開業医の妻のたわごと

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ベルサイユ宮殿で拷問?(パリレポート②)

2009年01月09日 22時38分32秒 | Weblog
パリの緯度は48度50分でサハリンとほぼ同じ緯度である。

が、「海流の影響で気候は比較的穏やかだ」とパリの旅行ガイドブックに

書いてあった。


しかし、

パリに居た4日間はメチャ寒かった。

冬のパリの最低気温は0度前後で東京とほぼ同じぐらいらしいが、

関西地方に住む私にとって、パリの街は朝も昼も夜も、

北海道の雪祭りか、長野のスキー場でリフト待ちしているぐらいの寒さ。

息が真っ白でこごえそう・・・。


パリの冬の夜明けは朝の9時。

だから、旅の間、朝の散歩を楽しみにしているうちのオッサンにとっては、

パリの朝は憂鬱なものであった。


パリ旅行2日目:12月31日、

朝9時集合のシティラマ社のツアーで「ベルサイユ宮殿」へ行った。

夫と私は開業前、約2週間のヨーロッパ旅行で、

ベルサイユ宮殿は入った事があるが、

美術を勉強したがっている息子に、それは一度は見せたいものであった。


一昨年夏の個人旅行では、事前に切符を買っていたものの、

午後12時頃にベルサイユ宮殿に着いた時には

宮殿前広場は長蛇の列で、

入場に3時間ほど待たなければいけないぐらいの混みようで、

夏の日差しのもとで立ったままは耐えられないので断念した。


その時、広場の前のバス駐車場の片隅に、

一般の切符売り場では無い小さなブースが目に入ったので、

訪ねて行くと、

店員さんが「ここで団体客用の切符を売ってます。

今だと15時からの切符が買えます。」と答えた。

確か1枚40ユーロ(約6800円)ぐらいだったと思う。

ヒエ~、

公然のダフ屋だ、それって!!!

だって

私たち3人は、すでに4日間有効のパリスミュージアムフリーパス

(45ユーロ也。60以上の美術館及び建造物に何度も入場できる切符)を

購入していたから、いくら何でも、3人で2万円も払いとうない。

しかもどっかで3時間近く待っていなければならないんだぜ。

よって諦めた。


人気の建造物は個人客は入りにくいという事をドイツに住んでいるオッサンに

聞いてはいたが、すっかり忘れていて、その時、再度学習した。


で、今回はベルサイユ宮殿観光半日ツアーに入ったというワケ。

観光会社前から現地までバスで送迎、英語ガイド付きで、

ひとり47ユーロ(約6000円)だった。


ガイドのオバサマ(仏人)が現地まで連れて行ってくれて、

団体で入場し、あとは集合時刻まで自由に約2時間見学と言うコース。


往き、道が混んでいて、ベルサイユ宮殿まで約30分で行けるハズだったのに、

着いたのは10時過ぎ。


そこからが、大変。

団体様は簡単に入れると思っていたのに・・・

底冷えのする石畳の上で待つ事、約30分。


パンツの下にタイツをはき、ダウンコートに手袋と

万全の装いのつもりが冷える冷える。


大好きな息子が一緒じゃなきゃ、今回も「帰るううう!!!」と

夫に向かって叫ぶところじゃった。

カイロも持ってくるべきじゃった・・・。


30分後、ついに入れたものの・・・

黒山の人、ひと、ひと。


ゴッホの「ひまわり」が東京に運ばれてきて、

その初日の日曜日に美術館へ行った時のような混み具合(って、私は行った事ないが)。


どうやら、10頃着というコースが悪かったみたい。

日本人向けの「マイバス社」は集合、出発がもっと早いのだ。


いずれにしても、入れたものの、随分、トホホな一日でごじゃりました・・・。


ベルサイユ宮殿は常に混んでいるようだが、

やっぱ年末年始になんか行くもんじゃね~。

夏休みもあきまへんで~。


どうしても行きたい方は、

夏休み、冬休みなどをはずした時期の早朝(と言っても開館は9時だが)を

お薦め。あるいは行程全部が団体の完全なツアーで行く事。


それよりサ~、

アタチは遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」を読んで、

コタツにもぐって、★彼の足★を蹴りけり、みかんを食って、

ベルサイユ宮殿の映像をTVで観るほうが、

性に合っているような気がいたしますう。(。_・)


