南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
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気仙SUNSUN音頭

2012-03-11 11:25:19 | Weblog

東日本大震災復興支援チャリティー歌として新しく『気仙SUNSUN音頭』が誕生した。作詞は南輝久さん、作曲は僕が担当した。

最初南さんから作曲の依頼があった時にはまさか音頭を作って欲しいなどとは思ってもいなかったので、正直びっくりしたのと同時に音頭なんて自分に作れるんだろうかと少々戸惑ってしまった。

今まで数多くの歌は作ってきたが演歌とか民謡とか音頭とか日本的な歌は作ったことがなかったし作ろうとも思わなかった。それに演歌なんて自分がやるわけないしとどっかに自称ミュージシャンとしてのこだわりもあった。

しかし今回は東日本大震災復興のチャリティーとして役に立つのであればと歌作りに挑戦してみることにした。それにボランティアとして何回も東北の被災地に行っている南さんの頼みとあっては何とかしたいと思ったのである。

とは言ってもなかなかアイディアは浮ばずに苦労した。南さんの希望としては東北のサンサ音頭の様なリズムで太鼓と鐘、それにサッコラセーという音頭独特の掛け声を入れて欲しいみたいでいったいどうなることやらと作る前から一杯一杯になってしまった。

それでもなんとこかメロディーラインを作りにそれを自分で聴きながら最終的には運転しながら、風呂に入りながら気持ちよく鼻歌で自然に歌えるメロディーに変えて行く作業が進んだ。うちの家族は家の中でチャンチャン、シュッチャカラッカというリズムで鼻歌を歌う僕を見ていつからこいつは民謡オッサンになったんだという顔で見始めた。

そしてついに曲は完成しそこからは一人演奏会のレコーディングが始まった。

ギター、ピアノで伴奏を録り、それに初挑戦の和太鼓をかぶせ、メインボーカルを入れるわけだがこれがまたこぶしを効かせないといけないから大変。こぶしに巻舌、自分が演歌歌手になったつもりでやらないとそんな声出やしない。それから次はサッコラセという掛け声を三人分重ね録りした。

そして最後に鐘を入れようとした時にその鐘がないことに気がついた。すると流石は南さん、河内家さんという長崎でチンドン屋さんをしておられる方から鐘を借りて来てくれたのである。その鐘のお陰でレコーディングは完了した。

ついに自分自身初めての音頭、『気仙SUNSUN音頭』はここに出来上がりCDに収めることが出来た。来月はこのCDを持って東北の被災地で発表会を南さんが行うが、本当なら僕も参加して皆さんの前でも生歌を披露しなくちゃいけないんだろうから何とか頑張りたいとは思う。

今回のCDには昨年南さんが作詞し僕が作曲したボランティアセンター住田基地の愛唱歌『心あつもり住田町』も収録することになっている。今回は聴くだけでも元気になってもらえ、一緒に手拍子しながら踊って歌える様な音頭だけに多くの方に喜んでもらえればと思っている。そしてこのCDの収益は東日本の復興のために寄付されることになっているのでまた多くの方々に協力を呼びかけて行きたいと思っている。

来月の発表後にはYouTubeにもアップされる予定です。

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