一瞬ゼゼラかと思ったのですがなんとカマツカでした!

普通種ですが神上沼では初確認です!
これで神上沼にはカマツカ・ツチフキ・ゼゼラの底物3兄弟が生息していることが分かりました!
実のところ1年ほど前にカマツカらしき魚を捕獲したのですがポロッと落ちてしまい水の中へ・・・
これまで一度もカマツカが取れなかったのでゼゼラだったのかなと思っていたのですが
やはりカマツカだったようです
カマツカをその後もう一匹追加されました


モツゴです 今回捕獲したのは1個体だけでしたが抱卵していました
もう春の産卵シーズンですね


捕まえた時からガリガリでボロボロに弱っていたタナゴです
現場ではカネヒラかと思っていたのですが写真では
どことなくシロヒレタビラやヤリタナゴのような雰囲気が・・・
背鰭等のパーツがしっかり見えている写真なら同定できたのですが・・・
カネヒラということにしておきます 間違っていたらごめんなさい



ホンモロコです
相変わらずそこそこな数が捕獲されました
ただ抱卵個体は今回捕獲されませんでした
ホンモロコの産卵シーズンはそろそろ終わりなのかもしれません



オイカワです
水面に魚類の波紋が出来ていたのですが恐らくオイカワだと思います
残念ながらそこまで投網が届かなかったため実際のところは分かりませんが


アユです
養殖場から流されて来たのか琵琶湖から入り込んで来たのか分かりません
食べるにはまだまだ小さいサイズですね


ゼゼラです!
網に入っていた時にはテンションが上がりました!
カナディアンから教えてもらった肥後打ちのおかげでしょうか!
小さくで可愛いです!
抱卵個体2匹を含め計4匹捕獲する事が出来ました!
春になると産卵しに神上沼に入り込んでくるようです
後はツチフキが揃えば3兄弟が揃ったのですが今回の活動では残念ながら捕獲されませんでした


ワタカです
30cm級の大物でした
去年は夏以降に捕獲されたのですが今年は春でも捕獲されています
皆の投網の腕が上がったためでしょうか
このワタカは研究のため大学の先生に寄贈する事に


カナディアンがタモ網で捕獲したドジョウです
用水路と繋がっているのでドジョウも入り込んでいるのだと思います


顔がきれてますが恐らくビワヨシノボリです!
ヨシノボリの同定は苦手なので間違っていたらごめんなさい
これもカナディアンがタモ網で捕獲しました!
初めてビワヨシノボリを見ました!
カマツカと同じく初確認魚種です!
神上沼に生息しているヨシノボリは全てビワヨシノボリなのか
今の時期にだけビワヨシノボリが現れるのか気になります

もう一つのグループでは巨大なバスが大量に捕獲されていました

相変わらずリーダーとつーの投網の技量には驚かされます

そして浅瀬にデカバスが2匹つがいでいるということなのでそいつらの捕獲作戦が
なんとオスバスは胴長の足に何度も噛みついて来たそうな


そしてあれやこれやとしている内に2匹同時に捕獲成功!
これで産卵が防げます!
そしてこの2匹がとてつもなくでかい!
50cmオーバーでバサーズレコードまたまた更新です



これが今回捕獲されたバスとギルです!
総重量は恐らく10kgを越えているではないかと思います



新入生の2人も大きなバスを見て非常に驚いていました
こんな大きいのが神上沼にはいっぱいいるのが現状です


その後バスをホルマリン注射で保存
解剖の様子は後日ブログにて


在来魚の測定ももちろん行いました

今回は今年初のゼゼラが確認されて非常に嬉しかったです
また在来魚の種数も非常に多く良い環境だなと感じる事ができました
新魚種2種が加わって神上沼で確認された魚類は合計24種となりました!
これからもこの数がどんどん増えていくことを願います

一方巨大なバスも多く捕獲されました
抱卵個体を捕獲する事が出来ましたがまだまだ神上沼には多くのバスが生息しているはずです
少しでもその被害を減らすために活動を続けていきましょう

新入生2人も今後も参加してくれるようなので期待です!
これから一緒に頑張っていきましょう!

またこの活動の後に他団体との懇親会があったのですがその様子もまた後日報告します