Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Asylum Street Spankers

2006年09月18日 | diary
 お仕事絡みながら、昨日はアサイラム・ストリート・スパンカーズのライヴを観た。もう最高。とても楽しかったし、音楽的にも素晴らしかった。アメリカン・ルーツ・ミュージックを根っこにもったバンドなんだけど、メンバーがほんとに芸達者でねぇ。おっかしなことをいっぱいやってくれるから、会場は大盛り上がりだった。

 ときおり曲の途中ではさまれるロック・クラシックスには、みんな大喜び。ブラック・サバスとかレーナード・スキナードとか、名曲のワンフレーズを、それはそれはふざけた調子ではさみこんでくる。セックス・ピストルズの“Anarchy in the U.K.”がいい感じのコール&レスポンスになったもんだから、つづけてレッド・ツェッペリンの“Misty Mountain Hop”をやったんだけど、こちらは客席が誰も歌えなかったりして、バンドから「おいおい、レッド・ツェッペリンだぞ」みたいなこと言われてた。これもアメリカじゃきっとすごいことになってんだろうね。この日はメンバーのひとりの誕生日だったんで、しっかりビートルズの“Birthday”もやってくれた。

 終盤では彼らの曲である“Beer”を、会場一体となって♪ビールビールビールビールうぃーうぉんとびーる♪の大合唱。この日のライヴを象徴するシーンだったと思う。ちょんまげのズラをかぶったメンバーがシコを踏んで客席にダイブしたり、アンコールにも何度も応えてくれたり、バンドも観客もみんなが笑顔で楽しんでいた。そんな気のおけない雰囲気がとても心地良かった。

 「底抜けに楽しいアメリカ“庶民”音楽の底力」(?)みたいなもんが、このバンドにはある。もしあなたが気取った人間じゃなければ、きっとスパンカーズのライヴを気に入ってもらえると思う。でも、今夜の横浜公演はソールド・アウトとのこと(当日券については不明)。残念だなぁ。ビール飲みながら、ピザをかじりながら、もっとたくさんの人に観てもらえたらいいなと思う。

おばぁ

2006年09月17日 | diary
 昨日は、ばぁちゃんがうちにやって来た。98歳なのにとても元気だ。サングラスが欲しいと言うのでメガネ屋へ連れていくと、ひとつひとつかけては鏡をのぞきこみ「あたしは顔が長いから、レンズは少し大きめなのがいいのよねぇ」とつぶやいてたりする。店員が「こちらが今の流行でして」などと言うと、「流行りなんて関係ないのよ。あたしに似合うのが欲しいの」と、実にもっともなことを言ったりする。エレベーターを待てば「遅いわね。階段でいこうか?あたし、階段ははやいのよ」と言い、売場をあれこれと物色しては「あんたが結婚するとき、なんかお祝いを買わないといけないと思ってね。今いろいろ見てたのよ」と言ってくる。「ばぁちゃん、まだその必要はないよ。俺が嫁さんもらうのと、ばぁちゃんが100歳になるのと、どっちがはやいかね」と僕が言うと、ばぁちゃんは楽しそうに笑った。

 ばぁちゃんは確か明治の生まれだと思う。明治、大正、昭和、平成。その間、日本ではあらゆるものに対する価値観が、大きく変わった。そうした変化のすべてを、ばぁちゃんはその目で見てきた。で、今もサングラス越しに見ているだと思う。

 僕の部屋に飾られたビートルズのポスターを見て、「どれがあんただい?」とばぁちゃんが言った。「俺はいないよ。ばぁちゃん、彼らはイギリス人なんだ」と僕が言うと、「あぁ、そうかい」とばぁちゃんはなんでもないことのように頷いた。ばぁちゃんにしてみたら、きっとビートルズもたいしたことないんだろうな、と思った。

 ずっとずっと、長生きしてくれよ。ばぁちゃん。

Home Grown

2006年09月16日 | diary
 仕事から帰っても、コンポは直ってなかった。静かな部屋で食事をし、静かな部屋でぼんやりする。テレビをつけてみるが、面白くない。そんなわけで…

