サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

緑のキス

2009-05-11 18:46:04 | Weblog
 日曜日はブラジルも母の日で、あっちこっちで母の日商戦も。
 ブラジルの母の日は、クリスマスやカーニバルに続いて、結構みんなお母さんを慕って家族で集まるようだ。日本よりもその傾向が強いように感じるのだけれど…

 幼稚園に通う子どもからは母の日のプレゼントをもらいました。

緑のキスマークが印象的です。
 と、ブラジルの人々や子どもに教えられ、珍しく私も母に電話をしました。ブラジルのノリで「おめでとう!」というと、母は「何のことだ??」と最初あせっていました。

野生のトマト

2009-05-10 17:59:36 | Weblog
 セアーザ(中央卸売市場)のフェイラに連れて行ってもらった。えらい長いフェイラだった。

 とりたてて変わった野菜はなかったのだけれど、「トマト・フランセーズ(フランスのトマト)」と名付けられた野生のトマトを発見。


 試食させてもらうと、普通のトマトの味とはかなり違う。見た目もトマトらしくない。限りなくフルーツに近い。パッションフルーツに似た酸味がある。ジュース用という記載もあるけれど、これならまさにフルーティーなトマトジュースになると思う。日本でトマトジュースは好きではなかったけれど、あのトマトジュースはほんとうに普通のトマトをジュースにしたような味だったから。もしかして、日本のトマトジュースを考えた人は、この南米の野生のトマトジュースを懐かしんだのかもしれない。
 しかし、なんでフランスのトマトなのかな?ちょっと珍しくてコジャレているとフランスがつくのかなあ?
 トマトは南米原産ということで、田舎で暮す人によると、ブラジルでは季節になると自然と庭でニョキニョキとトマトの芽がでて、実をつけるそうです。まさに野生のトマト。すごく香りがいいそうです。もっとブラジルの大自然に身を置きたいなあ・・・

カップヌードルの露天

2009-05-09 18:03:38 | Weblog

 電車の駅の通りがかりで、日清カップヌードルの露天をはじめて見た。
 結構お客さんがいるようだ。さながら立ち食いラーメン。
 その場でお湯を入れてもらって食べれるようだ。
 1個2レアル(90~100円)。肉、海老、鶏、野菜、チーズ味くらいがスーパーでもよく売っている(もっと種類があったかも)。
 全部食べたことは無いけれど、飛行機で食べたアメリカ産のカップヌードルは味けが足りない感じがして、それに比べるとブラジルの方が味気があるけれど、うま味は日本のカップヌードルに劣る気がする。
 ブラジルのカップは硬いプラスチック製で、日本の発泡スチロール製よりもなんか高級な感じがする。印刷も色とりどりでもっとカラフルな気がする。イメージを大切にしている感じです。

3ヶ月前からサンパウロに暮らすトルコ人

2009-05-08 17:33:35 | Weblog
 一軒の肉屋さんに入って、肉のショーケースをのある部屋の奥へ進もうとした。
 すると、店の入り口から愛想よく店員さんが近づいてきた。
 肉を見て、気になることがあったから、いくつか質問したけれど、なんとなく反応が鈍い気がした。なんとなくたどたどしいポルトガル語。

 すると、その店員さんが、自分から「君たちは日本人か?」と聞いてきた。「そうだ」と答える。「俺はトルコ人で、3ヶ月前に来たばかりだ」と言う。なるほど、だからポルトガル語がまだつたないわけだ。話していても、まだ私以上に語彙が少ない。

 その肉屋さんはレバノン人が経営者で、従業員としてトルコ人が働き始めたようだ。いずれにしても、彼の顔はブラジル人として見て全く違和感が無く、少々ポルトガル語の反応が悪いとはいえ、言われなければ、普通のブラジル人だと思い続けていた。もし、東洋人の顔でポルトガル語がつたなかったら、いかにも外国から来たと分かってしまう。その点、ヨーロッパからアフリカ、インドあたりまでの国々からブラジルに来る人は、見かけだけなら黙っていれば特に目立つことはない。

 そのトルコ人はポルトガル語はつたないものの、結構おしゃべりだ。「日本にはトルコ人がたくさんいる。日本の女の人と結婚しているよ」と言う。そういえば、私も日本でトルコ人がアイスクリームのデモンストレーションをしているのを見たことがある。新潟県のトルコ文化村にも行った!確か日本とトルコは日露戦争以来のいい関係だったような?

