Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

“The E.Street Shuffle”が流れる夜に…

2007年05月06日 | diary
 雨の連休最終日。友人は帰り、僕はなんとなくもうひと眠りして、ぼんやり起きてみたら、外はまだ雨が降ってたりする。そんな雨の連休最終日だったりする。

 昨日は、オンボロになった僕の自転車を少しでもましにするために、横浜の友人宅へ。まず、あと一歩でバーストしそうなタイヤを交換し、あまりに汚れた箇所をバラして、掃除して、磨けるところはピカールでひとつひとつ磨いた。大事な部分は友人に任せ、僕はブレーキの金属部分とかを磨いたりした。すると、オンボロかった僕の自転車も、手をかけた分は、ちゃんときれいになった。それから、友人と友人の彼女と3人で、サイクリングに出かけた。途中で遅いお昼を食べて、小高い丘を登り、かつて友人と僕が通った大学まで走った。門の近くにアイスクリーム屋ができていた。そこでアイスを食べてから大学内に入り、昔話をしながら、キャンパス内を歩いた。

 懐かしい空気を包まれながら、いろんなことを忘れていることにも、気づかされた。あの頃は、いつもどんなことを考えて、毎日を過ごしていたんだろう?春らしい風が吹き、猫の鳴き声がした。あの頃に僕が感じていたであろう、ひねくれた感情のもつれや、心の機微は、僕が卒業した今も、この構内のどこかで、あのときの姿のまま、風に吹かれているのかもしれない。そんな気が少しだけした。でも、僕にはもう、それらの多くを思い出すことができなかった。まぁ、それくらいでちょうどいいのかもしれない。思い出したら、けっこう愕然とするかもしれないし。

 大学で友人たちと別れ、向かい風の中を江ノ島まで走った。そして、友人の忠告を守り、自転車を、玄関の中に入れた。

 で、その夜、結局、僕は飲みに出かけた。茅ヶ崎駅で待ち合わせ、3人で駅近くの居酒屋に入った。彼らは僕に話したいことがあるみたいだった。それは僕の仕事に関することのようでいて、実際はそうじゃなかった。それが、僕には、ちょっとだけやっかいだった。僕はその中にある誤解のいくつかを解くことになった。あまり気がすすまないことだったけど、そうしてしまえば、それはそれでよかったのかもしれない。

 ひとりは帰り、ひとりは僕の家に泊まっていくことになった。僕らはレコードを聴き、お酒を飲み、あれこれといろんな話をした。その中には大切な意味を含んだものもあった。ブルース・スプリングスティーンのセカンドを聴きたいと言ったのは友人だった。でも、朝起きたら、彼はそんなことは忘れていた。まぁ、説明したら、思い出してたけど。

 で、今朝は雨がしっかりと降っていた。友人は僕に親子丼をおごってくれ、僕は彼に傘を渡した。そんな連休の最終日。外は今も雨が降っている。