サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

今に続くインディオ文化

2014-03-31 06:47:49 | Weblog

 メトロも通って自動車が行き交う近代化されたサンパウロ市のグアラニ村地区(多分、昔は本当に先住民のグアラニ族の集落があったと思われる)。
 いつも週末のフェイラ(朝市)ではインディオ(先住民)の末裔が手工芸品を持って行商に訪れる姿を見かける。
 路上で胡坐(あぐら)をかいて座っているのはアスファルトの上でこそ不自然だし、日本的には行儀がどうのこうのとなりそうだけれど、「ペルナ・デ・インディオ(インディオの脚の意味で胡坐をかいて座ること)」という名称があるほどなので、先住民伝来のブラジルでの座り方。
 後ろの一輪車に積まれたマンジオッカ(キャッサバ)もまさに南米大陸原産のイモだし、見れば見るほど今も町中に残り続けるインディオ以来のブラジル文化。

ヘチマたわし

2014-03-30 08:45:24 | Weblog

 おすそ分けしていただいた自家製ヘチマわたし。
 洗剤を使わないたわしと言えば、ブラジルまで来てドイツ産のメラミンスポンジを日本食品店で割高で購入したり、何かのついでに日本から届けてもらっていたけれど、ヘチマたわしがこんなにいいとは知らなかった!!
 メラミンスポンジ並みに、もしかするとそれ以上に、油汚れもかなり落ちて、しかもエコロジー。
「折り紙でカーニヴァル」

招き猫

2014-03-29 07:39:04 | Weblog
 店員さんにかわいがられる露店に飾られた招き猫。お客さんも興味津々で、招き猫がお店とお客さんをつなぐ架け橋になっていた。
 ふと思うのは、一神教に位置づけられるキリスト教よりも、日本的な八百万の神様の方がブラジルには結構あっているんじゃないかと。
 そもそも先住民は大自然の恵みと驚異の中で自然崇拝的な信仰があったと思うし、それは日本古来の精神文化に似ている気がする。
 そう思うと、招き猫がブラジルの人にも愛されるのがうなずけるけれど、日本よりは金色の招き猫を好んで飾られるていのも特徴の気がする。

メトロ構内の頭上のホコリ

2014-03-26 05:44:50 | Weblog

 自宅のことはさておき、細かいことが気になる方でも物事のあら捜しが好きなタイプでなくても、気になるメトロ構内(サンパウロのルス駅)の頭上の誇り模様。
 メトロにはさわやかじゃない風がいつも吹き抜けているけれど、こんなになるほどのチリが運ばれ、それを吸い込んでいるのかと思うと…
 綺麗な改札口とのアンバランスさ。
「電池式のロウソク」


ご近所同士の親睦会

2014-03-24 08:24:09 | Weblog
 
 20日は秋分の日とはよく言ったもので、23日の朝には急に冷え込んだサンパウロ。
 上着を持たずに出かけ先から寒々と帰路の途中、通りで豚の丸焼きパーティーをする場に遭遇。
 覗き込んで炭火で暖をとる幸せ…
 近所の人々が親睦会をしていたようで、ほしいと言わずして親切なブラジレイロのおすそ分けに預かったのは、見るからに豚足だった。

ガーデン・ソーラー・ライト

2014-03-22 05:01:50 | Weblog

 
 日本や欧米よりは少し遅れての事かと思うけれど、庭用のソーラー・ライトがアパートの庭に取り付けられた。
 ちょっと共益費の無駄遣いのような気のする、あってもなくてもいいような場所に設置され、光具合もそれほど明るくない。 
 どこにでも新し物好きな人はいるものだ…と思っていた矢先、最近はネット上の広告でもガーデン用ソーラー・ライトがよく登場している。
 LED電球と太陽電池の省エネ感を啓蒙するという意味では、きっと未来への小さな第一歩。


ブラジルの良いとこかな

2014-03-21 06:04:53 | Weblog


 スクールバスで通学することが珍しくない庶民の子どもの学校通い。
 スクールバスだけに家の前を通過する時間は決まっているので、乗り遅れてしまう子供だっている。そんな時、親も子供もあっさりとしたもので、別の方法で行くことを試みようなんて言う人は見かけない。行ってしまったんだから仕方がない。むしろ行けなかったことに何かしら神様の計らい事がある・・・とまでは考えないだろうけれど、そのくらい何も悪い事ではない。

 その学校に行きそびれた子供の両親は仕事で、子供の面倒は親戚が見ていた。両親の代わりに親戚や社会の施設が代わりに見るのはどこの土地でも大差ない。
 両親の代わりにその子供の面倒を見ていた親戚は20代くらいの若いカップルだった。今も少し残暑が残り、日中はプールに入れるけれど、入るのは子どもではなく、若いカップルの方で、そもそも仕事はどうなっているのか、長期休暇と理解はできるかもしれないけれど、子どもを横目に始終二人の世界
 まあ、子どもも7歳くらいだし、手がかかるほどの年齢でもなく、横にいれば危険は回避できるので十分使命は全うしている。

 なりたくてもなれない、真似したくてもまだまだ真似し難いことをスマートにやってくれるブラジルの人々に、それはそれで学ぶべき良い点が多く、多分、それはこだわり過ぎない事、より自然に本能に忠実にいる事だと思う。