スポーツ系の学校があり、週に一度授業に行っている。
そこの学生や関係者の方から『実践的な授業をして欲しい』という事を言われる。確かにすぐに使えるものが欲しいというのは理解できる事である。
だが基本ができていない状態で、応用を教えてもすぐに行き詰ってしまうし、本当に現場で必要な応用力がつかないと思える。いわば、土台がほとんどない状態に家を立ててしまう事のように感じる。
例をあげると、ストレッチというもので考えてみよう。運動の前後に行ない、筋肉を伸ばす事である。雑誌やTVでなどにもよく紹介されているので、ご存知な方も多い事でしょう。
一口にストレッチといっても、行う人の身体の状態によって同じ動きをしても違う反応がある。また、少し角度が違うだけで、目的の筋肉を伸ばす事ができなくなってしまう。それを防ぐには、筋肉がどのようについているのか、どのように動くのかなどの知識が必要である。つまり、解剖学や運動学の知識が必要である。でもそれは覚える事が沢山ある。自分で学ぼうとする気持ちがないと、頭に入るものではない。そのあたりをトレーナーを目指している諸君に気づいて欲しいですね。