好きな音楽はたくさんあるけれど、基本的に僕は、1975年ぐらいまでのロックやソウルが一番好きなわけで、それは今も昔も変わらなかったりする。なんというか、入口がビートルズだったこともあって、それ以来、僕の場合、ずっと60年代やら70年代が気になって気になってしかたなく、そのまま今にいたってたりする。
とはいえ、1980年1月に10歳の誕生日を迎えた僕としては、それこそ80年代がまるまる10代なもんで、当たり前のように当時のヒット・チャートもかなり熱心に聴いていた。だから、あの頃のBGMがなにかといえば、それはビートルズでもスプリングスティーンでもなく、やっぱり友人達と一緒に聴いた、たくさんのエイティーズ・ヒッツということになる。デュラン・デュランや、カルチャー・クラブや、ポリスや、ホール&オールや、いくつかのハード・ロック・バンド。そして、たくさんの一発屋さん達。
でも、だからといって、そうしたレコードを自分で買っていたかというと、それはまた別のお話。だって、僕にとってなによりも大事だったのは、ビートルズ(ソロ含む)とスプリングスティーンとストーンズだったわけで、彼らは、僕が知るずっと前から、実にたくさんの作品を発表しており、とにかく僕はそれらを聴きたくてしょうがなかった。さらに、いろいろ調べてみると、60年代や70年代には、彼らの音楽以外にも、光り輝くような名盤がざっくざっくあることに気づいてしまった。こうなったら、もうダメである。僕の心は、ロックが最も幸福だった時代へと飛んでいき、とてもリアルタイムなアーティストに、大事な小遣いを使うわけにはいかなくなった。
さてと、ここで、中学入学から高校卒業までの間に(1982.4~1988.3)、僕がもっともよく聴いたリアル・タイムなアルバムを10枚選んでみたりする。<条件:アーティストひとりにつき選べる作品は1枚。基準:「とにかく当時よく聴いた!」ということ>
・ビリー・ジョエル『An Innocent Man』
僕らの世代にとって、偉大なる洋楽の入口。みんな大好きだった。
・ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『Sports』
自分で買ったのは次作の『Fore!』だけど(買ってんじゃん)、やっぱりこっちかな。
・ブライアン・アダムス『Reckless』
前作『Cuts Like a Knife』の方が好きだけど、あれは1年遅れで聴いたから。残念。
・ジョン・クーガー・メレンキャンプ『Scarecrow』
アメリカン・ロックが好きだった。最初で最後の来日公演を観れたのは、いい想い出。
・ディープ・パープル『Perfect Strangers』
とにかくリッチーが大好きだった。ライヴ初体験もパープル。1985年5月16日。
・プリンス『Parade』
ヒット・チャートの延長で、このときプリンスが聴けたことを幸運に思う。
・ローリング・ストーンズ『Dirty Work』
発売日を指折り数えて初めて買ったストーンズのアルバム。聴きまくり。
・ジョン・レノン&ヨーコ・オノ『Milk & Honey』
発売日を指折り数えて初めて買ったジョンのアルバム。ジョンの曲だけ聴きまくり。
・ポール・マッカートニー『Pipes of Piece』
発売日を指折り数えて初めて買ったポールのアルバム。もう聴きまくり。
・ジョージ・ハリスン『Cloud Nine』
発売日を指折り数えて初めて買ったジョージのアルバム。聴きまくり。
・ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』
すべてを忘れて、ただひたすらに聴き続けた…。
ひぃふぅみぃ…、あれ1枚多いな。まぁ、いいや。どれも今も大好きなアルバムだったりする(パープルは除く)。で、今でこそ全部持ってるけど、このなかで当時自分の小遣いで買ったのはといえば、 ジョン、ポール、ジョージ、ストーンズ…だけ(スプリングスティーンを買うようになるのは次作以降)。あとはどれも、友達にカセット・テープに録音してもらって聴いていた。ヒューイ・ルイスは齋藤くんに、ジョン・メレンキャンプは田中くんに、ディープ・パープルは久保寺くんに、ビリー・ジョエルは小山くんに、そしてスプリングスティーンは小野田くんに録ってもらったんだったな。みんな、あのときはどうもありがとね。えっと、元気にしてますか?今も音楽聴いてるかい?ちなみに、ブライアン・アダムスとプリンスは、レンタル・レコード屋で借りた。
僕が本当によく聴いたリアルタイムなアルバムって、せいぜいこのくらいかもしれない。あっても、あと数枚かな(上に選んだアーティスト達の他の作品はよく聴いたけど)。他にもたくさんのアーティストのたくさんのアルバムを聴いたけど、それほど夢中にはならなかった。ラジオやテレビで聴ければ、それで十分だった気がする。思えば、僕は10代という(ある意味で特別な)時間を、ひたすら60年代と70年代の名盤を聴いて過ごした。リアルタイムのミュージシャン達とは遊びでしかなかったけど、70年代までの音楽に対しては真剣だった。ボブ・ディラン、ザ・バンド、C.C.R.、エリック・クラプトン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ジャニス・ジョプリン、ドアーズ、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤング、レッド・ツェッペリン…などなど。とにかくすべてが素晴らしく思えた。これ以上のものなんて、この世に存在しないとさえ思っていた。そんなことないんだけどね。
…と、ずっと後ろを振り向いたまま、今の今まできてしまった感は否めないな。でも、しょうがないんだよ。だって、僕にはどう聴いたって、“Layla”とか“Travelin' Band”とか“Sunday Morning”の方がかっこよかったんだから。そうなったら、そっちを聴いてしまうでしょ?ねぇ?