<漫画が苦手なアタチは、この本で「マリー・アントワネット」の世界へ引き摺りこまれました。超お薦めの一冊です(2冊か)>



<ベルサイユ宮殿の門>


<門を入った所。ここからすでに人、人、人。前のネーチャンの服装、楽しめたっ!>


<入場後、中庭>


<中庭から本館へ入った所>


<王室礼拝堂:マリー・アントワネットとルイ16世の挙式の場>


<室内から見た庭園>


<「鏡の間」だ~~~!!!婚礼舞踏会の行われた部屋>


<アントワネットの肖像画が写真中央下に>


<庭園にて。ユニクロの6990円の白いダウンコートを着ているのが美人のアタチだ!数メートル前方のガリガリ君が息子>



<庭園。建築家ノートルが手がけ、後にフランス式庭園のモデルになったそうな。王政時代には1400の噴水が設けられていたとサ>



<近くのカフェでホッとひといき。、夫はワイン。息子はオレンジジュース。アタクシはカフェラッテ。やっと幸せな気分になれまちた(*^_^*)>
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7 コメント

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マルグリットちゃ~~ん (エリー)
2009-01-10 14:10:49
いいね、いいね。美しい写真、絵葉書にしたいくらい。息子どのはスリムね。イケメンね?

昔、アントワネットの実家、ウィーンの「シェーンブルン宮殿」に行ったけど、同じような状況だった。とにかく人・人・人。ぞろぞろと通路歩かされて。

本、「遠藤」版は、とても読み易くて面白かったね。「伝記」ぽいのをお好みなら「ツヴァイク」版も読み応えあります。

お勧めは「マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡」結婚後の、母マリア・テレジアとの手紙集。筆まめな母と娘。ルイ16世との閨房のことまで逐一報告してるから驚きよ。稚拙な文字も必見。

これからは質問よ。差支えなかったらお答えを。 帰ってきたらいつも疲れ果ててるのを見てて、どうして、ご主人はエリリンちゃんを伴って旅に出かけるの?

①旅行は妻が一緒でないと楽しめない。

②疲れるのは分かってるが、実際、一緒に行くのを喜んでるから連れて行く。「いやよいやよも好きの内」だと思うから。

③どちらでもない。また、そのミックス。もしくは、他に、人には言えない深~~い理由がある。
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Unknown (さくら)
2009-01-12 21:56:35
私は漫画しか読んだ事ありませんε=┏(; ̄▽ ̄)┛


今度是非読んでみますね。
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もう、帰ってきてるかな? (エリー)
2009-01-13 00:17:25
お帰りなさい。お疲れちゃ~~ん。沖縄、暖かかった?我らヤマトンチューは、寒さに震えてましたえ。

さくらちゃん、ワタシも読みました。リアルタイムで。面白かったね。フェルゼン伯は、写真見たら漫画との違いに「サギじゃ~ん」って思ってしまうほどの「やさ男」風よ。あれがロココ朝では、「貴公子」なんでしょうけどね。
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エリーさんへ (エリリン)
2009-01-13 15:49:45
息子はとりあえず「イケメン」と言うことにしておきまっす(笑)。

ウィーンの「シェーンブルン宮殿」に数年前に友達と行ったけど、9月半ばの平日だったので、まだマシどしたあ。今回は異常だあああ。

お答えいたします・・・( ̄ー+ ̄)キラリ

多分①だと思いまっす。
「行かない」というと「離婚だ!or仕事しない!!!」と青い顔して騒ぐんだよ~・・・。
離婚したら食っていけないので・・・(涙)。

体力があると旅も楽しめると思うけど、最近は日常生活でさえ、トホホな状態なので・・・(泣)。

体力、気力無しの妻を持った夫も気の毒どす(。_・)。
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さくらさんへ (エリリン)
2009-01-13 15:51:07
是非、読んでみてね!

エリーさん、お薦めの本もd(^-^)ネ!
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Unknown (posy)
2009-01-14 19:26:47
冬のパリはやっパリ寒そうですね!
ベルサイユ宮殿は何か改修工事中ですか?中庭の変な金色のものはなんなんでしょう?
私は旅行好きなので、楽しみに拝見しています。ユーロの小銭ためておこうかな?(笑)
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posyさんへ (エリリン)
2009-01-16 17:16:45
ホンマに寒かったどすう!!!若く無いので(!?)よけい骨身にしみました(笑)。

ベルサイユ宮殿は2003年から大改修工事が進められているようです。
他のお城もそうでしたが、古い建物は定期的に補強工事などがなされる模様。どこもかしこも工事中で、チト興ざめの感あり・・・でした。

中庭の金色の物体は現代アートでジェフ・クーンズ氏の作品だそうです。
実は主な各部屋に17作の現代アートが展示されていました。
「ヴィーナスの間」には「マイケル・ジャクソン&おサルのバブルスの像」が部屋の中央にデ~ンと飾られていました。
「大膳式の間」には、何と、「掃除機数台」がクリアケースに入れられ置かれてました。

現代アートの展示はこの1月4日で終了。賛否両論があったようですが、私には不気味でした・・・。

パリに行かれるなら冬以外がお薦めです。(^.^) 
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