Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

名古屋も行こうかなぁ…

2006年03月25日 | diary
 もう、なんて偉大なんだろう。すべてが素晴らしすぎる。

 というわけで、昨日もひじょーにいいライヴだった。前半はセットリストを大きく変えてきて驚かされた。いきなりオープニングから違うんだもんなぁ。頭がしらんだよ。キースのギターはより鋭利になっていて、もうやばいのなんのって。もちろんミックもチャーリーも。初日を観たときは、一抹の不安材料だったロニーも、昨日は問題なし。前回の来日公演で時折みられた、ちぐはぐな印象はまったくなく、バンドが渾然一体となってフィナーレまで突き進んでいく。こうして、僕らは「ローリング・ストーンズを観た!」という気持ちになれる。今回の来日公演の醍醐味って、この辺にあるんじゃないかなぁと、ちょっと思ってみた。

 例えば、ポールのライヴだと、ポール自身の調子良ければどうにかなっちゃう。もちろんバックの演奏も大事だけど、いくら彼らがいい演奏をしたとしても、肝心のポールがずっこけてたらどうにもならない。それと同じ意味で、ストーンズの場合だと、やっぱりミックとキースのどちらかじゃ駄目なんだと思う。2人の調子が良くないといけないんだと思う。

 過去のストーンズの来日公演って、ミックは常にいい状態だったと思うのだけど、キースがよかったことってあんまりなかった気がする。サポート・メンバーがサウンドの骨格を作っていて、キースの弾くギターが装飾みたいに僕には聴こえた。弾いてはやめて、やめては弾いてをくり返すキースの横で、ミックとコーラス隊がホーン・セクションの演奏をバックに揃いのステップを踏んでたりして、まぁこれは困ったことになったなぁと、僕は思っていた。言い訳をさせてもらえるなら、これが僕のここ数年のストーンズに対するストレスの原因だったと思う。異論はあるだろうけど、僕はそう思っていた。

 でも、今回の来日はここんとこが今までとは全然違うわけでね。あのミック・ジャガーとキース・リチャーズが、2人揃って調子がいいのだから、これはもう大変なことだよ。しかも、ミックはこれまでで一番というくらいの絶好調ぶり。キースの場合、今がベストなプレイかはちょっとわからないけど、キースはハートで弾く人だからね。すごくいきおいがあるし、フレーズのひとつひとつから、あのとんでもなくケタはずれな存在感がビシビシと突き刺さってきて、ただただ圧倒されるばかりだ。

 結局、ミックとキースががっちり噛み合わないと、本当のローリング・ストーンズにならないんだなぁとつくづく思った。そして今回、そんなストーンズを僕は観ることができたのだ。なんだか、前回の横浜アリーナ公演のときみたいな気持ちだな。あのときも同じように思ってた。

 まさかこんなにすごいツアーをしてるとは思ってなかった。甘く見てた。完全に圧倒された。ローリング・ストーンズは本当にすごい!…そして、僕は胸が痛い。ここ数年、疑心暗鬼な気持ちになって、信じきれなくて、何度か失礼なことを言って、本当にごめんなさい。