私は転職後・・同じ部署に異動できた女性に一目ぼれしてしまい・・支店長が会議で不在の日、鈴本さん(仮名)から誘われ業務が終わり梅田へ食事に行きました。当時は今のような洒落たお店は少なくまだまだ稼ぎの少ない私は、とある居酒屋へ・・なんで居酒屋にしたんでしょう・・阪急グランドビルとか・どこか少しでもマシ?な店にしなかったんでしょう・・ま、庶民ですし?確か曾根崎のお初天神通りにあった居酒屋だったと思います。二人は年齢も同じ・・以前は車のディーラー店舗で働いていたとのこと。住まいは近鉄沿線。京阪沿線の私は滅多に行くことはなく、また鈴本さんも京阪沿線には縁遠いとのことでした。この日は少しのビールと食事で一旦、別れようと・・鈴本さんを地下鉄谷町線の東梅田駅まで送ったのです。改札の前で突然、彼女は振り返り『また・・一緒に居酒屋に行きませんか?』小柄な彼女は少し見上げるように、ジッと私を見て言ったのです。もちろん・・OKでした。改札を通るとまた、振り返り軽く手を振る・・私は少し照れながら軽く手をあげました。その年の年末、会社の忘年会の日・・一次会が終わると鈴本さんが・・『どこか二人で行きません?ご迷惑ですか?』迷惑も何も願ってもない・・一次会が終わり店の前で多くの他の同僚や支店長から静かに離れ・・『ええんかな?休み明け・・なんか言われそうや。』私が言うと『いいじゃないですか。次、行きましょ!』今となっては、どこの店か全く覚えていません。鈴本さんが一度、行った事があるというショットバーでした。少し落ち着いた店の雰囲気で照明は暗く雰囲気のある、お店でした。二人は、たわいない会話をしていると・・『あれ・・もう終電、間に合わへん・・』時計に目をやった彼女は一言、呟いたのでした。私は・・『そう・・とりあえず出ようか?』私達は、いつのまにか・・ひきつけられるように二人だけになれる場所へと歩いていたのです。あたりは時折、カップルが肩を寄せ合ったり・・手をつないだりして歩いています。明るいネオンもありながら周辺は、とても静かでなぜか胸の鼓動が耳に響いてきました。”ドキドキ・・”手を繋いでいたお互いの温かさと緊張が伝わってくるのです。言葉を交わすことなく、ゆっくり歩くと明るいネオンが、まるで二人に手招きするように誘って来ます。何軒もの軒を連ねる・・梅田では有名なホテル街。隣を歩いている彼女を見ると私の視線に気づいたのか黙って見つめてきました。一旦、立ち止まって・・私は、しっかり彼女の手を握り・・スッとネオンに吸い込まれるように建物の中へと・・そう私には、付き合っている彼女がいるのに・・