 レバノン人はオスマン・トルコの支配が気に入らなかった人がいたわけだけど、ブラジルでレバノン人にトルコ人が使われている。
 
 ともあれ、このトルコ人には生きる力を感じた。あと2年もしたら、自分の店を開けているような気がする。何人か知らないけれど、中東近辺の人は商才というか、開拓精神が旺盛に見えます。

↑アラビア文字で表示された肉の袋。ブラジルで生産されたけれど、しているのはアラブ人のお店のようです。特有の肉の裁き方があるのだとか・・・こだわりのある人がいるようです。

レバノン料理屋さん

2009-05-07 18:10:21 | Weblog
 久々にレバノン料理屋さんへ。我が家の外食の中では今のところ高級外食だけれど、調べたいことがあり・・・

 こんなお皿が出てくるとエキゾチックな気分に。お昼には私たち以外にたった2グループのお客さんしかいなかったのだけれど、一つのグループは完全にレバノン系(アラブ系)の顔をしている。普通に見たらブラジル人だけれど、集団になるとかなりの特徴。彼らを見ているだけでエキゾチック。

 レバノン料理はヨーロッパじゃあダイエット食としても紹介されているとか。肉料理だってあるけど、確かに香味野菜や香辛料を混ぜて肉料理が作られているし、なんてったって、キーべ・クルー(キッビ・ナッイーェ)といわれる生肉を食べたりして、なんとなく健康志向なメニューの気がする。キーべ・クルー(写真の皿の中央)を薄いパンにはさんで、ミントの葉っぱとタマネギとオリーブオイルでいただくと、結構病みつきなおいしさ。日本でいえば手巻き寿司感覚。でも和食にはない風味。胃にももたれない。
 実は、はじめてキーベクルーに出合ったときは、生肉を食べること自体が気持ち悪くて一口も手を付けられなかった。それが不思議なもので、7年もするとすっかり食べられるようになってしまった。味覚が変わったのか、脳の中にキーベクルー=おいしく魅力的という回線が出来上がったのか。さすがに子どもは先入観が無く、楽しげに食べている。
 ちなみに、写真の皿は、中央のキーべ・クルーのほか、ヒヨコマメとゴマ(タヒーニ)を混ぜたパテ、なすびとか野菜を混ぜたパテ、ヨーグルトみたいな味のおいしいチーズ。それをかなり薄型のパンにとりながら、何度も何度も食べていました。こんな食べ方でいいのかな?マナーが分かりません。
 いずれにしても、値段の問題ではなく、なぜか高級な気分にさせてくれるお皿と、食事の取り方です。
 そう、これらは冷たいタイプの前菜料理というか軽食で、ほんとはブドウの葉っぱで巻いた米や肉の料理とかも食べたかったのだけど…

バイリンガル教育にどうしてブラジルの例があまりないのだろう

2009-05-06 17:10:30 | Weblog

 ふと、思い立ったように、インターネットでバイリンガル教育を検索した。色々なページがあるようだけど、2,3個のサイトをのぞいてみた。

 そしたら、多くの研究例とか実践例があるけれど、やっぱり英語と日本語のような例の話が多い。アメリカやカナダの話題、日本国内での語学教育の話題が多いような気がした。しかも、子供が中学校を卒業するくらいまでの例が多い気がした。

 アメリカでの英語と日本語のバイリンガル教育の研究が盛んなのは納得。そもそも、アメリカには日系アメリカ人の存在もあるし、アメリカンスクールだとか日本では話題になるし、なんだかんだいっても、日本は20世紀をアメリカとの接触を密に生きてきたような気がする。