 飲みに出かけた。
 
 なじみのアナログ・バーへ。同世代の顔見知り(自分より3つくらい下かな?)がいたので、あれこれと音楽談義をしたり、マスターになんでも修理してくれるというお店を教えてもらったりする。それから「この前これ買ったんだけどさ。俺にはちょっとカントリーっぽかったな」と、ジョニー・リバースの『Home Grown』を見せてもらった。ハンドメイドないい感じのジャケが好印象で、「もし聴いてよかったら僕が買い取りますよ」と提案し、さっそく試聴会。するとこれが、ジャクソン・ブラウンやキャロル・キングなどのいろんなカヴァーが入っいて、かなりツボな内容。シンガーソングライター的なサウンドがすごく心地良い。「あたしもこういうの好きだなぁ」と顔見知りさんにも好評。「これからの季節に良さげだよねー。決まり!俺これ買います」と言うと、マスターは「あげるよ。そういう人が持ってた方がいいから」と気前のいい返事をしてくれた。来てよかったと思った。

 それにしても、ジョニー・リバースというと、“Memphis”などのロックン・ロール・クラシックスのカヴァーで大ヒットを連発してたというイメージが強いので、これを聴いたときは同名異人かと思った。でも、そんなことはなく、しっかりご本人だったみたい。元々センスのいい人だとは思ってたけど、どうやら想像以上らしい。今度、他のアルバムもさがしてみよう。

 あと、昨日のもうひとつのびっくりは、ジャクソン・ブラウンの実弟=セヴリン・ブラウン。モータウンからのデビュー盤とセカンドを聴いたけど、これもすんごくよかった。兄のジャクソンとはまた違う個性。サウンドはもちろん、長髪にビールをもってニカッと笑っているジャケ(セカンド)からも、それは窺える。きっと多くの場合、弟の方が奔放に育つのだろう(なんとなく)。

 ジョニー・リバースを抱えて、途中でメールをしつつ、ついでにフジスーパーで買い物もしつつ、夜道を歩いて帰った。薄いニットの帽子をかぶってても、汗ひとつかかなかった。部屋について、スーパーで買ったお刺身とビールをテーブルに並べて、ダメ元でコンポをスイッチを入れた。すると…

 おー、直ってんじゃん!

 うーれーしー。おかげさまでジョニー・リバースを聴き直しつつ、ひとり2次会をすることができたのだった。めでたしめでたし。

When the Music's Over

2006年09月15日 | diary
 ずっと調子が悪かったうちのコンポ、どうも…、ひょっとすると…、壊れたっぽい。今朝トム・ペティを聴いてたら、突然音が切れて、うんともすんともいわなくなってしまった。しばらく待ったら復活してくれるといいのだけど…(以前にそういうことがあったもんで)。

 しかし、壊れてもちっとも不思議じゃない。というか、よくぞここまでもったとさえ思う。購入から15年(最初は実家のリビングに置かれていた)。僕のものになって12年。このコンポは本当によく働いてくれたと思う。とりわけ、自由気ままな生活をしていた7年間はとにかく暇だったから、朝起きてから寝るまで、僕が家にいる限り、コンポは休むことなく動きつづけた。さぞや辛かったことだろう。あー不憫だ。力尽きたところで、なにも不思議じゃないし、文句も言えない。もしこのコンポが僕に労災を申請してきたら、甘んじて受け入れると思う。

 でも、どうせならドアーズの“When the Music's Over”がかかっているときに壊れてほしかったな。…ってまぁ、そんなことはどうでもいいんだけどね。

 さて、困ったな。音楽が聴けないと、部屋でなにをしてればいいのだろう?

食欲の秋

2006年09月14日 | diary
 涼しくなってきてる。昨日は厚手の掛け布団を出した。今朝は起きがけにパーカーを羽織った。そして、エリック・カズの『If You're Lonely』を聴いている。このアルバムには、優しいというよりも、さびしくなるような歌がたくさんはいってたりする。

 で、秋かよ、と思う。

 アサイラム・ストリート・スパンカーズという爆笑バンドが来日したもんで、週末に用意されているはずの3連休は全部仕事。でも、どれも夕方からだし、スパンカーズのライヴも楽しみだし、あまり苦にはならない。休みはもちろん大好きだけど、忙しいのも種類によっては嫌いじゃない。

 エリック・カズが終わったんで、ジョン・セバスチャンの『Tarzana Kid』をかける。つくづくしみじみとあったかい。セバスチャンのアルバムではこれが一番好きだ。だから、ジャケットには今年4月にもらったサインが書かれてたりする。

 で、やっぱり秋なんだな、と思う。

 「もう鍋とか平気だよ」なんて思ってみたりする。「ビールもいいけど、燗をつけてくれてもいいよ」と思ったりもする。えっと、誰に言ってんだろね?

