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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

事務所の正体は・・やっぱり!

2015年10月09日 09時12分00秒 | わが半生
30万円の貸付債権で1度も入金がなく管理センターへ移管は私のプライドが許しませんでした。S氏は事務所に来れば支払うと言ったので申込書に書いてある住所に足を向けると、確かに事務所らしい雰囲気はあるのですが・・とても贈答品販売をしている事務所とは思えない佇まいでした。会社名が表示されていたか?どうか今となっては思い出せません。入り口の上には防犯カメラが設置されておりガラスの扉はミラー(鏡)が張られ中は見えません。インターフォンは確かなかったような気がします。私は勇気を振り絞ってガラス扉を開け『す・・すみません・・』声を上げたと同時に目に飛び込んできたのは正面の鏡を見て絶句したのです。なんと鏡には反社会勢力の代紋が大きく書かれており壁の上部には数多くの提灯が飾られていたのです。(やっぱり・・)すると奥から男性がやってきて『どちらさん?』無愛想なイントネーションで表情は堅く・・『あのSさん・・いらっしゃいます?』社名や個人名は、ひとまず名乗らず聞いてみた。『あ--Sは外出してるで、レ○クやろ?聞いてる。そこに座って待っててくれるか?』私は、このとき、個人名を出さなかった事が後になって本当に助かったのです。ソファに腰かけ待っている間、事務所の中をキョロキョロ。提灯の下には木で作られた・・名札??よく柔道場や剣道場にある道場のメンバーを木で表示してるような物が目に入ると・・若頭Sとあったのです。(若頭??No2やん!こりゃ、ムッチャ、やばいンちゃうん?)私は心の中で事務所に来た事を後悔しました。10分くらいしてからでしょうか・・ガラス扉が開くと『おーー!レ○クさん、えらい待たせたナ!』大きな声を出した、その男性・・なんと紺のジャケットにグレーのパンツ。私は、てっきり、派手なスーツでお出ましかと思いきやトラッドを着こなしていたので驚きました。なぜか今でも覚えています。『俺がSや。長いこと、支払いせんで、すまんかったな。で??あんたがYさんか?』このとき、私は何故か自分の氏名を名乗らず偽名を使ったのです。『え?Yさんが来るンとちゃうかったんか?ところで、お前ンとこは関係ない母親に何を連絡しとんねん?えらい母親が心配しよって・・倒れたら、どない責任取るんじゃ??で?お前はFや、言うたな名刺もっとるか?』私はとっさに『あ、私は最近、入社した者で名刺は作成中です。』そう答えると『そうか?新人のモンに言うても、しゃーない・・けどな?なんでYが来ェへんのじゃ?お前ンとこなめとるンとちゃうか?わしの実家に電話しよって・・』少しづつヒートアップし、表情も変わり始めると・・思わず。。『Yは本日、無断欠勤しよりまして・・急遽、私が来させてもらいました。』何とか私は逃げました。更に『本当に電話したことは申訳ございません。えっと記録を確認してやってまいりましたがSさんのお母様へ連絡した事は確かのようですが・・レ○クという社名は名乗っていませんし勿論、お金を貸していることなど一切、言っておりません。』そう言うと・・いつのまにか私の周りに2~3人の若いモンが座っている私を睨みつけるように立っていたのです。『おい!お前、ここ、どういう事務所か、わかっとるんか?お?』一人の若いモンが声を出した。すると、もう一人・・『お前・・金、返してもらえる、思うとんのか?おい・・表、シャッターおろせ!』(へ??何?何?マジ?やめてくれよ!冗談?)私は焦りました。すると『おいおい、そんなことしたんな。な?Fさん。確かに1度も払ってないワシが悪いんは確かや。迷惑かけたな。でもな、今、何かと物入りや。今日は、これで勘弁してくれや!』おもむろに財布を取り出し中から1万円札を2枚・・テーブルに置いたのです。もう私は、これだけ一旦、貰って帰ろう・・そう心に思い『2万円ですね。ありがとうございます。』ここまではよかったのですが・・鞄から領収書を取り出そうと中を見ると・・な、なんと領収書がありません。支店に忘れてきたのです。なんという失態!!『あの・・誠に申し訳ございません。領収書・・忘れてきました・・』正直に言うとS氏も怒りを通り超えたのか呆れ顔になり『わはは・・新人さんやのーーかまへん、名刺・・あ、それも、あらへんかってんな。しゃーない、ワシの名刺の裏に今日の日付と金額、会社名を書いてくれるか?』今では全く通用しない方法です・・当時も本当は行ってはいけません。でも・・『わかりました。』そう答えるとS氏は名刺を取り出し私に渡した。今だと名刺を出すだけで・・法律に抵触しますが当時は結構、反社会勢力の名刺を受け取っている社員も多い時代でした。名刺にはS氏のフルネーム。○×総業 若頭とあろ名刺の角には金の代紋が・・名刺を裏返し日付・領収金額・会社名を記載して渡しました。『お、こんでええ。もう帰り。ほんでな、もうココには来たらアカンで。』この日の出来事30年以上も前の事でしたが今でも鮮明に覚えています。初めての・・でした。その後、私は何度となく反社会勢力の方と折衝も・・そう、あの大きな抗争事件の最中もです。