 ところで、バイリンガル教育といえば、ほんとはブラジルだって日本人にとっては最高の実験場だったわけで、今でも実験場だと思う。なんせ、100年前から日本人が数十万人やってきて、たくさんの子供が生まれ、日本語とポルトガル語を話さなければいけなかった環境。だから、グローバル化した世界で、日本人が生きるために必要なこと、語学教育のあり方なんか、本当はヒントがいっぱい転がっている。しかも、ブラジルの場合は、すでに70歳、80歳の人に、そのバイリンガル教育、国際理解教育の成果が見られる。たった15歳くらいで英語が話せただの日本語が話せただのという話題を超えて、バイリンガル環境で生きた人の人生を見ることができる。

 だけど、インターネットでは、この最高の実験場であったブラジルの例はほとんど紹介がない。もし、2世を焦点にあわせるなら、多少過ぎた時代なのかな?いや、今も、かなりの日本人女性や男性の2世が生まれている。サンパウロだけでも知っているだけで10人くらいの幼児のいる日本人(父母のどちらか)を知っている。被験者なんていうと怒られそうだけど、我が家の子供も含めて日本の外国語習得の研究者から見ると格好の被験者だと思う。
 
 たった、5,6歳でも、子供の環境によって、全く語学の習得の仕方に歴然とした差がある。そんなこといえば、性格にだって0歳の時から差がありそうだけど。
 個人的にブラジルの高齢の二世の方々を知ってみて、世界のどこで育つ子供であろうとも、日本人を親に持つ子ども(それは日本の子どもたちにもいえる)として世界で強く生きるには、言語もさることながら、実はそれ以前の生きる力、生きる意欲とか、好奇心、思いやり、両親を大切にするとかの方が重要に思うようになった。言葉は二の次かもしれない。
 あえて言えば、2世の場合(数ヶ国語を話したり翻訳梨で考えられるようになるには)、小さな子どもの時に母語、母国語に接する経験もバイリンガル教育には必要なような(程度は謎)。このことは日本では当たり前に行われるけれど、外国では気をつけないと、外国の環境が強い時間が幼児期に多すぎて日本語の環境が少なくなる場合がある。それは日本語習得には不利になることがあるようだ。もっとも、母語にまつわる言語発達の話は、言語教育に関する問題ではなくて、人間の発達のための幼児教育のテーマかもしれない。
 
 子供を育てるのにはマニュアルなんてないし、語学教育もマニュアルなんて無さそうだけど、当たり前のことだけど、子どもに愛情を持って接することが教育の原点だと思った。
 自分の都合で一緒にいながら時々子どもの話を無視してしまう私。日々改心。

寿司大量生産

2009-05-05 17:29:45 | Weblog
 サンパウロには日本人や日系の方が経営するおすし屋さんがいっぱいあって、おいしい。多分、アメリカとブラジルで食べれるおすし屋さんが日本とあまり変わらない味で食べれるすし屋さんじゃないか?なんて勝手に想像。

 ブラジルには、もう一タイプの寿司が存在する。昔から日本人移民の人が家庭や日系入植地で受け継いできたお寿司といえる。
 今でもあちらこちらの日系人の集まりでは、お弁当にも必ず入っていたりして必ず登場するのが巻き寿司といなり寿司。
 日曜日の運動会では、お客さんのために大量にみんなで寿司作り!その量に圧倒されます。お店以上の量の寿司が作られています。




運動会に参加する

2009-05-04 18:19:53 | Weblog
 サンパウロから車で30分くらいのオザスコという町の日系人会館の敷地内で、運動会があった。
 今頃じゃあ日本でも地域の人々が参加する運動会なんてめっきり少なくなってしまった感じがするけれど、こちらの運動会には2000人くらいの人が出入りして、25種目くらいの競技がスムーズに進行して、おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまでが参加していました。まさに全員参加型の運動会で、その場で気が乗れば参加して、参加賞はもらえたりするというような、和気あいあいの雰囲気。