 つまり、腹がへってきたんだと思う。朝ご飯にしよう。そうしよう。

ハッピー&アーティがやって来る!

2006年09月13日 | diary
 ここ数日書こう書こうと思っていて、なぜか朝になると書くの忘れちゃってた大事なこと。

 ハッピー&アーティ・トラウムがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

 すーげーなー。まさかこの2人のライヴを日本で観れる日がくるなんてね。腰が抜けちゃうよ。チケットは、横浜と下北沢の公演を押さえた。やっぱり行っちゃう2daysなのだ。それにしても、11月から12月にかけての1ヶ月は忙しい。ライヴ7本(ハッピー&アーティ2days、ジョアン・ジルベルト、クラプトン2days、ビリー・ジョエル、U2)。これにお仕事ライヴが数本。こんなラッシュは、ポールの初来日以来かもしんない。ま、あのときはポールだけだったけど。で、来年になればThe Whoとディランだよ(多分)。こちらは通いつめないといけないしな。あー大変だ。

 ちょっと冷静さを欠いてる気もする。行かないときは何ヶ月も誰も観ないのにね。

 ハッピー&アーティといえば、今もウッドストックで暮らしているわけだけど、60年代のはじめにはNYのグリニッチ・ヴィレッジにいて、そこでディランとも知り合っている。当時のヴィレッジでは、フォーク・リバイバルに限らず様々な種類のアートが混在していて、僕が好きなミュージシャン達もたくさん活動していた。ジョン・セバスチャンやエリック・アンダーソン、フレッド・ニール、カレン・ダルトン、ジェフ・マルダー、マリア・マルダー、ジム・クウェスキン、フィル・オクス…。みんなデビュー前で、夢と野心をもっていた。そこからそれぞれがそれぞれの道を歩んで行くことになる。

 ハッピー&アーティ・トラウムのアルバムを初めて聴いたのは、下北沢の先輩の家だった。ゆったりとした温かみのあるサウンドに、僕は深い感銘と大きなショックを受けた。このアルバム『Happy and Artie Traum』は、僕が聴く音楽の方向性を大きく変化させることになった。そこには忘れ難い“Going Down to See Bessie”の美しいカヴァー・ヴァージョンが収められていたし、他の曲もどれも言葉にならないほど素晴らしかった。

 ハッピー&アーティは今もウッドストックで暮らしている。豊かな自然があり、そこで曲を作り、小さな町のライヴ・ハウスで歌っている。近所にはジョン・セバスチャンやガース・ハドソンも住んでいて(他にもたくさん!)、電話をすればみんなが集まってくるという。

 音楽があって、仲間がいる。そんな人生を、僕は本当にうらやましいと思う。

9.11

2006年09月12日 | diary
 2001年9月11日。ずっと楽しみにしていたボブ・ディランの新作『Love and Theft』が店頭に並んだ日。僕はすぐに買いに出かけ、家でくり返し聴いて、そのあまりの素晴らしさに心底まいってしまった。「ディランはついにこれほどまでの境地に辿り着いたのか!」と、その前人未到な作品の感動を何人かの友人にメールで伝えた。ところが、夜遅くになっても誰も返事をかえしてこない。「ったく、みんななにしてんだろうねぇ。ボブ・ディランの新作が出たっていうのにさぁ。ぶつぶつぶつ…」と自分勝手なことを思いつつ、23時過ぎに実家に電話をすると…。「はやくテレビをつけなさい!」。お袋の興奮した声が僕にそう言った。

 あんな映像を見たのは初めてだった。あまりのインパクトの強さに、声を失い、それから胸が苦しくなった。なにもかもが常軌を逸していた。そして、「あぁ、ディランなんか聴いてる場合じゃないんだな」と思った。

