地底人100物語

相手にとって不足なし

ニセコ新見温泉「新見本館」(北海道)

2016年03月28日 | さらば愛しき地底人
ニセコ新見温泉「新見本館」

新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!

ニセコの中心部から西側へひと山超えた山中、いったん麓へ下りてグルリと周りこんでの進軍になる。
新見温泉には2軒の宿があるが、今回は「日本秘湯を守る会」の会員宿のこちらに宿泊した。

愛想のいい若女将は関西弁。
ワタシの会社の先輩Dr.Kの奥さんによく似た印象と言っても関係なかったですね。
2本の源泉を所有し、2ヶ所の浴室にそれぞれ単独で使用しているもよう。
「そう違いは無いが微妙に塩加減が異なる」そうな。(若女将談)
館内の両翼に2ヶ所浴場がある。↓館内図参照。


>2号泉(館内図左側の浴場)
男女別の内湯と、その外には混浴露天。


澄んだ無色透明の湯が槽内注入され、静々とあふれだしている。
カルシウムを感じる温泉臭。
肌に張り付くような感触の熱め適温の湯が静かに体を温める。
浴室内は虫除けのため窓開け禁止なので熱気がこもり低温ミストサウナ状態。

館内の共用スペースに、女性向けの「湯浴み着」が置かれていた。


>1号泉(館内図左側の浴場)
こちらも澄んだ透明な湯。
全体に小さくまとまっている浴室だ。

奥の浴槽は吹き上げるようなジャグジー。
手前の湯は44~45℃の表示だが、それほどの熱さには感じられない。

その間に飲泉場も設けられている。

塩気を感じるお茶味で、2号泉よりややスベ+キュッ!とした肌触り。
2号泉の湯に比べると、こちらの方が濃くてさっぱりし、なおかつ充実感を感じた。

こちらの浴室の外にはかつての「温泉プール」跡があった。

今は老朽化と保健所の指導で利用していないそうだ。
かつては相当な賑わいがあったのだろう。
他のニセコ温泉に比べると無色透明でちょっと地味に感じるが、心が落ち着き、入り心地のいい湯だった。(特に1号泉)



>1号泉
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
64.4℃ pH7.3 135L/分(自然湧出) 成分総計1.584g/Kg 平成18.7.20
>2号泉
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
65.1℃ pH7.3 68L/分(自然湧出) 成分総計1.542g/Kg 平成18.7.20

磯谷郡蘭越町新見1
TEL 0136-57-XXXX

2010年9月の入浴メモより


新見温泉ホテルとともに「利用者の減少」、「後継者が見つからない」、などの理由により2016年3月末をもって閉館とのこと。
新見本館の公式HPより閉館のご挨拶を引用

「明治45年の創業以来、103年の歴史を刻んで来た、名湯ニセコ新見温泉・秘湯の宿 新見本館は、平成28年3月末日を以って、閉館廃業することになりました。
これまでのお引きたて、ご利用に心から感謝と御礼を申し上げます。
永い間、誠に有難うございました。」

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