↑こどもの日に近いので鯉のぼりが3カ所でゆれていた。
↑我が家ではゴミ箱に使っているかごに玉入れ。玉入れはなぜかどこでもだれでも盛り上がる。

↑一輪車で人を運ぶのは、ブラジルのあちこちの日系社会の運動会で見られる。面白そう!
 こんな運動会なら楽しくて、私も毎年訪れたいなあという気分に。子どもたちもみんな楽しそう。
 中学生だった時、半ば強制的な練習、水も飲まされずに炎天下の中でひたすら練習させられて、楽しむというよりは苦痛で、毎年授業がなくなることぐらいしか喜びが見出せなかったような運動会とは大違い(特に中学校)。
 ブラジルの日系社会の運動会のほうが本来の運動会だと思う。家族や地域の人がみんなで集まって楽しむ。強制ではなく、参加してみようと思える運動会。砂糖や油などの日用品が景品だったりして、何かもらえるとなると、なんとなく気合も入ってしまう。振り返れば、日本の学校では教育に運動会を使われていたように思う。本来は運動会があって、そこでみんなで運営することを年長者から学んだり、協力して食事を作ったりする必要に迫られて、結果的に自然に何かを学ぶことになるのが、運動会だったのではないか。日本の特に中学校の運動会は、どこか形骸化、しかも決していい意味での形骸化ではなかったように思う。

りんごの値段

2009-05-03 17:51:49 | Weblog
 4日ほど前から、いつも立ち寄る近所のスーパーでりんごが安売りされていた。 安くなった初日は1キロ1.99レアル(約99円)になっていて、すかさず1キロをまとめ買い。見る感じ、少し傷があって冷蔵庫に入れられているという点以外、特にまずそうにも見えず、家で食べてみると普通においしくいただけた。

 昨日はフェイラ(露天市)があったけれど、そんなにりんごが安いわけも無いことを知っているので、フェイラで買い物をする前、まずはスーパーにりんごがまだ売られているかをチェック。先日と同じ場所にあるりんごは、1.5倍に値上がりしていたので、「安くない」と子供に小声でぼやいていると、それを耳にした店員さんが、「安いのはあっちへ移動した」と丁寧に教えてくれた。
 すると、1キロ0.99レアル(99センターボ)(約51円)にまで値引きされている。4日前とそれほど変わらない品質。またもや1キロをまとめ買い。
↓スーパーのりんご

↓フェイラの一般的なりんご。これは4個(約500グラム)で3レアル(約154円)

 気分よくフェイラに向かうと、近所の日本人ママ友達に出会う。偶然、奥さんもりんごを買っていて、でも、フェイラで買ったらしく、品質は上々だけど、3個(約400グラム)2レアル(約102円)だったという。すかさず、スーパーで安かったと声を大にして宣伝する私(なんておばちゃん根性!隣の奥様は控えめな上品な奥様なのです…)。
 一緒に奥さんともうすぐ2歳の女の子とフェイラを散歩する。フェイラの楽しみの一つは、チョコチョコ試食させてもらえることで、我が家は母子ともにずうずうしく試食させてもらっては、必ず買うということも無く、フェイラを渡り歩いている。お隣の奥さんは日本人らしく、遠慮がちで控えめなので、思わず、私が試食を手渡す。我ながら実におせっかいだ。

 そんなこんなで、りんごの安売りは広告を見ても載っていない。ずいぶんと値段に差があることに驚きつつ、やはり、納得の品質と値段の商品は、自分で歩いて見つけるしかないなあと学習した。

200年前くらいに日本人が見た魚らしい

2009-05-02 18:37:02 | Weblog

 ↑先日行った動物学博物館にあった魚の展示。
 約200年前、日本から漂流した「若宮丸」の乗組員が、救出されたロシア艦隊に乗せられて、ブラジルのサンタカタリーナ州まで一緒に連れてこられたそうだ。その時、目にした魚が上の魚だったらしい(オット談。ほんとかな?)。
 なんていう名前かよく知らないけれど、記録によると、「亀みたいな魚」だったらしい。亀みたいな形で、ブラジルの海でよく見かけられるとしたら、この魚なんだそうです。