縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

ショパンといえば・・・・

2006-09-14 00:45:32 | 芸術をひとかけら
 最近ブログを書いていてよくショパンのことを思い出した。僕的にはごく自然な連想なのだが、世間一般的には結構強引な連想、こじつけかもしれない。そんなわけで今日は若干脈絡のない話になってしまうかもしれないが、ご容赦願いたい。

 ショパンといえば『いつもポケットにショパン』。
 これは くらもちふさこ の漫画である。ピアニストを目指す少女・麻子が、幼なじみで憧れの人である きしんちゃんと共にピアニストとして、そして人間として成長して行く姿を描いた作品だ。音楽学校やコンクールなど自分には縁のない音楽の世界を垣間見ることができて面白かったし、ピアノを、ショパンを聞くきっかけにもなった。ノクターン9-2にバラードの1番。やはり漫画で名前の出ていたアルトゥール・ルービンシュタインのLPを買ってショパンを聞いた(そう、この漫画はLPからCDに変わるちょっと前の頃の作品なのである)。
 この『いつもポケットにショパン』と、その前に別マに連載されていた『おしゃべり階段』とは、1980年頃、くらもちふさこ絶頂期の作品である。ここでちょっと“トリビア”な話題。くらもちふさこのお父さんの話。お父さんは倉持長次さんといって山陽国策パルプ(日本製紙の母体となった会社の一つ)の元社長である。当時、自分は社長だが娘の収入には敵わないと嘆いている、との噂を聞いたことがある。王子-北越の件を書いていたとき、ふと思い出した。

 ショパンといえばポーランド。
 ポーランドにはあのアウシュビッツがある。ポーランドは第二次大戦でナチスドイツの最大の被害を受けた国だ。因みにショパンはユダヤ人ではないが、ルービンシュタインはユダヤ系ポーランド人である。もっとも彼は戦前にアメリカに移住しており、直接はナチの迫害に会っていないと思う。

 ショパンといえばジョルジュ・サンド。
 彼女は女流作家、男装の麗人としても知られるショパンの恋人である。ちょうど『いつもポケットにショパン』を読んでいた頃ではないだろうか、彼女の『愛の妖精』という小説を読んだ。内容はもう覚えていないが、存外 面白い本だったと記憶している。
 繊細でありながら、ときに激しく、又、どこか哀しいような、切ないようなショパンの調べ。当時からヨーロッパ列強の支配に苦しめられていたポーランド人としての想い、それにサンドとの恋と破局も、彼の音楽に大きな影響を、インスピレーションを与えたことだろう。

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