 4日後、音楽仲間である先輩の結婚パーティがあった。その日の午前中、『America:A Tribute to Heros』という募金を呼びかける追悼番組が放送された。オープニングに登場したのはブルース・スプリングスティーン。このとき初めて名曲“My City of Ruins”を聴いた。

 冷たい黒い地面に赤い血の海
 その上に雨が降っている
 教会の扉が吹き開けられ
 オルガンの音が聞こえてくる
 でも集会にはもう誰も集まってこない
 廃墟と化した僕の街

 それは祈りのような歌だった。直接事件のことを歌ったわけじゃないのに、まるで書き下ろしたかのようにぴったりだった。後になって歌詞の内容を知り、余計にそう感じるようになった。

 今、ふたりが眠っていた枕は
 ダーリン、涙で濡れているよ
 甘いキスもしないで出て行った君は
 僕の心を持ち去ってしまった
 僕の魂は失われてしまった
 友よ、どうか教えてほしい 
 どうやってまた始めたらいいのか

 結婚パーティを控えた先輩は、きっと慌ただしくしていて、この番組を観れていないだろう。後で録画したビデオを貸そうと思った。

 そろそろ出かける準備をしようと着替えはじめたとき、聴きなれた声で、耳に馴染んだメロディが聞こえてきた。ニール・ヤングが“Imagine”を歌っていた。それは世界中の人の心を鷲掴みにする演奏だった。僕は茫然とした気持ちで立ち尽くし、じっとテレビに映るニールの横顔を眺め、彼の歌声に耳を傾けた。そのとき電話のベルが鳴った。「すぐにテレビをつけろよ!今、ニール・ヤングが“Imagine”歌ってるんだよ。やばいよ」。数時間後に結婚パーティを控えた先輩からだった。

 あれからもう5年がたったのか。昨日のニュースを見ながら、亡くなった人達のことを思いながら、僕はあのときのことをいろいろ思い出していた。そして、この5年間で、自分も少しはいい人間になれてればいいのだけど、と思ったりした。

Lonely Teardrops

2006年09月11日 | diary
 ちょっと飲み過ぎて、ちょっと寝坊した。ふぅー。

 地元で地元の友人と飲んだ。店に入るとどっかの誰かが歌う“Mansion on the Hill”がかかっていた。「これってスプリングスティーンの曲なんだよね」と僕が言うと、「ほんと?じゃ、ここに入ってよかったわけだね」と友人は楽しそうに言った。僕らは乾杯し、ワニの唐揚げを食べた。酔っぱらって、ずっと音楽の話をした。友人が僕にシングル盤を3枚くれた。ポニーテイルズの“Born Too Late”、アーサー・アレキサンダーの“You Better Move On”、ジャッキー・ウィルソンの“Lonely Teardrops”。いつまでも心に残りつづけるロマンティックな名曲達。どうもありがとう。

 シングル盤はとても楽しい。その時代の空気がたっぷり詰まっていて、ターンテーブルにのせるだけで、それはまるで魔法のように、僕らをあの時代へと連れて行ってくれる。僕はその3枚のレコードをしげしげと見つめ、「シングルってほんといいよね」と言うと、友人は「ほんとにいいですよぉ」と僕の10倍くらいはしみじみと言った。心がこもっているとは、こういう言葉のことを言うのだと思った。

 「しかもですよ」と友人はつづける。「この“Lonely Teardrops”はイギリス盤ですから」。「うそ?ということは、これはリンゴ・スターが買ったレコードかもしれないわけだね」。そんなしょーもないことを僕が言うと、友人は力強くうなずき「そうなんですよ。ひょっとするとジョージかもしれないよ」なんて答えが返ってきたりする。アホだけど…、幸せでもある。

 リンゴはジャッキー・ウィルソンが好きだったからね。それだけのことなんだけどね。

 昼間は海でごろごろして、夜はビールを飲んだ。音楽の話をたくさんした。そんな週末だった。

グランジが僕の横を通り過ぎたとき

2006年09月10日 | diary
 起きがけにパール・ジャムを聴く。『Rearviewmirror』。ベスト盤だけあって、さすがにいい曲が揃ってたりする。かっこよくてまいってしまうな。

