地底人100物語

相手にとって不足なし

勝見鉱泉(新潟)

2018年09月03日 | さらば愛しき地底人
勝見鉱泉

新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!

マップルを観ていて気になる温泉シリーズ。
今回は出雲崎の勝見鉱泉を訪ねてみました。

出雲崎と柏崎の境界線近くの海岸線沿いにあるのが勝見鉱泉。
海水浴以外には特段観光地でもなさそうだし、鉱泉とあれば加温は必至。
夏季の週末以外はお休みしているかも?
ということで、天気もいいことだし、ドライブ気分で確かめに行ってみることにしました。

ドライブの始まりはシーサイドライン。
そのまま国道402号を南下し、道の駅「越後出雲崎天領の里」を通り過ぎるとゴールは間近。
進行方向左手にポツンと看板が見えてきます。


民家風の建物ですが、ミラー状の玄関が特徴的ですね。
玄関前の駐車スペースに車を停めたら玄関へ。

立寄り入浴を乞うと浴室へ案内いただきました。

脱衣所はシンプルな造り。


では裸になったら浴室へ参りましょう。
目測で、幅1.5間、奥行き2間。湯気抜き天井付き。

銭湯をギュ~ッとコンパクトにしたような造り。
使い込まれた木板の蓋が胸キュンです。

木板の蓋を外してご対面。

綺麗なタイル張り。メンテナンスがしっかりしていますね。
湯船を満たす湯はやや濁りのある透明湯。
なみなみの湯に身を沈めると熱め適温。
スベスベの肌触りがグッド!!

湯船の縁には蛇口が3本。

その内の1本には「鉱泉」の掲示があり、湯花取りの布袋が装着。
もうパブロフの犬よろしく鉱泉蛇口をひねってしまいます。
蛇口からは海水のような温い水。
ややアブラっぽいというか、潮っぽいというか、そんな臭いと味。
海水起源の鉱泉なんでしょうかね。
これはタマランなぁ~と、窓を開け放して外気をとりこみクールダウン。
アンド浴槽の踏込のところでのヘソ湯の体勢。

気が付くと浴槽の隅に獅子の湯口。

現在は使われていないようです。
そしてこの洗面器。

イエローハットの黄色い桶ですよ。
ケロリン桶じゃないところがナイスですね。

湯上りに窓の外の景色を見ると

ホテルカリフォルニアを連想してしまいました。
やっぱり海岸沿いのビーチリゾートなんですね。

湯から上がって女将さんと少しお話しました。
鉱泉と一緒に天然ガスも噴出しているそうで、このガスを利用して常時加温。
台所など、すべてこの天然ガスで賄っているとか。
また井戸が詰まってくると濁りが出てくるとも。
帰りがけに振り返ると、けっこう奥行きのある建物。
こんな感じでポツンとあるので、近くを通れば見落とすことはないでしょう。


源泉名 勝見鉱泉
ナトリウム-塩化物泉
19.5℃ pH8.1 1.57L/分(掘削自噴)
成分総計 14690mg/Kg
調査及び試験年月日 平成25年8月19日

新潟県三島郡出雲崎町大字勝見992
TEL 0258-78-XXXX

2016年9月の入浴メモより。

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6月の下旬、たかまち鉱泉に行く途中、久しぶりに勝見鉱泉に立ち寄ろうかと事前に電話で確認したところ、しばし沈黙のあと「温泉やめちゃったんだよ」とのお返事。
その時は「ホントかよ」と、ちょっと疑う気分で宿の前を通りすぎたんです。
で先月。
柏崎に行く途中、宿の前を通ったら…
柱に掲げてあった看板が外され、マジックミラーの玄関に書かれていた屋号も消えているじゃありませんか。

ホントにやめちゃってたんですね。
普通の民家になっていました。
いい湯をありがとうございました。

2018年8月のメモより

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