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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

22歳の別れ・・私は彼女に酷い事をしてしまいました。5

2015年10月22日 09時54分23秒 | わが半生
私は22歳の頃、つきあっていた彼女がいましたが彼女と私・・そして彼女のご家族が全員、銀行員で私と彼女の交際には大反対であったのは正直、22歳の私にはハードルが高いと感じたのです。彼女のご両親は私と会ってくれようともしませんでした。今、思えばご両親の立場に立ってみると高校卒業で靴屋の店員から消費者金融の社員、父は寿司屋の雇われ・・団地住まいのわが家族・・そりゃ、反対するでしょうね。彼女のご両親も決して高望みでなく普通に大学を出て普通の会社に勤めていれば、おそらく会ってくれてたのでは?娘の幸せを思えばできれば銀行員であって欲しい・・ではなかったでしょうか。私の心の奥底に、どこか劣等感と、そのハードルの高さに重さを感じていたように思います。そんな頃に職場で知り合った女性。彼女も高校卒業し車のディーラーへ就職後、転職。自宅はお父さんは運転手で鋼材を運んでいてお母さんはパート。お兄さん二人は普通の会社員。そんな生い立ちを聞いて心が軽くなったのも事実です。職場で知り合った鈴本さん(仮名)は美人・・その美人から『私も彼とは別れるから・・あなたの彼女に会わせて!』そう頼まれた時、かなり悩んだ末、私は会わせることを決心したのです。今、思うと、どんなに残酷だったことか・・昭和56年 私は22歳、彼女は21歳でした。鈴本さんを乗せて大阪府高槻市にある彼女の自宅近くのバス停留所で待っていました。暫くして自宅からバス停までの坂道を上がって来る彼女を最初に見たのは鈴本さんでした。『あ1あのひと??』その視線の先に目をやると・・フレアースカートにパンプス。バーバリーのバッグを持った彼女が私の車に向かって手を振っています。坂の影響で助手席の鈴本さんの姿は彼女から見えなかった4のでしょう・・私は車から降りて彼女の傍へとかけよりました。胸の鼓動がドンドン高く額から汗がにじみ出てくるのを感じました。私の表情に何かを感じた彼女。『どうしたん?』少し首を傾けながら、いつもの穏やかな声で尋ねてきたのです。『実は・・』私が話を切り出したと同時に・・なんと鈴本さんが車から降りてきたのです。(え!?マジ??)もう私には、どうすることもできませんでした。彼女は鈴本さんの姿を見ると、その表情は見る見るうちに強張り無言のまま目から涙がこぼれていました。私は、このとき・・本当に後悔したのですが目の前の現実を目の当たりにしながら心の中で自分の馬鹿さ加減と彼女への申訳なさでいっぱいでした。車から降りて来た鈴本さんは、彼女に近寄り『初めまして。』その声と表情は彼女とは全く正反対。彼女は鈴本さんの挨拶は全く無視し『そいうこと・・するんや!!』ずっとこらえていた気持ちを爆発させるかのように叫び・・そして一気に涙をあふれさせました。彼女は・・薬指にあった私からプレゼントした指輪を外し地面に投げつけると・・丁度、バス停に到着したバスに飛び乗ったのです。なんとも・・言えない・・バスの窓からは涙をぬぐい、キッと唇を結ぶ彼女の表情が30年以上もたった今でも私の脳裏に染みついて離れません。私は大きな罪を犯しました。その後、私は鈴本さんを乗せて・・さて、どこへ行ったのかは覚えていませんが車中で・・『Yさんの彼女・・もっと可愛らしい人と思っていたのに・・どこが良かったんですか?』そう・・彼女は決して可愛らしいとか美人とかの容姿ではありません。私がすきになったのは彼女の性格だったのです。そのはずだったのに・・美人が近寄って来ると男は弱い。こんな形での裏切り方をするなんて男として最低です。人生で沢山の反省と謝罪はありますが、この時ほど相手の心を傷つけたことは何倍にも自分に跳ね返ってくる・・それを私は味わう事になるのです。そして・・翌年23歳。私は鈴本さんと結婚したのですが・・結婚までも・・そして結婚後も、その報いをうけることになりました。