 僕はグランジをほとんど聴かずに通り過ぎてしまった。ニルヴァーナの『Nevermind』でさえ、一度も聴いたことがない。パール・ジャムの初期のアルバムのいくつかは、発売時に聴いた。『Vs.』とか『Vitalogy』とか。でも、聴き込むことはなかった。多分、サウンドの問題だと思う。あのときは、殺伐としたギターのディストーションが好きになれなかった。その頃の僕は少しロックから離れていて、オーティス・レディングやサム&デイヴなどの古いソウルをよく聴いていた。スティーヴ・クロッパーの多くを語らない、でも音楽を知り尽くしたギター・プレイに心酔していた頃だ。

 だから、グランジなんてお呼びじゃなかった。でも、今聴くといいね。パール・ジャムはすごくいいと思う。

 パール・ジャムの『Ten』もニルヴァーナの『Nevermind』も発売されたのは、確か僕が大学2年生のときだったと思う。今思い返してみても、まったく激しい音を求めていなかった時期だった。大好きなニール・ヤングでさえ、この当時に出たライヴ・アルバムは音がラウド過ぎて好きになれなかった。これも今聴くといいのかな?どうなんだろな。ま、いいや。そんなこんなで、自分とはまじわることなく通り過ぎていったグランジであった。

 そんな僕がまたエッジのたったうるさい音を聴きたくなったのは、大学を卒業して社会人になったときだった。しかし、このときもグランジを聴くことにはやっぱりならなかった。今でもよく覚えている。まだ入社して間もなかった僕は、みんなよりも早く会社に来てあれこれと仕事の準備をしていた。すると少し遅れて出社してきた先輩が、自分の机にかばんも置かずに僕のところまでやってきて、「おい、カート・コバーンが自殺したぞ」と言った。びっくりした。僕が思わず声をあげたため「MIYAIくん、ニルヴァーナ好きなの?」と訊かれた。「いえ、実は聴いたことないんですよ」と僕は答えた。

 それで、結局、今もまだ聴いていない。きっと、このときに聴くきっかけを失ってしまったんだと思う。その代わりといっては語弊があるけど、この年にグリーンデイの『Dookie』が発売され、僕はこの単純明快なポップ・パンクをとても気に入った。翌年に発売されたセカンド・アルバムは発売日に買ったくらいだった。

 すべてがついこの間のことのように思える。でも、もう10年以上前のことなんだね。まいっちゃうね。

ころころ

2006年09月09日 | diary
 The WhoのTシャツを着て、ジェイムス・ブラウンのレコードを聴く土曜日のお昼前。この後にビーチ・ボーイズをかければ、2日遅れのキース・ムーン追悼になるかと。♪ばーばーばーばーばーぶれん♪今日はいい天気になってよかった。海に行って、空を見上げてこよう。

 一緒に働いていた人が、この夏に2人辞めた。で、新しい人が2人入ってきたんだけど、そのうちのひとりは以前からの知り合いだった。うちの会社からすぐ近くのガーデニング・ショップでも働いてたりする。お昼を食べた後、ちょっとそのガーデニング・ショップに立ち寄った。すると店長がボブ・ディランTシャツを着ていて、店内にはビートルズのホワイト・アルバムが流れていた。いい店だと思った。

 僕が「上半身を鍛えたいんです」と言うと、「これがいいっすよ」とサーファーでもある店長はなにかを転がす真似をした。「ほら、こういうやつあるでしょ。知ってます?」と言われるが、今ひとつよくわからない。どうやら両手でもって床でコロコロやる健康器具らしい。「これを1日100回やるの。バネがついてるから自動的に戻ってくるし楽ですよ。10日で体が変わります」とのこと。ほんとかよぉーと思っていると、「あたしも買いました」とうちの新入りが言った。「値段も1,500円くらいでお手頃だし、いいんじゃないかな」とのこと。でも、「あたしは飽きてやめちゃいましたけどね」とのこと。ほらね。結局、問題はそこなんだよなぁ、と思ったりする。「つづけやすい方だよ。テレビ観ながらできるし」と店長。「この人あんまりテレビ観ないから」と新入りが僕を指差して言った。確かにね。

 ま、いいや。ホームセンターやでっかい薬局で売ってるみたいだから、今度見てみよう。