Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

キース・リチャーズのギターを聴きに行こう

2006年03月23日 | diary
 もぉー大満足だった。キース、弾きまくり。最高。新作がツイン・ギターを前面に押し出したサウンドだったから、期待してたんだけどまさにその通り。硬質な音もそのままに、かなり攻撃的な演奏で、最初から最後までずーっと興奮しっぱなしだった。

 で、やっぱりストーンズは特別なんだなぁと。

 だいたい、開演を待つときの気持ちが、その辺のバンドとはわけが違う。不思議な感慨が胸にふつふつと湧いてくるのを感じる。わくわくしてしょうがない。個人的な思い入れなんだろうけど、こういう気持ちになれるバンドってやっぱり限られているし、貴重だなぁと思う。セットリストをなにも知らないで観たのもよかったな。有名な曲もレアな曲も、いちいち「うぉーまじかぁー」となってしまう。冷静でいられる時間がない。

 でもね、なにがよかったかってったら、そらもうキース・リチャーズですよ。コード・カッティングもソロも、歌も、しゃべり方も、歩き方も、しぐさも、すべてが「これぞキース・リチャーズ!」ってくらいかっこよかった。あの感じは誰にも真似できない。キースはキースでしかあり得ない。
 
 キースはずっとギターを弾いていた。当たり前のことだけど、そのことに僕はひたすら感動していた。特に前半などは、キースのギターが常にサウンドの重要なポジションを占めていて、そのインパクトは本当にすごかった。そして、とにかく手を抜かない。例えばミックと客席とのコール&レスポンス。ミックのシャウトにつづけてキースが合いの手のようにギターをギュギュンと鳴らすんだけど、こういうところもすごくバンドって感じがして、たまらなかったな。ホーン・セクションの演奏にギターの音がかき消されるシーンもあったけど、そういうときでも、キースはカッティングの手をゆるめなかった。そんな姿がとても美しかった。

 体が勝手に動いて、思わず声をあげた夜だった。今も喉ががらがらだったりする。サポート・メンバーが少しも気にならなかった。ステージには巨大なセットが組まれていたけど、僕にはなんの効果もなかった。僕の心に響いたのは、ローリング・ストーンズの演奏。ただそれだけだった。だから、最高だった。

 できることなら、たくさんの人に足を運んでほしい。今回のストーンズは、かなりやばいから。