地底人100物語

相手にとって不足なし

長岡温泉「長岡館」(新潟)

2018年06月19日 | さらば愛しき地底人
新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!


長岡温泉「長岡館」
新潟温泉大図鑑2002-03には長岡温泉の宿2軒が掲載されている。
その内のもう1軒が長岡館だ。
記載されている住所をグーグルマップで確認すると、湯元館の駐車場をはさんだお隣がそのようだ。
ただし、こちらの住所には「スイートホームストア長岡」と掲載されている。
これは気になるので、現地へ行ってみた。

現地へ行ってみると、この一角だけ車や人の出入りがある。
周辺の三九荘や湯元館とは一線を画する。
敷地の入口には、駐車場への誘導員さん。
声をかけると…
「以前ここは温泉旅館で、今はインテリアのショールーム。食事もできるんですよ。」
と、愛想よく教えていただいた。


建物を見上げると、何気にオシャレ。
戦湯服で突入するのには、ちょっと気後れしてしまいそうだ。
「さっ、どうぞどうぞ」と、誘導員さんに押されるように館内へ。

館内もオシャレ。
東京の青山の路地にあっても不思議ではなさそうだ。
斜面に沿って建っているせいか、段差の多い造りだが、それがかえって展示品のカテゴリーの区分けに役立っているように感じる。

隣には木造の建物がある。
こちらには「LIS」と看板が出ている。

FOOD&LIFESTYLE MARKETと併記されているが、長岡の若手経営者が共同運営する店舗とのこと。
「LOCAAL」新潟の地域ならではの商品ラインナップ
「ORGANIC」こだわりのオーガニック、無添加食品
「BOOKS」暮らしを豊かにするとっておきの本達
「GALLARY」地域の作家などの展示会を随時開催

お店の一人から、お話を伺うことができた。
「以前ここは長岡館という旅館だった。
となりのS.H.Sが本館で、こちらのLISは旧館。

それぞれ建物はそのままに、リフォームしオープンした。」そうだ。
言われてみると、外壁など、そんな感じがする。
LISの窓に張ってあった、かつてのパンフの写真と見比べると「なるほどネ」と唸ってしまう。
さらにLISの館内を案内していただいた。


このGALLERYスペースはかつての浴室なんだとか。


確かに手前のスペースは脱衣所を感じさせる。
また、この裏手の斜面の上には露天風呂があったらしい。
階段が傷んでいるので上ることはできないが、タイル張りの浴槽は現在も残っているそうだ。

廃業した旅館がリフォームされながら、業態を変えつつも存続しているのは、なんか嬉しいですね。
近くに来た際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


新潟県長岡市高畑町660

2018年5月のメモより

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