外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

井戸の守り人

2012-03-02 18:07:53 | 雑談
どうも、カナダです。
今回は昨年11月の在来種調査でお持ち帰りしたアカハライモリについて
紹介していきます。



アカハライモリは一般的に『イモリ』と呼ばれる生物で、
水陸に棲む両生類です。

ヤモリでもタモリでもなく、イモリです。
名前のよく似た『ヤモリ』は爬虫類で、
民家の壁を登っていたりするのが見られたりします。



アカハライモリは名前の通り、お腹に赤い斑点模様があります。
イモリにはフグと同じテトロドキシンという毒を持っているため
この模様は他の動物に毒を持っている事を示す警戒色であると
考えられています。
私はこの模様を見た時に東宝映画の『ゴジラvsデストロイア』に出てくる
通称バーニングゴジラを連想しました。

アカハライモリの性別は尾によって見分けることが出来るそうで
尾の幅が大きく先端が急に尖っているのが雄で、
尾が細くの先になるにつれて尖っていくのが雌だそうです。
また、雄は根の付け根が凸の様になっているそうです。

これらを参照した所、我が家の2匹のイモリは両方とも雌の様です。
これがつがいであったならば春ごろ卵が見れたはずなので残念です。



若干ブレていますが、上の写真はお食事中のイモリです。
中々うまく綺麗に撮れませんでした…

我が家では今の所、市販の乾燥赤虫を与えています。
イモリは餌を与えれば与えただけ食べてしまい、
お腹を壊してしまう事があるそうなので
2、3日に一度といった感じで与えています。

イモリは寒さに強く暑さに弱い生き物だそうなので、
今の季節でもよくエサを食べますし結構動き回っています。
むしろ、これからの季節が心配です。

私自身も分からないことだらけなので、
色々と調べながら飼育しております。

割と飼いやすい生き物なので皆さんも飼ってみてはいかかでしょう。
ただし、飼育個体の逃走等による地域個体群への遺伝子汚染が懸念
されているそうなのでその場合気をつけてください。
壁面を登るので飼う時は必ず蓋のきちんとしまる飼育ケースで。
また、地域によっては自治体によって捕獲が禁止されている
所もあるのでお気を付けください。
購入することが確実かもしれませんね。
なんにせよ飼育の際はきちんと責任を持ってのぞみましょう。