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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

回収コンテスト・・②

2015年10月05日 10時01分50秒 | わが半生
本社ビルで行われた回収技能コンテストの支社予選。各ブロックからブロック長推薦で集まってきた・・おそらく?精鋭。名前を呼ばれた私は別室へと入室しました。設定は行方不明になっている債権回収。20代男性独身者が債務者で多額に借金の末に返済不能となったのか会社は退職、自宅も当然に転居。転職先不明で住民票も変化なし。そのような人物の父親役にスタッフが対応。私達コンテスト参加者の言動や感情に対しスタッフなりの臨機応変な父親像を演じます。絶対に行ってはならないのは父親に支払いを求める言動や案にそれを匂わせる言動を言えばコンテスト失格・・結構、難しいンです。今の時代、貸金業法もあり第三者への請求は法律に触れますが当時は結構やってましたし親が子の借金を代わって支払うのは当然・・みたいな、どこか暗黙のルールの時代でした。親によっては数百万円を尻ぬぐいしたり自宅を抵当に入れ親自身が借金しても子の借金を支払ってる親のおられました。でも実際に行方不明・・というのは極めて少なく大抵、親は知っているようでしたね・・子がかわいい・・サラ金に追われる子供を匿うんです。話はそれましたが・・別室には2台の電話機・・小さなパーテーションの方には父親役のスタッフがすでに待機していました。私は数m離れた窓側のデスクに腰かけました。『ではY君、始めてください。電話は内線を使って・・』さぁ・・いよいよでした。RRRR♪内線番号をプッシュ。『はい・・田中(仮名)ですが・・』父親役のスタッフが名乗った。『田中さんのお宅ですか?一郎さん・・いらっしゃいます?』本人である一郎が、さも実家にいるように問いかけると『一郎??一郎はおらへんけど?お宅、どちらさん?』ここで社名を名乗ってはならないのです。個人のプライバシーは勿論ですが、まずは友人・知人を装います。場合によっては同僚や上司になりすますことも・・『申し遅れました・・Yと言います。』幸いにも私の姓は数多いので相手も『Yさん・・○×ンところの?』こんな返りも普通で父親も息子の友人と勝手に思う人もおられました。『あ・・・いや、ちょっと会社でお世話になりまして・・』こんな調子で始まった折衝でした・・しかし・・折衝のところで私は功を焦ったのか父親役のスタッフから『最近、息子の事であちこちから電話がかかって来るねん・・そう・・あんたみたいに・・どこぞで借金でもしてるような事を言ってくる人、おったけど・・あんた・・息子に金・・貸してるンちゃうの?』ここで、Yesと言ってはならなかったのを私は『はい。実は・・』と言った瞬間、『ハイ、結構です。Y君、お疲れさまでした。部屋に戻ってください。』あ~あ(´・ω・`)やってしまった。私のコンテストは終わりました。皆が集まってる元の部屋に戻ると・・各自が元の席で静かにしていました。参加者が全て終わって最後にスタッフからコンテスト参加に対しねぎらいと今後の活躍を期待するとのメッセージで支社の予選を終えました。私は見事に落選。本社にある飲食店で参加者全員とスタッフとの懇親会。参加者の粗品として会社が採用しているアニメキャラクターのスプーンセットでした。入社してわずかの私が、それなりの舞台に上がれたことに満足し推薦してくれた方への感謝、私がコンテスト参加時の不在を穴埋めしてくれてる支店メンバーに感謝・・そう思いつつ懇親会に参加したのでした。