とはいえ、1980年1月に10歳の誕生日を迎えた僕としては、それこそ80年代がまるまる10代なもんで、当たり前のように当時のヒット・チャートもかなり熱心に聴いていた。だから、あの頃のBGMがなにかといえば、それはビートルズでもスプリングスティーンでもなく、やっぱり友人達と一緒に聴いた、たくさんのエイティーズ・ヒッツということになる。デュラン・デュランや、カルチャー・クラブや、ポリスや、ホール&オールや、いくつかのハード・ロック・バンド。そして、たくさんの一発屋さん達。
でも、だからといって、そうしたレコードを自分で買っていたかというと、それはまた別のお話。だって、僕にとってなによりも大事だったのは、ビートルズ(ソロ含む)とスプリングスティーンとストーンズだったわけで、彼らは、僕が知るずっと前から、実にたくさんの作品を発表しており、とにかく僕はそれらを聴きたくてしょうがなかった。さらに、いろいろ調べてみると、60年代や70年代には、彼らの音楽以外にも、光り輝くような名盤がざっくざっくあることに気づいてしまった。こうなったら、もうダメである。僕の心は、ロックが最も幸福だった時代へと飛んでいき、とてもリアルタイムなアーティストに、大事な小遣いを使うわけにはいかなくなった。
さてと、ここで、中学入学から高校卒業までの間に(1982.4~1988.3)、僕がもっともよく聴いたリアル・タイムなアルバムを10枚選んでみたりする。<条件:アーティストひとりにつき選べる作品は1枚。基準:「とにかく当時よく聴いた!」ということ>
・ビリー・ジョエル『An Innocent Man』
僕らの世代にとって、偉大なる洋楽の入口。みんな大好きだった。
・ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『Sports』
自分で買ったのは次作の『Fore!』だけど(買ってんじゃん)、やっぱりこっちかな。
・ブライアン・アダムス『Reckless』
前作『Cuts Like a Knife』の方が好きだけど、あれは1年遅れで聴いたから。残念。
・ジョン・クーガー・メレンキャンプ『Scarecrow』
アメリカン・ロックが好きだった。最初で最後の来日公演を観れたのは、いい想い出。
・ディープ・パープル『Perfect Strangers』
とにかくリッチーが大好きだった。ライヴ初体験もパープル。1985年5月16日。
・プリンス『Parade』
ヒット・チャートの延長で、このときプリンスが聴けたことを幸運に思う。
・ローリング・ストーンズ『Dirty Work』
発売日を指折り数えて初めて買ったストーンズのアルバム。聴きまくり。
・ジョン・レノン&ヨーコ・オノ『Milk & Honey』
発売日を指折り数えて初めて買ったジョンのアルバム。ジョンの曲だけ聴きまくり。
・ポール・マッカートニー『Pipes of Piece』
発売日を指折り数えて初めて買ったポールのアルバム。もう聴きまくり。
・ジョージ・ハリスン『Cloud Nine』
発売日を指折り数えて初めて買ったジョージのアルバム。聴きまくり。
・ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』
すべてを忘れて、ただひたすらに聴き続けた…。
ひぃふぅみぃ…、あれ1枚多いな。まぁ、いいや。どれも今も大好きなアルバムだったりする(パープルは除く)。で、今でこそ全部持ってるけど、このなかで当時自分の小遣いで買ったのはといえば、 ジョン、ポール、ジョージ、ストーンズ…だけ(スプリングスティーンを買うようになるのは次作以降)。あとはどれも、友達にカセット・テープに録音してもらって聴いていた。ヒューイ・ルイスは齋藤くんに、ジョン・メレンキャンプは田中くんに、ディープ・パープルは久保寺くんに、ビリー・ジョエルは小山くんに、そしてスプリングスティーンは小野田くんに録ってもらったんだったな。みんな、あのときはどうもありがとね。えっと、元気にしてますか?今も音楽聴いてるかい?ちなみに、ブライアン・アダムスとプリンスは、レンタル・レコード屋で借りた。
僕が本当によく聴いたリアルタイムなアルバムって、せいぜいこのくらいかもしれない。あっても、あと数枚かな(上に選んだアーティスト達の他の作品はよく聴いたけど)。他にもたくさんのアーティストのたくさんのアルバムを聴いたけど、それほど夢中にはならなかった。ラジオやテレビで聴ければ、それで十分だった気がする。思えば、僕は10代という(ある意味で特別な)時間を、ひたすら60年代と70年代の名盤を聴いて過ごした。リアルタイムのミュージシャン達とは遊びでしかなかったけど、70年代までの音楽に対しては真剣だった。ボブ・ディラン、ザ・バンド、C.C.R.、エリック・クラプトン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ジャニス・ジョプリン、ドアーズ、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤング、レッド・ツェッペリン…などなど。とにかくすべてが素晴らしく思えた。これ以上のものなんて、この世に存在しないとさえ思っていた。そんなことないんだけどね。
…と、ずっと後ろを振り向いたまま、今の今まできてしまった感は否めないな。でも、しょうがないんだよ。だって、僕にはどう聴いたって、“Layla”とか“Travelin' Band”とか“Sunday Morning”の方がかっこよかったんだから。そうなったら、そっちを聴いてしまうでしょ?ねぇ?