昭和58年 布施支店在籍当時、支社で各ブロックを代表社員を決め回収技能コンテストなるものがありました。コンテストはネゴシエーション(交渉・折衝能力)を競うというものでした。ある日の午後、滅多に支店の回収担当者の居る部屋に来ない支店長がやってきて『Y君、○月○日 本社ビルに行って!・・あのさ、回収技能コンテストに参加してくれる?』私は驚きました。未だ入社して1年もしない私が??なぜ??『ま、とにかく、そういう事だから・・あ!そうそうコンテストが終わったあと本社の中にあう店で懇親会もあるんだって(^^♪』支店長は出身が九州の鹿児島。大学が日本大学で社会人になっても関東に長くいたせいか関東の標準語なのです・・『はい。わかりました♪』気軽に引き受けた私でしたが・・コンテスト当日、本町にある本社ビルに行くと既に数名がザワザワ・・スクール形式に並べられた机にはネームプレートがあり所属支店・氏名が書かれてありました。時間が来て全面には、支社のスタッフがコンテストの説明を行ったのです。この日のコンテストは支社の予選。選考の結果、支社対抗のコンテストへ参加できるとのことでした。そして、この日のテーマは年齢は20代で男性の債務者。借り入れも数件あり行方不明状態。連絡先は親の連絡先のみ。別室には別のスタッフが待機。社内の電話機が2台あって、その電話を使っての交渉とのこと。一通りの説明が終了し順番に呼ばれ次第に別室へ移動との指示。この時点で少しづつ緊張がこみあげてくるのを感じました。心臓の鼓動が、やたら耳に響くような・・手は汗を握り順番を待つ視線は、ひたすら机上を見ている・・そして『布施支店 Y君!来てください。』私は自分の名前を呼ばれ別室へと向かったのでした・・・